おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

沖縄から帰り、

2006-09-18 23:42:26 | Weblog
肝臓に爆弾を抱えつつもまたビールの缶を開ける。

「悲観主義」
と俺をよく知る友人から言われる。
一方では、
「楽観主義」
と言われるんだが。そこらへんが面白い。多分俺は両方持ち合わせているんだろう。

今回の沖縄では悲しさが目立った。俺のなかでは。
まず、空港に着いてから(強制的に)連れて行かれたのが免税店。
ジバンシーとか、コーチとか、そういうやつ。
安いツアーだから、そういうところに連れて行かれても文句言うな!てのが正論なんだろうけど(安い分、そういうところで金を落とさせないと、沖縄の経済が潤っていかない。しかし、当たり前だが、ここで間違えちゃいけないのは、沖縄の免税店で買う=沖縄の経済に貢献、ではけして無い。シャネルで落とした金はシャネルに吸収されるし、カルティエで落とした金はカルティエに吸収される。どちらかというと、販売員のお姉さんに協力しているようなイメージを持った方がいいと思う。個人―個人の利害関係。そうでないと、悲しすぎる)。
とにかく、一番閉口したのが、「導線」が敷かれているということ。
どこで消費すべきか、決められている。
で、
それに足をとられる人っているんだよな。
今、日本国内で沖縄って経済成長率がトップなんだが、その実態を垣間見た気がした。

グアムみたいになってきている。
んだけど、
グアムよりヒドイ。と見ていいんじゃないだろうか。
グアムでは、タモン地区はそれこそシャネルとか、フェラガモとか、グッチとかの店がどどどどどん!と立ち並んでいるが、他の場所に足を伸ばせば、ザ・田舎。誰もいないビーチに木が根っこをおろし、澄んでいるがゆえに、緑色の水草なんかが繁茂している、淀んだ淵なんかに出会えたりする。
沖縄でも、もちろんそういった場所は点在している、が、
どうみても無秩序な拡大に追いやられている。なにもかもが。
特に那覇近郊では、昔はなかったような「牛角」「吉野家」「TSUTAYA」「魚民」「マックスバリュ」「マクドナルド」「ダイソー」なんかが乱立。名護とかでもそういったものは珍しくなくなってきている。

ま、それについては、なんの断罪もできない俺がいる。
ただただ、「ああ、もう沖縄も駄目か」
という悲しみのみ。
沖縄県民にとっては、普段関東圏が生活圏である俺には言われたくないことなのかもしれないが、ただただ、悲しい。トラベラーの身勝手な悲哀と言われようが、悲しい。この悲しみについては、また書こうと思う。

とりあえず決めたこと。
来年は、
奄美~沖縄本島~沖縄離島~タイ
あたりのエリアで一ヶ月の長期旅行(とうか、乞食生活に近い)に行こうと。
俺の会社が公約どおり、一ヶ月の休みをくれたら、の話だが。

そこで、本を読みたい。オーケン「M/T森の不思議の物語」はそのためにとっておこう。

みんなその間に来ればいい。