ニューヨークタイムズが社説でインスタントラーメンを発明した安藤百福さんを称えた。その記事の中に、おもしろい部分があったので、頷きながら読んだ。
即席めんには不完全な部分ももちろんある。袋はバッと破けるので、麺の断片がそこら中に散らばる。スープの袋は真っすぐきれいに切れない。中身が残ってしまうので、「もしかして、味が薄いんじゃないだろうか?」と思ってしまう。縮れた麺がカップの中に入っている姿は美的だけれど、チュルチュル食べるのは、あまり具合のいいものではないし、コンピュータのディスプレイに汁のシミが残る。
でも、こんなことはあら探しにすぎない。安藤百福さんはインスタントラーメンを発明し、人類の進化の歴史に名を残した。