おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

さて

2010-07-13 12:03:39 | Weblog
バタイユの作品集を読み終え、玄侑宗久「アブラクサスの祭り」に取りかかる。

さて、バタイユだが、「眼球譚」はまあそれとして、「死者」は出色の作品だった。
作品集「マダム・エドワルダ」に納められていた「エロティシズムと死の誘惑」というテーマのシンポジウムの内容も興味深い。人間の非連続性と連続性への強迫観念という命題はこんな昔から議論されてきたことだったとは。勉強不足だ、思いっきり。エヴァンゲリオン観て喜んでいる場合じゃないね。

バタイユに引導されるようにして、今書いている小説に一つの方向性が与えられそうだ。
うむ、「エロスとタナトス」についてはちょっと手引書みたいなものを読もうかな。フロイトあたりがいいんだろうか。

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夏の旅行は一人で行くことになるかもしれない。
その場合は全面的に本のお世話になりそうだ。
今から目ぼしいものを買い集めておこうか。

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エイ出版(それにしてもいい出版社だ)発行の「ディスカバー・ジャパン」の今回の特集が、「日本の島」。
あまり2次元のイメージで島を見たくない俺は普通に書棚の前を通り過ぎようかなと思ったが、ついついページをめくってしまった。
五島列島の教会群が放つ静謐な空気。佐渡島の宿根木集落、大自然の前にちぢこまっている人間そのもののような家々。
そんな忘れられない体験を思い出していた。

また島に行きたい。

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今日チューン:
MJ/heal the world