=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

「発想を広げよう」 (朝日村クラフト体験館)

2009年10月31日 | 【お出かけ】木のむくまま
本日の戦利品

上から、

カエデのお箸

センの木の写真立て

ケヤキの何になるかはわからない材木

(いづれも未完製品)


今日は、朝日村にあるクラフト体験館に行ってきました。

ここは、昇降盤や横切り盤、自動鉋など木工機械がレンタルで使える貴重な場所です。

紅葉に抱かれた山あいでの工作活動は、朝から9時から夕方17時まで、あっというまに時間が過ぎてしまいました。



今日は写真立ての製作過程で、3ミリの段欠きを作るところがありました。
どうしてもガイドと刃の間分、少しだけ薄いところが残ってしまうのですが、それを取るためにはどうしたらいいでしょうか?
ノミで取るのもひとつの方法ですが、向きを変えてもう一回機械を通せばいいんですね。3ミリ×3ミリの段欠きなんですから。

「発想を広げようね」
誕生日に先生からの貴重な動画(Kちゃん撮影)の中によるメッセージでした。
どちらかといえば発想は豊かなほうだと思っていた私ですが、
木工をやっているとときどき、
「オレってなんて発想が貧弱なんだろう」
って思うときが増えてきました。

まあ、貧弱というよりは、素直に考えてない、難しく考えてしまうといったことでしょうか。
今までの仕事とか生活とかの影響なんでしょう。
でも、木工はシンプルです。

向きを逆にしてみたらいいとか、

板を一枚挟んだらいいとか、

素直に、自然に、考えれば、簡単に解決することがたくさんあります。

「発想を広げよう」

大事にしていきたいと思います。

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作業日報

2009年10月30日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
(写真は、車のフロントガラスにのっていた桜の紅葉)


■2009/10/30

Ⅵ 加工

・墨つけ 3h

計3h


「蟻地獄?」
蟻組みの墨つけをしているのですが、以前にやったことを忘れてしまったり、また自分の頭でしっかり理解しながらやろうと思うとメチャクチャ時間がかかっています。



ここが切り落とすところで、こっちが残すところ

こっちの白書きの角度はこっちの刃で入れて

こっちが裏だから蟻が広がっていて

墨つけを確認するには、こことここが合わさるから、裏返してみて確認してみよう

なんて、ことをブツブツいいながらやっています。
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作業日報

2009年10月29日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
↓すいません。後日登山愛好家のS君より教えてもらいました。写真に写っている山は北岳ではなく間の岳だそうです。でも高さは北岳と4メートルしか違わず日本で4番目に高い山みたいです。

(写真は南アルプス北岳で積雪していました。北岳は日本で2番目に高い山なのに一般にはマイナーで、写真でも奥にあるために手前の仙丈ケ岳よりも低く見えてなんだかかわいそう)

■2009/10/29

Ⅵ 加工

・墨つけ 3h
・ルーターによる穴加工 1h

計3h

墨つけは大変です。ですが、ここがいい加減ですとすべてが台無しです。
新たに、毛書きペンなるものと0.3ミリシャーペンを購入し万全の準備を整えました。
これで駄目でも言い訳できません。

本日の墨つけは時間はかかりましたが、ルーターで加工してみると、当たり前ですがミリ単位でドンピシャでした。この調子でやりかけの蟻組みの墨も明日サクッと片付けたいと思います。
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検索エンジンがいくらすごくなっても・・・

2009年10月28日 | 【日記】いろいろ
この前から、写真のよう小物入れを腰に下げて作業をしています。

かっこだけは一人前です。

この袋には、定規やスコヤ、ノギス、鉛筆、カッターなどよく使用する道具が入れてあり、大変便利になりました。

よく使用し、身につけて使うものだけに、この袋に私はこだわりました。

まずは大きさ。

必要な道具類が過不足なく入り、それでいて最小限の大きさであること。
そして、身につけていないときは作業台の上に置いても使いやすい「立つ」袋であること。
最後に、どうせ使うならかっこいいこと。


これらをホームセンターをはじめ雑貨屋や、ちょっと有名な道具屋さんまで含めて検討しました。
もちろんインターネットでも探したのですが、これが結構苦労しました。

なんといってもこの袋の名前がわからかったからです。

「小物入れ」?
「大工袋」?

