昨年に続いて、今年も旧友と北海道南西部の渓に向かった。約四十年前の中学生時代、この友とフレームパックを背負って源流をつめ、テント泊した。重たく、雨漏りする帆布のツェルトだった。この林道は確か二十年以上も前に閉鎖され、昨夏の日帰り行では廃道の草木や倒木、湿地とガレ場が行く手を阻み、源流を充分に釣ることができなかった。
そのため今夏は入念に準備し、登山をする知人からも助言を得て、奥で1泊の予定を組んだ。
前夜は駐車場泊し、翌早朝5時半に林道に入る。事前確認では、特に入林の申請や許可は必要ないとのこと。私は朝露と藪漕ぎに備え、カッパズボンに沢登り用スパッツを着ける。
左のザックが私の二十年物のロウアルパイン、シロッコ60+15リットル。久しぶりに出してみたら、裏地のポリウレタンコーティングが劣化していて、急きょ、重曹水に浸けてコーティングを剥がした。表面にはニクワックススプレーをたっぷりとかけたが、主だった荷物は防水袋に入れた。フライのパックロッドとラニヤードに厳選した釣り用具、沢登りシューズ、野営装備、食料、飲料水3リットルほど、酒無しで約18kgである。あらかじめ練習はしていたが、結構な負担だ。旧友のザックもそのくらいの重さ。
昨夏一度歩いているので、気持ちは楽ではある。藪もガレ場も湿地も想定内なのだ。
昨夏釣りをした9km地点の橋に午前9時到着。食料と釣り具、熊対策など緊急・重要品などを除いたザックをテントボトムシートで包んでロープでぐるぐる巻きにしてデポする。そして折り畳み式デイパックを背負う。
ここから約1.5km、林道崩壊地点は川を渡渉して迂回し、源流の二股に午前11時到着。
ふたりでフライを振るが、なぜか魚が出ない。ドライからニンフに替えても同じ。水がやや多いが、水はそれほど冷たくはない。魚影も見えない。
結局、1時間くらい釣りをして何も反応はなく、荷物をデポした地点に戻る。途中、いかにも魚がいそうな淵で友がルアーを引くが、魚の反応はない。
午後1時台にデポ地点つまり林道9km地点に戻り、荷物が無事なのを確認し、釣りを再開。私のエルクヘアカディスに河川残留型アメマス1尾、友のドライにヤマメ1尾。まだ新仔ヤマメが釣れるサイズになっていないのはわかるが、それにしても越年物の魚も昨夏よりずいぶん少ない。昨夏はお盆、今夏は6月末、結局のところ、釣果の違いはこの時期の違いによるものなのだろうか。
廃道上、いくらかでも草や水気が少なく平らな場所に、これまた二十年物のゴアライト3-4を張る。今宵の寝床だ。
河原に降りてゆうげ。友は懐かしいスベア123でレトルトご飯。私はスベアの予備にと持ってきた、エスビットポケットストーブにタブレット、メスティンで棒ラーメンと魚肉ソーセージ。友のお湯で食器をしっかりと洗って夕食終了。
酒無し、静かな夜、友とテントの中で語り合い、午後7時就寝。
翌朝は3時行動開始、4時出発、朝7時半に林道入口に戻ってきた。
魚はとても少なかったが、心地よい疲労感と充実感、達成感が残った。
ある週末、授業が終わった次女と新さっぽろで待ち合わせ、居酒屋で食事。まずはビールとカルピスソーダ、もりもりポテトフライ。
父の日のプレゼントは「うす焼 鮭せん 北海道知床しべつ産」とROYCE'のチョコレート。
学校やアルバイトの近況に話が弾む。ふんわりモダン焼きは、ハーフなのに結構なボリューム。
釧路風タレザンギ(味付けした鶏のから揚げ)でお腹いっぱい。美味しかった。
せんべいはあっさりとした甘みと、鮭の香り。ビールに合いそうだ。
釣りをする次女に「カップヌードル 謎肉祭の素」をもらった。日清カップヌードルに入っている四角いひき肉のような物を、増量して賞味するための製品らしい。裏側には「非売品」と書かれていて、コンビニでカップヌードル製品を2個買うともらえるとのことなのだが、ネットショッピングでは3袋2千円ほどで売買されている高価なものだ。
とーちゃんはたまにカップ麺は食べるが、安物あるいは特価品ばかりで、日清カップヌードルなど数年に一度しか食べない。しかしせっかく娘にもらった貴重な品。日清カップヌードルの特価品を店頭で捜すこと1か月。
その間、娘には追加で袋に半分だけ残った「謎肉祭の素」をもらったので、「あっさり少なめカップヌードル」に入れて食べてみる。半分でもちょっと多いかな。
暖かい時期になってきたので、電子レンジ対応のプラスチック製弁当箱ではなく、放熱性の高いアルマイトの弁当箱に変更。めんつゆ入りの玉子焼きは定番、塩鮭、ウインナー、昆布の佃煮、青魚の缶詰あたりか。