翻訳者魂

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肥満撃退ガム

2007-01-16 14:19:19 | おもしろいもの
メタボリック症候群で世の中は沸き立っている。あの人もこの人もその人もメタボリックらしい。ぼくもそうだ。

イギリス国内では、年間3万人が肥満が原因で命を落としている。

ロンドンインペリアルカレッジは、この悲劇を止めるため、消化ホルモンをベースにした薬を開発中である。このホルモンは、「ああ、もう腹いっぱいだ」信号を脳に送る。

この薬は、5年から8年で、注射薬として一般的になると考えられている。しかし、開発チームが目指しているのは口からの吸収が可能な形である。

つまりチューインガムだ。

チューインガムにするという理由は、太った人は、口になにかを含んでいるのが好きということらしい。

現在、イギリスでは大人の5人に1人が肥満である。2010年には3人に1人が肥満になるとみられる。

パンクレアティック・ポリペプチドというホルモンは、食事の後に分泌される。脳は、このホルモンを利用して、食欲がきちんとコントロールされていることを確認する。

肥満が進んでくると、このホルモンの分泌量が減少することが知られている。

その結果、食欲が増進し、ごちそうの誘惑に勝てなくなり、体重がまた増えるというわけである。

健康な人に、パンクレアティック・ポリペプチドを与えたところ、摂取した食事の量は15%から20%減少した。

開発チームは、Wellcome Trustから220万ポンドの助成金を獲得し、この薬の入ったチューインガムとスプレーの開発を急ぐこととなった。

反対意見ももちろんある。

糖尿病のケアアドバイザーであるリビー・ダウリングは、こう反論する。
「正しく健康的な食事と定期的な運動が、最速、最善の減量法です。」

Hope over 'obesity-busting gum'