いろいろと見ているうちにようやく「腰袋」という名前であることがわかりました。

いくらインターネットが発達し検索エンジンがコンマ何秒で探してくれるといっても、肝心の言葉がわからないとかなり苦労するのです。
つまり、言葉ひとつ知っているのと知らないのでは大きな大きな差があるのです。


この伊那技専での一年間は木工を身につけるには決して十分な時間ではないかもしれません。でもこの業界の全体的なこと、言葉を知っているだけで一般の方とは大きく違うのです。

深くは知らなくてもいい。
私はこの一年間を木工のさまざまなインデックスづくりの年だと思っています。
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作業日報

2009年10月28日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/10/28

Ⅴ 木づくり

・はぎ板の目違払い 1h

Ⅵ 加工

・墨つけ 2h

計3h

「ショック」
せっかくはいだ側板の向きが違っていた。右側の板を作っていたのに木目が左側の板の並びになっていた。
やり直しで、木目も一枚目のときほどよくはないので気分も沈んでいたのですが、こんなことでは困りますね。
墨付けもやり直し。同じ幅に墨をつけることができるために毛引きを使っているのに、一体何度やり直しをしているのでしょうか。

※反った板を削るときは、下にベニヤでも挟んで左右をクランプでとめて削りましょう。それでも削れないときはきっと台。台直しからはじめましょう。
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作業日報

2009年10月27日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/10/27

Ⅴ 木づくり

・(再)側板のはぎ 2h

計2h

「似て非なるもの」

世の中には「似て非なるもの」が多々ある。

タコとイカ

広告と広報

などなど。


しかし、木工科と機械科もまた、似ていて多いに非なるもののような気がした。

実はこの二日間、グラインダの安全講習で機械科の実習棟にお邪魔する機会がありました。

足を踏み入れてみてその整然と整理された環境にびっくり!
機械回りもきれいだし、測定器をはじめとした道具も定物定置というのだろうか、置くべき位置まで決められてきちんとしている。

はっきり言って「なからよし」(信州の方言で、だいたいOKみたいな意味)の木工科とは大違い。

木と鉄の違いはあれど、似たような道具を使って素材から物を加工していく過程は似てはいるものの、まったく違う世界のような気がした。

木はもともと狂う素材だし、「なからよし」が根本にある木工科は、精密に加工をしていく機械科の仕事はきっとやっていけないことは誰でもわかる。

では逆はどうだろうか?機械科が家具を作るとどうなるのか?設計図と寸分違わぬ精密な家具ができるだろうか。
いや、私はそれもまた難しいと思った。
そもそも切ったそばから曲がったり反ったり収縮していくものを相手に、機械科は精神的に耐えられないのではないだろうか。したがって家具は完成しない。


「なからよし」と「精密さ」
きっとどちらがいいという話ではないと思う。

人それぞれ性格や向き不向きがあるだろうか、それぞれの長所を活かしてやっていけばいいのだ。


◆ちなみに、グラインダの脇にある冷却用の水が入ったバケツを撮影しました。
どちらが木工科で、どちらが機械科は一目瞭然ですよね。



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ほのかなりんごの香りに包まれて

2009年10月24日 | 【日記】いろいろ
今日は、知り合いのりんご畑で葉摘み体験ができました。

これからの時期、収穫に向けてたっぷりと太陽の日差しを浴びて赤くなってもらうためにりんごの周囲の葉をとるのです。

それにしても、りんごってこんなにたわわになるんですね。



春先に見た小さなりんごがここまで大きくなるのも感動ですが、その大きな実をいくつも細い枝で支えているのがまた「すごい」の一言に尽きます。

そしてこうしたりんごの木のアーチの中にもぐって葉をとっていると、ほのかなりんごの香りがしてきます。
買ってきたりんごの香りやりんご箱を開けたときの香りよりも、もっともっと新鮮です。
まだなっている状態なんだから当たり前ですが・・・


