8年前のワシントン大学留学時、現地の様々な方と知り合いになり、お世話になりました。
最もお世話になったホストマザーの Judy を除いて、帰国後も有意義な時間を共有できた方が Lynn Stafford-Yilmaz さんです。
彼女との出会いは、大学のイクステンション・コースの TOEIC Preparation の授業でした。彼女の仕事はTOEICライター。TOEIC関連の出版や問題作成にも携わり、大学でも講義を持ったり、日本の高校でも英語を教えられた経験の持ち主でした。
当時、私は既にTOEICを20回以上受験していました。TOEIC Preparation の授業では、私も受講生の一人だったのですが、担当の先生とともに、テスト受験時の戦略などを受講生に提供していました。その授業を Lynn さんが見学取材に来られていて知り合ったのです。
私たちはすぐに意気投合し、メールアドレスを交換。日本でのTOEIC事情や英語学習法についていろいろな意見を交わしました。
1年間の留学を終え帰国が近づいたある日、Lynn さんは私と妻を自宅に誘ってくれ、Lynn さんのご主人、そして2人のかわいいお子さんとパーティーを開いてくれました。彼女の自宅はベルビューの高級住宅街にあり、庭にはプールもありました。そのプールサイドで飲んだビールは最高でした。夕方になってお子さんも連れてみんなで散歩に出かけ、アメリカン・ファミリーを体験できた貴重な時間でした。
そして、帰国直前、今度は Lynn さんが私のアパートを訪ねてきてくれて、近くのタイ料理店でご馳走をしてくれました。
私が日本に帰国してからはもっぱらメールのやりとりでしたが、Lynn さんが『Cross the TOEIC Bridge』という問題集を McGrow-Hill から出版すると聞いて、全面的に協力しました。出版時に Acknowledgments の中で“Thanks to you for your rigorous input on this work.”と書いて下さったのはとても嬉しかったです。
また、Lynn さんは、時を同じくして THE DAILY YOMIURI で、TOEIC関連のコラム連載の仕事が決まり、「コラム名はどうしたらいいと思う?」と相談を持ちかけられました。当時私が好きだったboosterという単語を使って、「TOEIC BOOSTER」という名前に決まり、連載が始まったときは自分のことのように喜びました。
そして、2003年12月19日付 THE DAILY YOMIURI の TOEIC BOOSTER で、私についてコラムを書いて下さいました。ご主人の母国トルコを旅されていたときも、わざわざ私の実家にまで絵葉書を送って下さるなど、その後も、ことあるごとに連絡を取り合っていました。
しかし、2008年3月のメールを最後に音信不通となってしまいました。昨日、ふと Lynn さんのことが頭をかすめ、彼女の名前をググってみました。すると、そこには衝撃の事実が出ていたのです。
シアトルのピュージェット湾を巡るフェリーに車をおいたまま行方不明?
ご主人が見つけたメモで自殺をほのめかしていた?
遺体で発見?
何、何、何なのこれは。自分の見ているものが信じられません。
HFTMのホームページに載っている写真は、『Cross the TOEIC Bridge』に載せるために私が選んだ写真じゃないか!こんなところに載ってもらいたくないよ・・・!
