おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

toyozaki

2013-01-11 12:15:09 | Weblog
豊崎由美の推している本はどれも読みたくなる。
これ、去年の8月のインタビュー
「英米の作家の作品はまだ恵まれているのに対して、アジアの作家の作品などは、まだまだ紹介されてない傑作がたくさんあります。どうも一般的に日本人は、日本以外のアジアの文学を下に見ている傾向すらあるのではないかと思いますよ。ノーベル文学賞の発表の時期になると、みな口を揃えて「村上春樹」「村上春樹」と言うけど、ちゃんちゃらおかしい。春樹の前に、中国の莫言や残雪でしょう。」
莫言の受賞にはを快哉叫んだことだろう。

中国文学はやっぱり興味深い。
「霊山」は読まなきゃだよなー。

「残雪はツァンシュエと発音するようだ。現代中国文学を代表する女流作家で、残雪はむろんペンネームである。「まわりの雪が消えても最後まで融けずに残っている冷たい雪」と、当人はこのペンネームの由来を説明している。すでに邦訳も『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』『黄泥街』『廊下に植えた林檎の木』の4冊がある。『黄泥街』を読んでみたが、どこにも見当たらないようなスタイルの文学だった。やはり現代中国文学の旗手のひとりである王蒙が「世界でもめったにいない奇才」と言っているのがよくわかったが、では、何が「めったにいないところ」かは、俄に計測しがたかった。計測すら拒否しているようであるからだ」。
これセイゴオ談。

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今日チューン:
Aztec Camera/Oblivious
超ド級のブルーアイドソウル。

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松浦寿輝「もののたはむれ」読了。
ああ、面白い。それ以上でも以下でもない。

次はカルロス・フエンテス「おいぼれグリンゴ」に移る。