翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

Googleによる世界情報制覇

2005-03-20 23:34:20 | インターネット
わたしはインターネットで何かを調べるときはにGoogleを使う。「ググる」という言葉もあるほどだから、わたし以外の多くの人もたぶんGoogleを使っているだろう。

Googleというのは、"Googol"という数字の単位 (1 x 10の百乗) を元にして作られた造語である。ウェブ上に存在する無限の情報を組織化するというミッションを表しているのだそうだ (Google Corporate Information参照)。

そのGoogleが先ごろバーチャル図書館プロジェクトを発表した。これは、ハーバード、ミシガン、スタンフォード、ニューヨーク、オックスフォード (オックスフォードについては2015年までにオンライン化する予定) の5図書館にある1千5百万の文学作品をオンラインで参照できるようにするプロジェクトである。フランス政府は、アメリカによる文学作品参照分野の独占に危機感を持ち、Googleバーチャル図書館に対抗するEUプロジェクトの開発を宣言している。

日本では、先週Googleデスクトップがリリースされた。これは、自分のコンピュータ内の情報をすばやく検索できるひじょうに便利なツールである。しかし、いつのまにやら、自分のハードディスクにある情報がGoogleに送られるという危険性も存在する (Googleデスクトップ参照)。

あなたがどんなウェブサイトを巡回し、どんなメールを書き、どんな日記をつけ、どんな論文を書いているのかをGoogleは知ることができるかもしれない。

もし組織に機密保持の意識が薄い人がいれば、その組織の重要情報がGoogleのデータベースに入れられるかもしれない。

1つの会社が地球上のすべての情報を支配したとしたら?かなり怖い未来が待ち受けていると言えるのではないだろうか。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
EPIC 2014 (eirakusan)
2005-03-21 08:28:39
図書館プロジェクトは、コーパスを活かしたものなんでしょうか?

これは便利そうだ。

誰もが何らかの形で「オープン ジャーナリズム」に参加する世界。半分は怖いですね。



建築家の秋山氏に教えてもらったんですが、EPIC 2014、みなさんご覧になりましたか?私は、この記事を見て、思わずEPIC 2014を思い浮かべました。
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EPIC2014 (翻訳者魂)
2005-03-21 22:56:14
EPIC2014を調べるためにhttp://blog.digi-squad.com/archives/000726.htmlにアクセスしました。起こり得る近未来ですね。



>最悪の場合、多くの人にとって、EPICはささいな情報の単なる寄せ集めになる。その多くが真実ではなく、狭く浅く、そして扇情的な内容となる。



現在の日本のマスコミのことかと思いました。
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コーパス (翻訳者魂)
2005-03-21 23:09:31
googleバーチャル図書館の予算は約200億円だそうです。既存のコーパスを活かすのか、新しいコーパスを作るのかは定かではありませんが、ものすごいデータベースになることは間違いありませんね。

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Unknown (左脳 少)
2005-03-22 12:32:04
Googleデスクトップを利用して思ったのですが、

「オンライン」と「オフライン」の差がどんどん

なくなっているような気がして少し怖いです。



『もし組織に機密保持の意識が薄い人がいれ

ば、その組織の重要情報がGoogleのデータベ

ースに入れられるかもしれない。』



これも注意しないと、すぐオンライン上に

データがばら撒かれてしまいますよね。

不安です・・・
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自分のPC (翻訳者魂)
2005-03-22 14:49:50
ほんと自分のPCにヘンなファイルは保存できませんね。ラブレターは手書きが一番です。
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オンライン図書館 (サーシャ)
2005-06-20 03:14:25
この間、青空オンライン図書館にアクセスしました。著作権の延長ですでに公開されている作品の多くがなくなりそうです。青空文庫にしよ、Googleオンライン図書館にしよ、大きなオンライン図書館が出来てほしいです。
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