翻訳者魂

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デラクルーズの夢

2007-01-28 11:00:27 | スポーツ
デラクルーズって選手を知ってるかな?イングランド・プレミアリーグのサッカー選手。ワールドカップでも活躍した超一流のプレイヤー。もちろん超高給取りだけど、スポーツカーや豪邸に大金を使うってことはない。

デラクルーズはエクアドルのピキウーチョっていう村の出身。首都キトから車で3時間。コロンビアとの国境沿い、アンデス山脈に張り付いているような村。住人はみな貧しい。

そこに住むジョルガさんという人に話を聞いてみよう。

「わたしは家族12人で、この小屋に住んでいます。エクアドル政府はこの村を見捨てています。だれもが、わたしたちのことを無視しているのです。デラクルーズさん以外はね。」

「デラクルーズさんは、きれいな水をくれます。この水のおかげで、疫病を防ぐことができます。昔は、だれの皮膚にもカビが生えていたのです。水が不潔だったからです。」

デラクルーズは、2002年日韓ワールドカップのとき、この村に18kmにも渡る水の配管設備を作った。2006年ドイツワールドカップのときは、スポーツ施設とコミュニテイセンターの建設資金を出した。

彼は、住人の教育と健康に最も力を注いでいる。デラクルーズ基金は、子供たちに何百冊もの本を贈り、屋根とグランドを作った。病院を作り、医師と歯医者と看護士の給料を支払っている。来月には、40棟の家の建設を予定している。

デラクルーズは、毎月収入の10分の1をエクアドルに送金しているのだ。10分の1をはるかに超える額を送る週もある。

デラクルーズが最も大切に思っていることは、こどもたちにチャンスを与えることだ。「君にも光り輝く未来はあるんだよ、と知らせてあげたいのです。」

参照: スティング「Fragile」の歌詞

Ecuadorean footballer rebuilds village