3064 昨日の続き、インドネシア人二人でやってきた。メールで色々書いてきた日本人は来なかった。来ていただかなくて良かったと思う。また、適当なことを言われても、いちいち突っつくのも嫌だし、困惑するだけだから。商社とメーカーのジャカルタ事務所の人だった。日本人と同じ営業の人間は、半年ほど前に会っていて、お互いに覚えていた。日本人が来る前には彼と話はスムーズに言っていたが、日本人gは来てからは、彼とは、話をしなくなったというか、できなくなっていた。彼も遠慮するようになったと思うし、日本人も、彼に任せればいいのに、存在を前面に出そうとしたのでしょう。
コベストロのマスター レベルの技術者と日本人が言っていた人は、確かに技術営業らしいが、私からすると、一般的な樹脂の知識はイマイチだし、射出に関しても、ほとんど知らないし、押出に関しては、まったく知らない、ということが、話して数分で分かった。それで、ダメだというわけではない。そんなものなのだからだ。
そこで、話は、原料のプロパティの違いについて、話してやった。このPCに限らず、また、同じメーカーの同じ事業所で作られた、同じ品番の原料でも、ロットによって、流れ特性は微妙に違う、その違いの幅は、大小有って、温度条件だけでいうなら、20度以上変えるときもある、それが、押出用原料で、それを、いちいち、クレームの対象にしていたら、いつまでも製品はできない。私たちは、それを、使いこなさなければ、仕事にならないと説明し、それを前提に、今回の原料は、同じ原料名で品番も同じだが、明らかに流れ特性、原料の噛みこみ状態が違っていて、かなりの範囲の条件を変えてみたが、良品はできなかった。そこで、今は、客先の許しを得て、装置の改造を進めているところで、それを待って来月初めに再挑戦することにしていると説明した。原料にクレームをつけているのではないとも、付け加えた。
そして、原料の原産地が違っていたと、日本人に話したら、彼は、絶対にそんなことはないと言い張っていて、話は平行線、だったが、どうだろうか、タイのコベストロで作ったものをこの商社が売る可能性があるのではないかと、彼に聞いた。彼曰く、可能性はある、タイから出荷したこともあったという。袋の模様は同じだが、色違いは何種類かあったという。そのうちの一つが、以前、こちらに、届けられたかもしれないという。
日本人が、認めなかったことを、彼が、技術指指導、共同開発と言って送り込んだ人があっさり正直なことを言ってくれた。当然、考えられることを、否定し、私たちの技術不足とみて、技術者を送る、まったく、的外れの考えだし、行動だ。私が、新しく着た原料は、産地が違うよと、言ってやった時に、何を思ったのか、「われわれは、産地偽造などコンプライアンスの点からもあり得ない」と、強調してきた。私は、産地偽造などと一言も言っていなかった。何も、クレームをつけてもいなかった。むしろ、産地を正直に袋に書いてあったから、指摘しただけだった。
彼らに技術的な話をしても、仕方がないから、ほどほどにして、タイからの原料をサンプルとして25Kgいただきたいとお願いした。快く、承知してくれた。改良した押出機を使うから、違いが分からないかも知れないが、多少は、扱いが違うかもしれないから。
インドネシアでこの原料を売っている先は今まであったのかと聞いたら、ないという、未だに、PCのプルファイルを手掛ける会社は、他に、ないことを確認した。最近、日系商社とEVAについて、話をしたが、ついでに、メップやテイジンの押出用のPCを扱ったことがあるかと聞いたら、以前、太田さんに売ったことがるだけだと言っていた。
ミーティングの最後に商社の人に、大変重要な、ある事お願いした。このことは、私が言っていたと、日本人に言わないでほしいと、付け加えた。彼らは、満足して帰っていった。
プアサもほぼ中間、会社の雰囲気は、皆さん、プアサを守っている。女性も全員、プアサをしている、と、思う。で、私としては、仕方がないから、プアサをしている振りをしている。
口が乾くと喋ることが難しくなる、日本人の来客があった時には、ほっとする。飲み物を出してもらえるからだ。それでは、会社の中にいるときに、どうしているかというと、飲み物はボトルで、引き出しの中に用意して有って、事務所に誰もいなくなった時に一口飲む。また、一人で、車で外出する機会を作るようにし、会社から出れば、飲めるだけ飲める。そして、昼時には、やはり、外出というか、家に戻って、簡単な食事もしている。
会社の人達には一応、私もプアサをしているよという風に見せていると思う。高齢者はプアサを免除されていると、ムハンマドさん、アッラーさんは、言っているようだが、皆さんがいる前で、飲んだり食べたりできない雰囲気だ。
昨日MM2100のルコに行ったときに、インドネシアンレストランで食べた、ナシチャプチャイ。プアサの時には、どこのレストランも、中が見えないように、中を暗くするか、カーテンのようなものを垂らす。
PC LOT 産地
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