翻訳者魂

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噴き出る反中国 - ザンビア

2007-02-05 23:10:08 | 国際
2006年12月10日のNHKスペシャル「ワーキングプアⅡ努力すれば抜け出せますか」で、海外の安い衣料の流入により廃業に追い込まれる家族の苦しみが放送された。

それと同じことが、アフリカ・ザンビアでも起こっている。

ザンビアは1991年自由市場体制に移行した。それ以来、中古衣料の流通が活発になり、ザンビアの人々を豊かにしてきた。

ところが、今は中国の安い衣料が市場に出回り、中古衣料を扱う商人たちは職を失った。

昨年9月28日の大統領選挙でムワナワサ氏が当選した。しかし、首都ルサカと鉱山の町コッパーベルトでは、サタ氏への投票の方が大幅に多かった。これらは、中国人貿易商と投資家が多い地域だ。

中国のビジネスマンは、現地人を低賃金で雇い、社会保障の対象にもしない。

サタ氏は、「中国は、ザンビア人を手ひどく扱う。とても受けいられることではない。ザンビア人は搾取を行う投資家を容赦しない。ザンビアはザンビア人の国だ。

国と国との関係は、両方に利益があるものでなければならない。一方だけが得をするのはおかしい。中国の投資は、ザンビア人には何の利益にもならない。ザンビアにも利益になるなら、ザンビア人の投資家でも外国人の投資家でも歓迎する。」と主張した。

反中国の主張をするのは、サタ氏だけではない。自由貿易同盟のリーダーたちも中国を厳しく非難している。

反中国の空気が生まれたのは、中国資本の工場の劣悪な労働環境がきっかけだった。

そして、あの事故が起こった。

コッパーベルトの住人にとって、BGRIMMの爆発はいつまでも忘れられない出来事だ。40人が死んだ。

BGRIMM工場は爆発物を製造していた。その工場が、労働者を内部に閉じ込めたまま爆発した。コッパーベルトの人々がおかしいと思ったのは、中国人の労働者は1人残らず無事に非難していたことだ。補償処理もなかなか進展しない。

中国人が運営する鉱山では、労働環境の改善を求めた6人の労働者が射殺された。

ルサカでは中国人貿易商がカムワラの店を買い上げているため、ザンビアの商人は心穏やかではいられない。そこは長い間、地元のザンビア人だけが商いをしてきた市場なのだ。

数年前に中国人が来て、繊維産業はまったく変わった。中国人は安い衣料を持ち込み、ザンビア人はそれに目が眩み、ザンビア人の商品を買わなくなった。

「中国人が来てから、ものごとは悪くなるばかりです。以前は、うまくいっていたんです。」とカムワラのムワンバ・チベサは嘆く。

ザンビアは、2011年にオールアフリカゲームを開催する。しかし、必要なスタジアムはまだない。中国は、数百万ドルのスポーツ施設の建設費を援助すると申し出ている。

ザンビア政府は、中国資本による不適切なザンビア人の扱いを食い止める法的対策をとれるのか? このまま、経済植民地になってしまうのか? ムワナワサ氏の手腕が試される。

China's Growing Presence Met With Resistance


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