大学入学共通テストまで30日となりました。
大学入試センター試験から衣替えして3回目を迎える大学入学共通テスト。受験生の中にはもう当たり前のように馴染んできていますが、前身の大学入試センター試験が初めて行われた1990年に参加した私立大学はわずかに16大学だったんです。あれから32年、ほぼすべての私立大学が参加するようになりました。
私立文系だった私は、大学受験生時代はセンター試験にはあまり目を向けていませんでした。就職してからは毎年、新聞に載る英語の問題を解いていますが、最も記憶に残っているのは1997年のセンター試験です。学生気分が抜け切らない社会人一年目で「自分の人生、このままでいいのかな?」と葛藤していた1997年1月、私は連続休暇が取れて、急に思い立って天竜川沿いの道を太平洋まで車で下る旅を敢行しました。
天竜川河口にて 1997年1月19日(日)撮影
大学時代から民宿めぐりを趣味にしていたので、その旅の一泊を浜名湖近くの「楽書荘」という民宿にしました。チェックインして、すぐに夕食になったのですが、食事処で独りビールを飲みながら、これまでの人生、これからの人生について、いろいろと考えていました。
そして、部屋に戻り日中に購入した新聞を見ると、前日に行われた大学入試センター試験の英語の問題が載っているのに気づき、何ともなしに解き始めました。当時、英語の勉強は細々と続けてはいましたが、TOEICは720点で止まり、英語力はまだまだ発展途上でした。
一時間ぐらいでしょうか。解き終わって答え合わせをすると、194点。その時「英語の問題を解くのって、楽しい!」と感じたのを覚えています。あの時のあの感覚が、その後の留学と転職へ突き動かしてくれたような気がします。大学入学共通テストは、受験生だけでなく、社会人にとっても人生の転機の一つになり得るのかも知れませんね。
あと一ヶ月。大学受験生は、これまで受けた模試の復習と過去問演習を徹底して、暗記すべきことはきちんと暗記する。一度解いた問題でも、制限時間を半分にして解き直してみる。英語は長文を声に出して音読してみる。やり方を変えて取り組めば、得点力は間違いなくアップします。
さあ、ラストスパートです。