=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

長谷川利器刃物店

2009年07月13日 | 【お店】木になる家具や、道具やさん
小さな刃物店ですが、面白いものがたくさん置いてありそうです。

棚に狭しと積まれた箱にはすべて道具の名前が書いてあり、ご主人の几帳面さが伺えます。

足を踏み入れ、「こんにちは」と呼びかけ、待つこと3分。

人が出てくる気配もなく、

私も今必要なものもなかったので、わざわざ出てきて頂いた「見るだけ」では悪いと思ったので、失礼しました。

でもまた来てみて何か買って見たいお店です。



◆〒390-0811 長野県松本市中央2丁目5−24 tel 0263-33-3658 
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松本民芸家具「中央民芸ショールーム」

2009年07月13日 | 【お店】木になる家具や、道具やさん
松本は国宝松本城とともにお蔵の街を目指しているんですね。

こちら、中町通りは電線もなくすっきりした通りに、重厚なお蔵づくりの店舗が軒を並べています。

この中町通りに、松本民芸家具「中央民芸ショールーム」があります。

先週お会いした谷進一郎さんに教えて頂いたお店です。

さて早速お店に入ると、店内の奥行きはかなり長く、1階と2階のショールームで100坪近くはありそうです。


中央民芸さんのシリーズは、大きく分けて4つ

1.欧米風

2.李朝風

3.和箪笥

4.一閑張式


1のシリーズが最も割合が多く、松本民芸家具を代表するウィンザーチェアーを含む商品です。重厚な雰囲気です。

2は松本民芸が初期の頃に、李朝風の家具から学び作り始めたというルーツがあると店員の方に教えて頂きました。1の欧米風とは異なる線の細い家具です。

3は松本に古くからわる和箪笥のシリーズで金具などが四方や引き出しにつけられていて堅牢です。木材も1、2がミズメを使っているのに対し、こちらはケヤキなどを使用しています。

4は木地に和紙を張り漆を塗った商品です。非常に軽く、その上耐久性があるそうです。色も赤や黒、橙などカラフルでモダンな部屋にも合いそうですね。


私も作りたい家具のテイストがいくつもあります。
シンプルな直線で構成された家具やきれいなカーブをえがいた家具、模様の入った家具などなど。でも、まずひとつの種類が確立されないとごった煮になってしまうでしょう。
松本民芸家具のようにいくつものシリーズを持てるのが夢ですね。


店員さんに、「伊那の技専の学生です」とお話すると、
「卒業制作っていうものがあるんですね。その昔、学生(松本技専?)が来て、どうしてもこのウィンザーチェアを作りたいんだって言って、一日中お店にいたことがあるんですよ」と話してくれた。

先輩の熱意に敬服です。

◆松本民芸家具「中央民芸」HP
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漆耐性あり!(立沢漆器店)

2009年07月12日 | 【インタビュー】木の先人方
漆にかぶれない!

これが私にとってとても大きな喜びでした。


今日は、ゴールデンウィークにお会いした漆職人の立沢さんの工房にお邪魔して、実際の作業を見学させて頂いたのですが、家具の塗料として漆を是非やってみたい私としては、その入り口がまず漆にかぶれないこと。
それがクリアーできたのでした。

奈良井宿にある立沢さんの自宅兼工房に入らせて頂くと、そこはもう漆の世界、作業台はもちろん、壁や電話、いろんなものに漆がついて膜を作っている。
まさしく工房といった雰囲気です。

本日は、本漆というベッタリ黒く塗られている漆の作業についても教えて頂いた以外に、メンパというヒノキでできた曲物のお弁当箱に拭き漆をする作業の一部を見せて頂きました。

<拭き漆の作業工程>

1.木地みがき

2.下地を塗る
  ※いきなりコクソを塗るとはみ出たコクソが取れにくい

3.磨いて平らにする

4.(コクソという「漆+米粉+木屑」でできたものを隙間やへりに埋め込む)
■コクソを練る

■コクソを布でしぼり濾す


■コクソを塗る


5.漆を塗る

6.漆をふき取る
  ※5、6の作業を5回~6回繰り返す


ひたすら塗って拭くを繰り返すのですね。

プロが商品を見るポイントは、漆の厚さと均一性だそうです。
拭き漆といえどある程度の厚さの漆がついていて、その厚さがきちんとあり、しかもそれが均一な厚さになっていることが重要だそうです。
腕のいい職人さんの場合は、上記の5,6塗って拭くという作業を一般の人が6回かかるところを4回でできるそうです。これは1回当たりの漆の暑さを厚く均一にぬれるからです。下手な人は塗っては強く拭き取ることで面を平らにしているのですね。
つまり、上手な職人になれば、時間とウェスに拭き取られる漆の節約にもつながるということです。