ご主人のSさんに、りんごの木で家具はできないかと聞いてみると、
「りんごの木自体は丈夫で大きくもなりますが、実を採るために樹勢を弱くするように枝をジグザグに分けたり、高さを低く抑えるのでなかなか家具用材になるっていうのは聞いたことがないねー。またりんごの木は20,30年くらい経つと虫がつきやすくなるから、新しい芽に変えるそうです」


こんな素敵な香りのするりんごの木で家具ができたら素敵だと思ったのですが、なかなか事情があるようですね。

作業中に5つくらい落ちてしまったりんごをもらうことができたのですが、家に帰ってから食べてみるともう十分甘くおいしかった!
これからあと一ヶ月、太陽を浴びて、また寒暖の差を経て収穫されるりんごの味は想像できないくらいにおいしそうです!


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作業日報

2009年10月22日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/10/22

Ⅵ 加工

・棚口溝加工の治具作成 1h
・(再)側板の木取り 1h
・(再)側板の木づくり 1h

計3h

「サクラ散る・・・・・」
せっかくいい木目を集めて、せっかく苦労してはいだ側板が一枚おしゃかになってしまった。
ハンドルーターで溝を掘っていたら、深さ調整ネジが緩んだのか穴が深くなり貫通してしまったからだ。

・ストッパーを活用する
・ネジをしっかり締めて確認する
・テスト板でしっかりテストする

これらを肝に銘じておきたい。
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座りにくかったら自分でいじるしかない

2009年10月22日 | 【日記】いろいろ
その昔、近所のリサイクルショップで買ったテーブルとイスをパソコン机として使っています。

しかし、いつになっても座りづらい、疲れる

といった感覚がありました。


でもそのままもう何年が過ぎたでしょうか。


近頃、ようやくテーブルとイスの関係のひとつ「差尺」というものを知りました。

要するに、テーブルの高さとイスの高さの差です。


通常テーブルの高さは、70~73センチくらいが多いかな、

同様にイスの高さ(座面)は40~43センチくらいが多いと思います。


つまり、おおまかに言って、差尺は30センチくらいだということです。


一方、私のテーブルとイスを計測したところ、

テーブル 70センチ

イス   44センチ

    =26センチ  の差尺  でした。

これでは、差尺が足らずパソコンを打つときに前のめりになって体がしんどいはずです。


そこで早速、自分でイスの足を2センチカットしてしまいました。

家に帰り、こうしてパソコンを打っていると、以前とは比べ物にならないくらい楽です。

みなさんもご自身のテーブルとイスに違和感を感じたら、ちょっと測ってみてはいかがでしょう。
言葉どおり、ただ座っているだけでは、快適は訪れません。
既製品のテーブルやイスは与えられたサイズだからそのまま我慢しなければならないもの?いえ違います。そんな既成概念はおいといて、ちょっと自分でいじってみる というのが大切かもしれませんね。
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作業日報

2009年10月21日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/10/21

Ⅵ 加工

・側板、棚口等の墨つけ 1h
・棚口溝加工の治具作成 2h

計3h

昨日からハンドルーターを使うための治具を作成している。
現在あるものを活かし改造して使おうと思ってやっていたのだが、よくよく見るとこの治具は蟻用なので、奥にいくほど幅が狭まっていた。
昨日試し掘りをした際に奥にいくほどきつくなることは感覚的にわかっていたのに今日まで気づかなかった。
結局、新たに治具を作ることになり、昨日からの一日は何だったのか?と思ってしまう。
もっと注意力や観察力、そして得られた情報について考える習慣が必要だ。

※手押し鉋の指の置き方について校長先生から注意を頂いた。安全な方法を早く体で覚えたい。
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