Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Like a Rolling Stone

2004年01月18日 | old diary
 ぐっっっっすり寝た。こんなに深い眠りに落ちたのは、なんだか久しぶりである。出歩いて疲れたのか、それとも心が和らぐことでもあったのか…、まぁいいや。気持ちのいい朝、っつーか昼です。

 33歳最後の夜、映画『アイデン&ティティ』を観た。映画自体は大人のためのロック映画といった印象で、普通に楽しめた。ただ唯一、主題歌の「Like a Rolling Stone」が流れたとき、ディランのとんがった歌声に胸を突かれ、目頭が熱くなった。
 
 その夜はそのまま大学時代の先輩の家へ。この人は熱心なディラン・ファン。映画の話などをしつつ酒を飲んだ。で、日付けが変わる10分前に「あの、実は俺、あと10分で歳くいます」と言うと、「なんだ誕生日かよ。よし、34歳最初の1曲はなににする」と問われ、大いに悩む。「そうっすねぇ、 ジョンかなぁ。いや、スプリングスティーンかぁ…」。散々悩んだ挙げ句、「あー!もう決めた!Thunder Road。これっきゃねーよ」とリクエスト。しかし、どうもこの日は今ひとつ違うような気がして、寸前で変更する。

 「すんません。Like a Rolling Stoneでお願いします」

 下北沢のアパートで、僕はボブ・ディランの歌声に合わせて、コップに入った酒をあけ、ディランと共に歌った。♪How Does It Feel♪Like a Complete Unknown♪Like a Rolling Stone♪なんかいいことありそうな気がした。

 翌日は、最近ディランにはまり中の友だちと会った。ビートルズで来日したときにジョンが訪れたという民芸骨董店(というのか?)をひやかしてから、日本酒の飲めるお店へ。やはり映画『アイデン~』やディランの話をする。ま、他の話もいっぱいしたわけだけど。彼女はバッグに隠し持っていたディランのブートCDを僕に見せてくれた。1976年にMSGで行われたライヴ『ハリケーンの夜』だった。いいなぁ。この頃のディランはものすごくかっこいいと思う。

 帰り道、駅前のカメラ屋からディランの歌が流れてきて驚く。なにやらボブ・ディランでつながった2日間だった。