また漆の艶については、各工房、職人さんの好みがあり、一概に艶があるからいいというわけではないようです。


以上のように、本日は漆の実作業を勉強させてもらうことが目的でしたが、それ以外にもやはり職人としての銭勘定、商売について学ばせて頂いたことが多かったです。ヒノキのお箸に話が及んだときのポイントです。

・ヒノキの箸の材料は、細く切られたものを買っていては商売にならない。かといって丸太でも割りが合わない。

→細く切られたものは加工賃がのって高くなっているので、ある程度大きな材料を買って自分で切らなければ儲けが少なくなってしまうということ。扱いやすいのは5寸くらいの材料らしいです。

・箸の見積もりをするときは、材料費に鋸の厚みをきちんと入れる

→意外とできていない職人さんがいるそうです。鋸の刃の厚みは何ミリですが、その部分は切った後おが屑になってしまいます。一本二本ならいいですが、何千本という単位の仕事をするのだから、その厚みは大変大きくなる。

・検品は厳しい
ヒノキのお箸ですが、何にも加工していない単にお箸に漆を塗っただけの一番シンプルなお箸でも、木目がよくなかったり逆目になっているものは、はじかれるそうです。求める目的と品質で違ってはきますが、そう簡単に「端材を使って」というわけにはうまくいかないようです。



「今度は、何か作ったら塗りにきな」
と言って頂けました。
立沢さん、お忙しい中ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・



さて、その後はせっかく権兵衛峠を越えてきたので観光です。

■木曽福島の宿
昔、中仙道の関所があった重要な地です。
木曽の名物「馬刺し定食」を食べました。


■御嶽のふもと 王滝村
王滝の湯へ。
村の中心部から案内板に沿って走るもなかなか着かない。「あと何百メートル」とも書いてない。「いったいどれくらい走ったらいいんだ」と思いながら山道を登り、その理由がやっとわかったのは道が未舗装になってからです。
実は王滝の湯は、村からあまりに遠かったのです。
あまりの遠さゆえに、「はじめから行く気をなくさないよう」に、「あと何キロ」は書いてなかったのだなと私は勝手に思いました。
そして道が未舗装になり温泉が近づいてくると、今度はこんな親しみのある看板が表れ始めます。



そして着いた先は山小屋のような素朴な温泉。


でもここでは湯舟につかりながら、御嶽を真ん前に望めるんですよ。

残念ながら私が入ったときは曇っていたのですが、帰り道には晴れてきて、霊峰御嶽山を拝むことが出来ました。




そしてやっぱりここは信州なんですから最後は・・・ということで、蕎麦でしめときました。

■「一竹」有名店みたいです。





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畑近況報告

2009年07月12日 | 【日記】いろいろ
骨折期間に放っておいたこともあり、なかなか思うように育っていませんが、きゅうりに始まり、ナス、ピーマンなどを収穫しています。

しかし悲しいことに育ちが悪いので、まだ収穫は1個づつ。
ナスをとっても麻婆ナスなど一品になりません。

トマトは威勢良く育ち何個も実をつけているのですがまだ青い。
お隣の畑のIさんに教えていただき、茎をできるだけ一本にするように枝を切りました。威勢良く育っている茎を切り落とすのは非常に忍びないですが、ここは心を鬼にして、バッキンといっておきました。

じゃがいもはもう少し放置。

枝豆がよくよく見ると、小さなかわいい奴がなっていますが、とても食べられそうにありません。いつになったらビールと枝豆が実現するのか?

そして完全に死んだと思っていたオクラが復活したようです。
今後の活躍に期待です。

草とりがマジ大変になってきた季節ですが、がんばりたいと思います。


※写真の大根は、お隣のIさんがくれたものです。
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材料が刃にかかったままスイッチを入れるな!

2009年07月10日 | 【安全情報】ヒヤリハットり君情報
当たり前のことなんですが、実際にやりかけてしまいました。

注意、注意!
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久しぶりの達成感

2009年07月09日 | 【完成品】独立前の作品です
ついに枡が完成しました。

かなり時間はかかりましたけど・・・

何に使おうか。


それにしても、久しぶりの達成感。

なんといっても、この数ヶ月間の課題、角材づくりや円柱づくり、板はぎなどの課題がみな時間切れで終わっている。

それがどうにか今回は完成させることができました。

やっぱり物事は完結させたほうが気持ちがいいですね。
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経営は社会の最前線!(伊那経営フォーラム2009)

2009年07月09日 | 【お出かけ】木のむくまま
(2009年6月27日)

伊那経営フォーラムに参加!