昨晩は家族の目もはばからず一人号泣しました。
私のことを自分の子どものように心配してくれた Lynn さん。
連絡がとれなくなった2年前、なぜもっとメールをしてあげて、彼女の気持ちを聞いてあげることができなかったのだろう。
彼女と私を結びつけてくれたのは、間違いなくTOEICです。そして、私が990点満点をとることを最も期待してくれたのが Lynn さんです。
今月末のTOEICは、Lynn さんの追悼のために受験しようと決めました。そして必ずや990点を、天国にいる Lynn さんに捧げたいと思います。
最後に、Lynn さんが私に送ってくれた最後のメールを紹介します。2年前に私が家を新築したり、大病を患ったりしたことなどを近況報告したメールに返信してくれたものです。このメールには、Lynn さんの人柄、私を思ってくれる気持ち、そしてシアトルでの思い出がつまっています。
Lynn Stafford-Yilmaz さんのご冥福を心からお祈りします。
最もお世話になったホストマザーの Judy を除いて、帰国後も有意義な時間を共有できた方が Lynn Stafford-Yilmaz さんです。
彼女との出会いは、大学のイクステンション・コースの TOEIC Preparation の授業でした。彼女の仕事はTOEICライター。TOEIC関連の出版や問題作成にも携わり、大学でも講義を持ったり、日本の高校でも英語を教えられた経験の持ち主でした。
当時、私は既にTOEICを20回以上受験していました。TOEIC Preparation の授業では、私も受講生の一人だったのですが、担当の先生とともに、テスト受験時の戦略などを受講生に提供していました。その授業を Lynn さんが見学取材に来られていて知り合ったのです。
私たちはすぐに意気投合し、メールアドレスを交換。日本でのTOEIC事情や英語学習法についていろいろな意見を交わしました。
1年間の留学を終え帰国が近づいたある日、Lynn さんは私と妻を自宅に誘ってくれ、Lynn さんのご主人、そして2人のかわいいお子さんとパーティーを開いてくれました。彼女の自宅はベルビューの高級住宅街にあり、庭にはプールもありました。そのプールサイドで飲んだビールは最高でした。夕方になってお子さんも連れてみんなで散歩に出かけ、アメリカン・ファミリーを体験できた貴重な時間でした。
そして、帰国直前、今度は Lynn さんが私のアパートを訪ねてきてくれて、近くのタイ料理店でご馳走をしてくれました。
私が日本に帰国してからはもっぱらメールのやりとりでしたが、Lynn さんが『Cross the TOEIC Bridge』という問題集を McGrow-Hill から出版すると聞いて、全面的に協力しました。出版時に Acknowledgments の中で“Thanks to you for your rigorous input on this work.”と書いて下さったのはとても嬉しかったです。
また、Lynn さんは、時を同じくして THE DAILY YOMIURI で、TOEIC関連のコラム連載の仕事が決まり、「コラム名はどうしたらいいと思う?」と相談を持ちかけられました。当時私が好きだったboosterという単語を使って、「TOEIC BOOSTER」という名前に決まり、連載が始まったときは自分のことのように喜びました。
そして、2003年12月19日付 THE DAILY YOMIURI の TOEIC BOOSTER で、私についてコラムを書いて下さいました。ご主人の母国トルコを旅されていたときも、わざわざ私の実家にまで絵葉書を送って下さるなど、その後も、ことあるごとに連絡を取り合っていました。
しかし、2008年3月のメールを最後に音信不通となってしまいました。昨日、ふと Lynn さんのことが頭をかすめ、彼女の名前をググってみました。すると、そこには衝撃の事実が出ていたのです。
関連記事はこちら
→ Help Find the Missing
→ The Seattle Times
シアトルのピュージェット湾を巡るフェリーに車をおいたまま行方不明?
ご主人が見つけたメモで自殺をほのめかしていた?
遺体で発見?
何、何、何なのこれは。自分の見ているものが信じられません。
HFTMのホームページに載っている写真は、『Cross the TOEIC Bridge』に載せるために私が選んだ写真じゃないか!こんなところに載ってもらいたくないよ・・・!
昨晩は家族の目もはばからず一人号泣しました。
私のことを自分の子どものように心配してくれた Lynn さん。
連絡がとれなくなった2年前、なぜもっとメールをしてあげて、彼女の気持ちを聞いてあげることができなかったのだろう。
彼女と私を結びつけてくれたのは、間違いなくTOEICです。そして、私が990点満点をとることを最も期待してくれたのが Lynn さんです。
今月末のTOEICは、Lynn さんの追悼のために受験しようと決めました。そして必ずや990点を、天国にいる Lynn さんに捧げたいと思います。
最後に、Lynn さんが私に送ってくれた最後のメールを紹介します。2年前に私が家を新築したり、大病を患ったりしたことなどを近況報告したメールに返信してくれたものです。このメールには、Lynn さんの人柄、私を思ってくれる気持ち、そしてシアトルでの思い出がつまっています。
Congratulations on your new home! It is absolutely beautiful. And so big. I hope you will enjoy living in it.
It looks like you are living in a beautiful part of the countryside.
Your son is a dashing boy -- like his father!
How is your new life going? Are you adjusted to the medications?
Are you working? What job?
Are you still taking the TOEIC test every other week?(I am teasing you.)
Please give me an update.
My children are so big now, you wouldn't believe it. Do you remember when you came to my house for dinner? We told my children that you were from Japan. Then, that night, when we drove you home in Greenlake, my son asked, "Is this Japan?" That was a very funny story.
Hope you are well.
Lynn
Lynn Stafford-Yilmaz さんのご冥福を心からお祈りします。
May you rest in peace, Lynn.