翻訳者魂

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中山成彬 : 訪問!国会議員ウェブサイト 第四回

2005-03-07 00:40:51 | 国会議員ウェブサイト
■古い情報の転用ばかり。有益な情報は「冷汁」だけ

中山成彬 [アクセス数/日: 25] [ページ数/アクセス: 2.2]
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トップページでは、中山文部科学大臣が、宮崎の美しい景色を背景に微笑んでいます。左側に、「わたしのめざす国づくり」が掲げられています。

・豊かで安心して暮らせる社会
・文化の香り高い日本
・緑豊かな美しい郷土

すばらしい。わたしもそういう国に住みたい。

おっと、現実に戻りましょう。「プロフィール」をクリック。あれ、人物の横顔を説明している文章はないようです。その代わりに、履歴書のようなものが表示されます。

昭和18年6月7日 宮崎県小林市に生まれる(現在61歳)
昭和34年 宮崎県小林中学校卒業
昭和37年 鹿児島ラサール高校卒業
昭和41年 東京大学法学部卒業、大蔵省入省
昭和50年 世界銀行(ワシントン)へ出向
昭和53年 大蔵省主計局主査(防衛担当)
昭和55年 大蔵省東海財務局理財部長(名古屋)
昭和57年 大蔵省大臣官房企画官
大蔵省を退官、政治活動に入る
昭和58年 衆議院選旧宮崎2区より初出馬(551票差で落選)
昭和61年 衆議院初当選
平成2年 衆議院当選(2期目)
文部政務次官
平成4年 自由民主党環境部会長
以下省略

なるほど、「これが私の横顔ですよ。」ということですね。

では、「ごあいさつ」をうかがうことにしましょう。

『国民の期待に応える「教育・文化立国」、「科学技術創造立国」の実現を目指し、教育基本法改正、義務教育の改革をはじめ「人間力向上」のための教育改革や研究開発の推進、更には文化やスポーツの振興などに全力で取り組んで参りたいと思います。』

これは、文部科学大臣就任あいさつですね。ウェブサイトにわざわざアクセスしてくれた人向けのごあいさつを別途用意することをおすすめします。

次に「どんなことを考えているの?」を見てみましょう。

ここにはちょっと古くなりますが、平成16年8月2日の「衆議院本会議における与党代表としての質問全文」が掲載されています。そこでは「世界経済、エネルギー」、「イラク復興・拡大中東・北アフリカ構想」、「北朝鮮」、「開発・途上国支援〔環境問題を含む〕」、「参院選挙について」が語られています。るので、興味のあるかたはご覧になってください。

「こぼれ話」では、今話題の宮崎名物「冷汁」の作り方を説明していますが議員ウェブサイトで料理法を説明する意図は?親しみやすさをアピールするなら、自らエプロンを着るべきですね。

まとめ

情報量が少なすぎます。「ごあいさつ」は、去年の大臣就任時の挨拶の転用、「どんなことを考えているの?」は去年の国会質問の転用。これではウェブサイトにせっかくアクセスしていただいた人に提供できる情報は「冷汁」の作り方だけじゃないですか。ウェブサイトに対する姿勢を真剣に考え直す必要があります。

参照: 「競争は悪とする教育がニート助長」 中山文科相語る (朝日新聞) - goo ニュース

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