参加者数1000名以上!

そして、講師陣や来場されていた経営者も有名人ばかり。

講師は、
・ザ・リッツカールトン・ホテル・カンパニー日本支社長 高野登氏
・千房の中井社長
・伊那食品工業の塚越会長

観客の中には、
・ネッツトヨタ南国
・バグジー
・沖縄教育出版
・ヨリタ歯科医院
・四国管財
の社長さんたち、

引き続き夜に行われた二部では、

・菓匠Shimizu
・炭焼き職人の原さん
らも登壇

失礼ながら、正直「どうして伊那に?」といった驚きでした。

今年で5年目を迎えることになった伊那経営フォーラムの企画、運営にはさまざまな方々の思い、ご苦労、奮闘があったのでしょう。その結果が今年の伊那経営フォーラムだったと思います。
(そして無料!)ありがとうございました。

テーマは、「人と絆を強さに変える経営」

それぞれのゲストから自社での実践事例や、思いをお話頂きました。

私自身は、前職を離れてから経営の話や講演会をお聞きする機会はあまりなかったのですが、久しぶりに聞いて「経営の話はためになるな」と改めて思いました。

その理由が、経営は社会の経済活動を最先端で担っているわけで、今、社会で起こっていることと非常に身近です。そしてそれらの現象に対し、必死で知恵を絞りアイデアを出し、決断をして行動を起こしているのでとても具体的です。

私は現在学生なので、多少社会から遊離したところがあると思っているため、こうした感覚はとても大切だと思うのです。

例えば、新型インフルエンザについて。
一市民としては、連日のニュースを聞いて「ああ、大変だね」、自分の地域の近くに感染者が出たら「マスク買わなきゃ」といった程度かもしれませんが、企業は違います、そんな他人事でなく、また起こってから対処していては遅い場合があります。

本日お聞きした例で言うと、
あるコンビ二では、店員がマスクをしていいかどうかを真剣に議論したそうです。マスクを買いにきたお客様にマスクをした店員が「すみません、売り切れです。」と言ったらどう感じるか?
そういうことを真剣に考えて、判断し、行動しているのです。

私は経営者になるわけではありませんが、今後も経営についてのお話はお聞きしていきたいと思います。

伊那経営フォーラムありがとうございました!



以下は各講演者のお話で心に残った言葉
(※私なりの解釈も入っていますのでご了承を。)

■リッツカールトン高野さん

・サービスの気持ちは相手に伝わらなければ、存在しないのと一緒。ただし、それを無理やりでなく、いかにさり気なく伝えるか、それが大事。


・レバレッジの考えでは、「最小の労力で最大の利益を得る」ですが、われわれは「最小の利益でも最大の労力を惜しみません」
お客様の喜び=利益であれば、どんなに小さくても最大限を尽くす意味だと思います。

・普段見えていないことでも、厳しいご時世には見えてくる
→リッツカールトンホテルは、新型インフルエンザの話題になった期間、意外にもレストランが大盛況だったそうです。その理由をお客様に聞いてみると、「リッツカールトンなら大丈夫と思った」という答えが返ってきたそうです。そんな信頼を支えているのが、日ごろの小さな行動。例えば「レストランのメニューを必ず清潔に吹いていること」。実は、メニューはさまざまな人の手に触れ、唾液なども飛び散っていることがある代物。普段なら気にしないことでも、インフルエンザが話題になっている時期では気になるというもの。
不景気の厳しい時期ですが、こんなときだからこそ、お客様、消費者の目は、日ごろからきちんとしている企業やサービスを評価してくれるチャンスとも言えます。


