平成29年夏、平成30年夏と、旧友とともに、廃道歩き源流釣りに臨んだのだが、とーちゃんも、もう五十代半ば、体力と気力の衰えを感じ、暇を見ては登山靴を履いてウォーキングしている。一度に歩く距離は約3km、膝や足首を鍛えるためと、ソールの減りを防ぐために、アスファルトではなく、なるべく土や草地を選んで歩く。いつもはほとんど何も持たずに歩いているのだが…
ある日、おにぎりとお茶を持ち、牧場の間を縫う道を、おにぎりをほお張りながらゆっくりと歩いてみた。綺麗な空気を吸いながら、素敵な景色を見ながらの昼食は新鮮だったし、歩く時間も長くできる。
※「歩きながら食べる事」が、特に最近は、社会問題にもなっているのは承知している。マナー・行儀からゴミ問題にまで及んでいる。私がここでやろうとしていることは、登山中の行動食や、スポーツ競技中の補給の延長であり、あるいは時間の有効活用と今後の林道歩き渓流釣りの訓練である。実際、私が歩いている範囲は人口密度がゼロに近く、馬のほうが何倍も多い。1時間で歩行者と出会う事は皆無であり、時間的に郵便配達車と行き合う程度だ。
やがて、自分で詰めた弁当を食べながら歩いたりしているうちに、お茶だけでは物足りず、味噌汁も飲みたくなった。15年ほど前に買って愛用してきたグレゴリーのウエストバッグ。ベルト部分にはペットボトルの入るホルダーを1つ付けていた。
味噌汁を持ち歩くなら普通はスープジャーだろうが、外径の大きな物はホルダーに入らないし、だいいち立って飲みづらいだろう。コンビニ・セイコーマートのポイント景品で「モグモグスープマグ」を見つけて早速交換。もちろんステンレス二重構造の断熱マグで、容量は250mlと一食分の味噌汁を入れるにはちょうど良いサイズ。細身なので、ボトルホルダーにも入る。
ただ、手持ちのボトルホルダーだと深くて、スープマグが取り出しにくいのと、手持ちのホルダーはペットボトルやカトラリーなど他の物を入れるのに確保したい。そこで比較的浅く、内径も調整可能なモンベルのボトルホルダーを採用してみた。
当初は弁当を箸で食べていたのだが転倒時に危ないと思い、百均で何種類かスプーンを買って試用。味噌汁は小さなビニールパックに入ったものに高野豆腐と乾燥ワカメをプラスして、歩き始める1時間前にお湯を入れておく。(直前にお湯を入れると、食べる時さすがに熱い)
※なお上の写真はあくまでイメージであり、蓋を開けたままの容器をホルダーに入れて歩くことはあり得ない。
さて、おにぎりならともかく、平型の弁当箱だと両手が完全にふさがってしまう。考えた末、これも長年愛用しているナルゲンの1000mlボトルの専用ホルダーをベルトに付けてみた。内径が90mmほどなので、百均で適当なシール容器を物色。愛用の平型弁当箱の容量が650mlなので、これを参考にしながら550mlのシール容器と、同じ外径・蓋の背の低い丸型シール容器を導入。蓋にパッキンが入っている製品や、タッパーウェアのような柔軟な蓋の製品が多いなか、パッキン無し&スクリュー式の製品を選んだ。なにせ蓋のパッキンがあると洗うのが面倒だから、ないほうが良い。ただし缶詰ミカンなどの汁物を入れる場合、ある程度は力を入れて閉めておくし、薄いポリ袋に包んでいる。
550mlの円筒形シール容器の中にご飯半合ほどを入れ、上の空いたスペースにおかずを乗せてみる。背の低い丸型シール容器にはデザートを入れて、ボトルホルダーの下に先に入れ、弁当を上に。弁当の口はちょうどボトルホルダーの上端辺りに来るが、基本的には左手で容器を持ちながら食べ、食べ終わってから蓋をして、続いて味噌汁、デザートといったところ。
筒形縦長の容器から、スプーンでおかずとご飯をすくって食べるのは、慣れないと難しい。スプーンの形状を色々検討する必要がある。
