Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Money for Nothing

2004年01月06日 | old diary
 なにやらひんやりした朝だ。冷たい空気に厳粛な気持ちになる。えっと、ほんのちょっとだけ。というのも、今日は初仕事。これがかなりケチな仕事内容なんだけど、まぁやるっきゃないか。

 僕は生意気にも株券保有者である。数年前、僕は考えた。「もしこの先、夢破れたとき、なにかを始めるための資金を作っておこう」と。社会保障からかなり切り離された生活を送る僕にとって、将来の保障は自分の財力しかない。そう考えて、ささやかな貯金を切りくずし、生まれて初めて株券というものを買った。最初は面白くてあれこれ目配りをしていたのだけど、考えるまでもなく、こんなマネー・ゲームが自分に向いていないのは火を見るよりも明らかなこと。案の定、まるで昔からの決まりとでも言うかのごとく、僕の買った銘柄は、売ると高騰し、辛抱強くキープしたものは暴落していった。あれま…。こうなると嫌なもので、損をするほど株価の値動きに気がいってしまう。そんな毎日がアホらしくなって、僕は損得関係なく持っていた株券を売っぱらった。あー、すっきりした。今残っているのは、なんとなく売り損ねた銘柄がひとつ。もはや期待もしていない。めんどくさいので、このまま放っておこうと思っている。

 このときの経験は、僕に多くのことを教えてくれた。まず、失敗したときのための準備をしておこうという脆弱な根性が気にいらない。そんな中途半端なことをするのなら、額に汗して油まみれになって働けと言いたい(とまぁ、自分に言うわけだけど)。それから金運というのは、金のある所からより金のある所へ流れるものだということを知った。湯水のように金を使える奴が最後には勝つ。マネー・ゲームは所詮マネー・ゲームでしかない。貧乏人は頭を突っ込まない方がいい。そして最後に、そんな風にして得た金に果たしてどれだけの意味があるのか?という命題が頭をもたげてくる。これはきれい事に聞こえるかもしれないが、金で勘定できる幸せが多いということは、やはり不幸せなことだと思う。

 とは申せ、最後に残った銘柄が、なんかの間違いで大爆発してくれたらいいなぁ、と心にどっかで思っていたりもするわけでして。でも、あり得ないなぁ。絶対ない。だって、その銘柄ってメガネ屋ですよ。どうやったら急騰するのか、教えてほしいものだ。
 
  教訓:楽して金を儲けようとするべからず。

 さぁ、仕事仕事。今年も頑張って働くべし。