■千房中井さん

・商売は人柄やでぇ
→大阪の某有名割烹「吉○」の昔の経営者からお聞きした言葉

・心残りはあっても、悔いのないように生きる

・人間、厳しさ、苦しさには耐えられても、寂しさには耐えられない

・迷子の条件は、行き先がわからない、現在地がわからない、脱出法がわからない

・正直モノは馬鹿を見る?いやいや、最後には必ず辻褄が合うのです

・夜降る雪は積もる
→人が寝ている間も努力した人は必ず成長する

・出会いには3つある。「合う」、「会う」、「遭う」である

・自分の人生を映画監督になった気分で眺めてみろ。人生のピンチはドラマのおいしいところ、今頑張らないでどうする


■炭焼き職人原さん

・最高の炭ができた自分の喜びは一瞬でしらけた。職人のすべてはお客様の喜びのために

・職人は残酷な仕事。気持ちが仕事に正直に表れてしまう。だから自分をご機嫌にしないといけない



以上

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象さんのお鼻?(穿孔機-角のみ盤)

2009年07月09日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
授業では穿孔機、つまり穴を開ける機械の説明まできました。

こちらの機械は、ドリルに四角い刃をつけることで、私たちが苦労してあけるほぞ穴をいとも簡単に開けてくれます。

先生の説明を聞きながら、機械の箇所で私は気になってしまったところがあり、どうしてもそれの使い方にに思いをめぐらせてしまいます。

それが、写真の左側にあるニョキッって出ている象の花のような筒。

モーターからつながっているところを見ると・・・・

空気を出してゴミを吹き飛ばすのか、吸い取るのか?

どうでもいいところかもしれませんが、気になってしまうともう駄目です。
なかなか思い出せない昔のアニメの名前のようで、気になってしまいます。

質問しようかなと思ったところ、
最後に先生から説明がありました。
実は意外と重要な部分だったりして。

正解は、空気を噴出する役目があります。

ただし、その使い方の意味は3通りの理由がありました。

実は、この空気が当たるところは四角い刃がついたドリルのところなのですが、四角い刃の4つの側面のうち一面は穴が開いています。

この穴をどの方向に向けるかによって意味が異なるのです。

①(写真で見て向かって)左側に穴を向ける
熱くなったドリルを、空気で冷却する

②正面に向ける(写真の状態)
木くずのつまり具合がわかる

③右側に向ける
空気で木屑を飛ばす

つまり、穴を後ろ側に向けることはNGで、
それ以外はOKということです。

「正解はなく、不正解はある」

ということです。

象さんのお鼻、覚えておきましょう。
(って、そんな重要じゃない?)

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曲がり過ぎ~(ダボ切り鋸)

2009年07月07日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
って思いません?こののこぎり。

組み手を使った枡づくりもようやく終わり、仕上げに入っています。

失敗して突き出たほぞを処理するために、当初はかんなで荒減らしをしようと思っていたのですが、菊池先生が「ダボ切り鋸」を使ってみたほうがいいというので、使ってみました。
最初はおっかなびっくり普通の鋸のように使っていたのですが、先生に教わると「このくらい曲げて使う」らしいです。

「常識的には、普通こんなに鋸曲げちゃうなんて思わないでしょ」
でもこれがこのダボ切り鋸の使い方なんです。
失敗したおかげで私初めて知りました。

この他にも、底板をはめる溝を間違えて上側に掘ってしまい、その溝を直すことを教えてもらったり、失敗すれば失敗しただけ新しいことが学べます。


学生、これかなり社会の中では異色な存在です。
そして今、この学生という貴重な時間を与えられています。

ならばこの貴重な時間をどう過ごすか?
何をするかは非常に重要です。

例えばですが、せっかく外国に語学留学をしたの日本人の友達とばっかり遊んで日本語で生活している学生もいると聞いたことがあります。
その場合、その環境に与えられた特権を活かしているとはとても言えないでしょう。

同じ時間を過ごすにも、その時、その環境でしか得られない最高の特権を活かすことが大切だと思います。

この技術専門校で考える私の特権とは、

1番目は「失敗」です。

どんどん失敗できることだと思います。

語弊がある言い方かもしれませんが、会社と違って、失敗それが許されている。

と私は思います。

そして2番目で私が心がけたいと思っていること、それは学校にある材料や道具、たくさんある(ひょっとしたらいらないかもしれない)いろんなものにとにかく触れること。
一度扱ったこと、触ったことがあるのとゼロでは全然違います。たとえばですが、自分が独立するときに、この道具は要らないとか要るとかね。

早くも3ヶ月が経過してしまった学生生活ですが、
その特権をフルに活用していきたいと思います。


追伸:
帰省は学割で

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梅雨で寒い

2009年07月07日 | 【写真】一本の木
こちらでは、梅雨明けしてからコタツをしまうとも言われています。少し極端だとは思いますが…
でも夕方になるとちょっと寒いです。
梅雨空な映える木ももの寂しいです。

伊那市(長野)
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