ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

2/14のランニング

2006-02-14 21:52:50 | ジョギング
昨日は結局起きれずにサボってしまった。
今日は仕切りなおし。

少しずつ夜が明けるのが早くなってきている。
走り始めたころはまだ真っ暗だったが、同じ時間でも今は白々と夜が明け始めている。
季節は確実に春に近づいている。

今日はぽっかりと浮かぶ満月を背に明けの明星に向かって走った。

今日の距離:3キロ
タイム:18分35秒
体重:62.1kg 体脂肪:15.1%

スピードスケート男子500メートルを見る

2006-02-14 21:48:08 | スポーツ
晴れ。

オリンピックが始まって早くも寝不足気味。
スピードスケート男子500メートルは1回目をライブで見たが2回目はとても起きていられないと思い、
とりあえず録画し、朝5時に起きて見た。それでも睡眠時間は4時間弱。

今回の日本勢でもっともメダルが期待され、注目されていた種目がこの男子500メートルだろう。
昨年の秋に世界記録を塗り替えた加藤条治は最もメダルに近いと言われていた。
「34秒台と金メダル」を報道陣に公言してはばからない加藤。
それに対して清水宏保はここのところずっと調子を落としていて
Numberのインタビューでは、「簡単にいくようでは面白くない。苦しんで勝ち取るから意味がある。予定通り」と、
このスランプをむしろ楽しむかのような発言で自らを鼓舞していた。
対照的な二人だが、きっと何かをやってくれるのではないかという期待があった。深夜のテレビにかじりついたのもそのせいだ。

一本目。日本勢はまず及川佑がレーンに立つ。
フライングで緊張が走るが、すばらしいスタートで最初の100メートルが9秒59という好タイム。35秒35で好位置につける。
清水はスタートでもたつき得意のスタートダッシュが見られない。
体もどこか重そうで何となく切れを欠いたままゴール。35秒66と平凡なタイム。
続いて滑った長島圭一郎は清水より1/100秒遅いタイム。

さあ次が加藤だと思った瞬間、前走の韓国人が転倒してしまう。氷が大きく削れて補修のため中断してしまう。
ここが勝負のあやだった。10分近く中断してしまったおかげで加藤の集中力が途切れてしまったのだ。
こればかりは本人も予想できなかったに違いない。勝負は本人のコントロールできないところにあったが、それもひっくるめて勝負だった。
結局、35秒59と出遅れてしまう。
そしてジェレミー・ウォザースプーンと同じ組で滑ったジョーイ・チークが唯一の34秒台をマークしてメダルへ一歩近づいた。

二本目。清水は結局二本目も精彩を欠き36秒78。長島が35秒47で清水をリード。続いて加藤の二本目。チークの記録を考えると34秒台がほしい。
残念ながら35秒を切ることはできなかったが35秒19と意地を見せた。
しかしメダルには及ばなかった。何か本人にとってももやもやとしたものが残る結果だったのではないか。

そして日本選手の最後に出てきたのが伏兵の及川だった。
コーナーをうまくまとめて35秒21という好タイムをたたき出す。この時点で2位。
最終組の韓国の李とチークの結果次第ではメダルを手にすることができる。
しかし、加藤とは対照的に一本目で波に乗ったチークとそれにうまく引っ張られた李が及川の結果を上回り、すんでのところで及川はメダルを逃した。

聞けば及川は大学卒業後実業団から声がかからず、一般入社で入った会社の社長に直談判して競技を続けてきた苦労人だそう。
惜しくもメダルはならなかったものの、最高の舞台で実力を出し切った。
レース後の涙は久しぶりに見るすがすがしい涙だった。

清水がひとつの時代の移ろいを感じさせ、若い加藤がその若さゆえに本来の力を発揮できない中で、
及川のような選手が活躍してくれたことで、少なくとも私は大いに満足できた。
これがオリンピックなのだと。