ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

COREDO日本橋/ベアート

2006-02-20 23:41:46 | Weblog
雨。

今日は送別会でCOREDO日本橋の北イタリア料理「Beato(ベアート)」に出かける。
ちょうどトリノ・オリンピック開催中ということで、タイムリーなお店。

前菜の厚岸産の生牡蠣が最高においしい。その後出てきたうさぎの肉というのも初めて食した。
ワインもほんのり甘い香りのイタリアン・ワインをいただいて大満足だった。



2/19のランニング

2006-02-19 21:11:22 | ジョギング
曇り。肌寒い天候。

息子のサッカー大会が立川の昭和記念公園で行われるというので、それにあわせてLSDを行うことにする。
約16キロの距離なので1時間半を予想する。

甲州街道をひたすら西に向かって走る。
初めての道を走るのは楽しい。
予想通り、昭和記念公園の入り口に1時間28分で着いた。
しかし、機能の疲れもあってか10キロあたりから膝と太腿にかなり痛みが出る。
筋力を強化しないとまだまだ15キロは難しいということが分かった。
10キロは走れても15キロはまだ早いということが分かった。

今日の距離:16キロ
体重:62.2kg 体脂肪:17.0%

後巷説百物語/京極夏彦

2006-02-19 01:12:58 | 
京極夏彦は怪談もの、妖怪ものなどその筋の大家なのだそうである。
水木しげるのコレクションもそうとうなものだとか。
それだけに熱狂的なファンがついている作家である。
私はまったくの門外漢。普段はあまり読まないジャンルだけど。
この作品は第130回の直木賞を受賞した。

明治の初期、ようやく維新の混乱も収まりつつあるころ。
東京警視庁の一等巡査、矢作剣之進、元西国の小藩、北林藩の江戸詰め藩士で現在は貿易会社に奉職している笹村与次郎、
洋行帰りのハイカラ男倉田正馬、もとは笹村と同じ北林藩の出身で、現在は町道場を開いている豪傑、渋谷惣兵衛。
この4人が集まると世間に起こる不思議な出来事について、喧々諤々議論を戦わせるのだが必ず話は行き詰まり、
薬研堀界隈にある九十九庵なる閑居を構える、一白翁を訪ねて意見を求めることになる。
面妖な出来事、不思議な出来事は事実なのかそれともただの言い伝えなのか。
ぽつりぽつりと一白翁が語り始める。

最初に収められている「赤えいの魚」には唸らされるのものがあった。
誰も近づくことのできない孤島にただひたすら領主に絶対服従を誓う住民たちが住んでいた。
領主の命令とあれば命すら差し出すし、子供の命だって平気で投げ出す。
島民たちは領主に支配されているという自覚、概念すらもない。
不満も抵抗もない島には辛いとか厭だとか哀しいという気持ちがないので楽しいとか嬉しいとか楽だとかといった気持ちも湧いてこない。
笑うことも禁じられたのっぺりとした島民たちの異様さ。
そこで私たちは悲しむべきことがあるから笑えるのだという当たり前のことに気がつく。

彼の作品群は結局のところ不思議な出来事や面妖な出来事というものも、すべては私たちの心のありようだということを教えてくれる。
一番恐ろしいのは人間の心そのものだということ。

上野に行く

2006-02-19 00:06:43 | 
上野の東京都美術館で都内の小中学校の絵画や工作作品が展示されていて、息子の絵が学校の代表として選ばれたというので見に行く。

上野に行くのは久しぶり。
考えてみると東京に住むようになってから上野動物園にも行ったことがないし、上野公園もそうとうに久しぶり。
考えてみると不忍池なんてところにも行ったことがないし、上野というところは僕にとっては意外と縁遠いところだった。
多摩地区在住の人間にとっては、浅草、上野といったところはアクセス的に行っても目的がなければ行かないところだからか。

息子の絵を見て、アメ横(これも久しぶり)をぶらついた。
アメ横も10数年ぶりではないか。
ここでマグロやら鱈子やら塩鮭やらを買い求めて帰る。

2/18のランニング

2006-02-18 23:50:11 | ジョギング
ここ数日暖かい日が続いていたが、今朝はまた寒い。
ただ、太陽の光はもう真冬のそれではない。

息子のサッカーの「自主トレ」に付き合ったので実際には結構な距離を走った。
さすがにボールを追っかけていると息が上がる。
もう若くないなあ。息子は平気な顔をしている。
明日は少し長い距離を走る予定。

今日の距離:7キロ
体重:61.8kg 体脂肪:16.1%

スノーボードクロス女子を見る

2006-02-18 08:26:43 | スポーツ
晴れ。

スノーボードクロスの女子を見る。
この競技は今後オリンピックの花形競技になる可能性を秘めているのではないか。
スポーツの醍醐味のさまざまな要素があるからだ。

女子も男子と違わぬスリリングな展開となった。
日本から唯一出場している藤森由香は予選のタイムトライアルを辛くも通過。
決勝ラウンドに進出した。ベスト16である。

決勝ラウンド、藤森はスタートで出遅れ最後尾で追走する。
このまま決勝通過は難しいかなと思われたレース終盤、前を滑る2位と3位の選手が接触転倒。
大逆転で藤森は2着。ベスト8に進出する。これがあるからこの種目は怖いし面白い。

藤森は結局世界の壁にはじき返されて7位に終わったが、世界の強豪に臆せず立ち向かい、果敢に攻めての7位は立派な成績だ。

そして、男子と同様劇的なドラマは女子の決勝にもあった。
決勝はアメリカのリンゼイ・ジャコベリスが大差をつけて余裕の勝利かと思われた。
最後のストレートのジャンプで、彼女は金メダルを確信して
ファンサービスと思われる、ボードを握るパフォーマンスを見せた。
ところがなんとそのせいでバランスを崩し着地に失敗したのである。
起き上がろうとする彼女の脇を、追走していたスイスのターニャ・フリーデンが通り過ぎていく。
誰も失敗しなかった最後のジャンプでまさかの転倒。
見ている観客もテレビの前の私たちも、そしてジャコベリスさえもが予期しなかった出来事が起きたのである。

スポーツを見るとき私たちは劇的な何かを期待する。そしてその何かが劇的な悲劇であることも心のどこかでかすかに期待していたりする。
それは劇的な勝者よりも劇的な敗者のほうによりドラマを見るからではないか。
勝者と敗者が存在する以上、その両極の選手の姿を必ず見ることになるのがスポーツである。
そして、その振幅が大きければ大きいほど私たちもまた大きく心を揺さぶられることになる。

スノーボードクロスは私たちの心を大きく揺さぶる要素をはらんだ種目なのではないか。

スノーボードクロス男子を見る

2006-02-16 23:40:47 | スポーツ
今大会の新種目には面白いものが多い。
このスノーボードクロスというのも大いに楽しめた。

バンクやジャンプを繰り返しながらコースを滑るもので、スノボ版の大回転といったところか。
ただ、この競技は予選と決勝ラウンドでは競技のレギュレーションがまったく異なるのだ。

予選は一人で滑り、純粋にそのタイムだけで順位を争う。そして上位32人が決勝に進む。
決勝ラウンドでは4人一組で滑り、今度は順位を争うのだ。
したがって予選では技術とスピード、決勝ラウンドではコースどりのテクニックと駆け引きが必要になってくる。
同じコースを滑りながら、戦い方がまったく異なってくるのだ。
これはまったく違う種目を見るに等しい。

速い選手は当然勝ち残れるが、決勝ラウンドでは必ずしも速い選手が勝てるわけではないのだ。
狭いコースを一斉にスタートするので、有利なコース取りを求めて煩瑣に接触が起きる。
展開もめまぐるしく入れ替わり、トップの選手が一瞬にして転倒最下位ということもありうるのだ。
前を行く選手は進路をブロックして容易にラインを譲るまいとするが、それが選手同士の接触を招く。
非常にスリリングな競技なのである。

この種目に日本からはただ一人、千村格が出場し予選を27位で通過してベスト32人に残った。
千村は4人で滑る決勝ラウンドのほうが得意だそうで、決勝ラウンド最初のレースも勝ち残りベスト16に残る。
残念ながら16位どまりに終わったが大健闘だった。

そしてファイナルのデッドヒートは見ものだった。
スロヴァキアのジーデックが先行したが、終盤アメリカのウェスコットが追い上げて逆転。
それでもジーデックが必死に追いすがり、わずか数十センチの差でウェスコットが振り切って初代オリンピックチャンピオンの座についた。
さすがにスノーボード発祥のアメリカ。どの種目でも磐石の強さを見せている。

こうなると女子も楽しみである。

スピードスケート女子チームパシュートを見る

2006-02-16 23:02:32 | スポーツ
今大会からの新種目、女子のスピードスケートの団体追い抜きという競技を見る。
3人一組で二つの国がそれぞれホームストレートとバックストレートをスタートして男子は3200メートル、女子は2400メートルを滑って争う競技である。
そして最後にゴールした選手のタイムを競うという競技である。
3人は誰がどういう順序で滑ってもよく、それぞれがどこで入れ替わってもよい。
先頭の選手が風をまともに受けるので体力の消耗が激しいが、逆に後ろの選手は風を避けられる。
スタートでは速い選手が引っ張り、途中で入れ替わる。
入れ替わりのタイミングも難しく、なるべく3人が離れないように均等にペース配分をしていかなくてはいけない。
なぜなら3番手の選手のタイムで決まるからである。

それだけではなく、対戦する各国の駆け引きも大切になってくる。
というのも1回目は単に出場チームのタイムを計り、そのタイム順によって対戦チームを決めるのだ。
たとえば10チーム出場したとして、タイム順に1位と10位、2位と9位という具合に対戦カードが決まっていく。
そして勝った方が次のラウンドに進めるという、オリンピックでは珍しいトーナメント方式なのである。
そのため1回目では対戦する国がどこになるかの駆け引きが生じてしまうのだ。

これはなかなか面白い。
めまぐるしく選手が入れ替わり、その追い抜きのタイミングや技術が結果を大きく左右するからである。

そして女子の日本チームは準々決勝でノルウェーと対戦した。
力の差は歴然としていたが、ノルウェーチームがまさかの転倒。なんと日本が準決勝に勝ち残ってしまった。
準決勝はカナダとの対戦。厳しい戦いだががんばってほしい。

2/16のランニング

2006-02-16 22:06:54 | ジョギング
雨。

準備運動を終えて外に出てびっくり。路面がすっかりぬれている。
雨が降っていたことにはまったく気が付かなかった。
ちょうど止み間だったので走った。
雨の匂いの中にほんのりと春を感じる。

今日の距離:3キロ
タイム:17分32秒
体重:62.1kg 体脂肪:16.0%

スピードスケート女子500メートルを見る

2006-02-15 22:16:37 | スポーツ
女子もメダルには届かなかった。岡崎が4位に終わった過程はそのまま前日の及川の結果を見ているような既視感があった。

岡崎にとって不運だったのは二本目がイン・スタートだったことではないか。
一般に短距離ではバックストレートでインコースの選手を追う形になるアウトスタートのほうが有利だと言われる。
しかも体が出来ている二本目のほうが一本目よりタイムも良くなる傾向があるので、2本目をアウト・コースからスタートできると有利である。

岡崎は日本選手団の主将として風邪を押して開会式に参加した。それがたたったのか発熱を押してのレースとなったようだ。
だから2本目も結局1本目と同じタイムに終わった。
岡崎にしてみれば決して納得のいく滑りではなかったはずである。

しかし岡崎は決してそのことを後悔してはいないような気がする。それによって自らが積み上げてきたものが壊れるものではないことを知っているから。
自らの立ち位置を知ることができる強さを彼女は備えている。
そして岡崎という選手は所与の要件の中で力を発揮することを考える選手ではないか。
ベテランというものはそういうものであろう。

清水がどこか燃えきれないまま終えてしまったのとは対照的に岡崎は与えられた条件の中で精一杯の力を発揮していたように見えた。
どのような環境の中にあってもその中でベストを尽くすことのできる力。
その強さを見たからメダルを取れなかったこと自体は大したことではない、と思えるのだ。

どのような境遇の中でも折れないということに、我々は胸を熱くするのだ。