そもそも、筒形縦長の容器上部の狭いスペースにおかずを並べるのも、コツがいるようだ。いつも食べ慣れている玉子焼き2切れ、ウインナーソーセージ2本、梅干し大1個を何とか並べてみたのだが、おかずを除けながら下のご飯をすくうには、相当細長いスプーンじゃないと難しい。
玉子焼き2切れ、鮭1切れ、梅干しの場合は、やはりこの詰め方が良いようだ。横から見ると、平型弁当箱よりも、持ちながら食べやすそうなのがわかる。
シール容器の蓋やスープマグの蓋、使用済みスプーンを一時的に保管するのに、薄手のポリ袋が数枚必要。
まだまだ改善の余地があるので、百均やホムセン、アウトドア用品店を物色するのが楽しみなこの頃である。
ところでスープジャー等にお湯を入れて持ち歩き、食べる時に味噌汁を作るには、生みそタイプより顆粒タイプが良い。お湯が熱々じゃなくても、ぬるくなりにくいからだ。以前は顆粒タイプをドラッグストアで見かけたのだが、いざ探すと見当たらない。代わりに「かに風味」の味噌汁を見つけた。確かにカニの味がして美味しい。
とーちゃんがアウトドアで使うカトラリー。左上から、モチヅキの箸、ナイフ、スプーン、フォークのセット。昔ながらのハメ込み組み合わせセットで、単身赴任生活では玉子焼きを切るのにこの小さなナイフを愛用している。その際のまな板は焼酎の紙パックをカットした物。スプーンやフォークも多用している。
上中は、二十年くらい前に釣り具&アウトドア用品店にあったもの。スプーンとフォークがワイヤーで接続できる。短めでメスティンやワッパーポットに入るのがお気に入り。チタン製品が出始めの頃に発売されたものなのか、裏側にカタカナで「チタン」と刻印されている。メーカー不明。3組持っている。
右上は硬い木の箸を短く切り、穴を開けて化繊の紐を通してある。紐が抜けないよう、先端を火で炙り平たくつぶした。紐があったほうが落としにくいし、干しやすい。これもスノーピークのワッパーポットに入る長さを意識した。なおワッパーポットは現在は廃版か。
ちなみに、カトラリーの下に敷いたバンダナは、娘が中学生時代に札幌市の某T釣り具屋でこっそり買って、とーちゃんにプレゼントしてくれたもの。もったいなくて、あまり出番がない。
下3種は、今回歩きながら弁当を食べるために、百均で調達してみたスプーン。左はケース付き、右が木製だが、真ん中の黒いスプーンが適度に長く、先が細く、円筒形の容器からは食べやすかった。
円筒形容器と並べてみるとわかるが、容器の底のご飯を食べるには、黒いスプーンほどの長さが程よい。
この黒いスプーンとほぼ同じ形状で先が平たく安全そうなスプーンの柄に穴を開け、同じく百均で買った、伸び縮みするカールコード・ストラップとカラビナを取り付けた。ストラップのクリップをバッグか服のどこかに留めておけば、地面にスプーンを落とす事はない。
最新の画像[もっと見る]
- 2年半ぶりの「つりぼりオーシャン」さん(札幌市) 2年前
- 2年半ぶりの「つりぼりオーシャン」さん(札幌市) 2年前
- 娘の函館土産ラーメン(北海道) 2年前
- 娘の函館土産ラーメン(北海道) 2年前
- 管理釣り場TOMOプレイパークさんでニジマス平均時速17尾(北海道赤井川村) 2年前
- 管理釣り場TOMOプレイパークさんでニジマス平均時速17尾(北海道赤井川村) 2年前
- 管理釣り場TOMOプレイパークさんでニジマス平均時速17尾(北海道赤井川村) 2年前
- 管理釣り場TOMOプレイパークさんでニジマス平均時速17尾(北海道赤井川村) 2年前
- 管理釣り場TOMOプレイパークさんでニジマス平均時速17尾(北海道赤井川村) 2年前
- 管理釣り場TOMOプレイパークさんでニジマス平均時速17尾(北海道赤井川村) 2年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます