ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

東京湾クルーズ

2008-02-28 10:04:17 | Weblog
有明に行くのに日の出桟橋から水上バスを利用してみる。
ここ数日の風も収まり、春を少しだけ感じられる。
快晴で凪いだ東京湾を船はすべるように進む。
400円の贅沢なクルーズ。

魔法の領域/杉真理

2008-02-26 06:10:50 | 音楽
杉真理もデビュー30周年だそうである。この人も本当に変わらない。
リッケンバッカーを抱えて佇むインナーの写真を見るとロック少年がそのまま30年間やってきましたという感じだ。

デビュー30周年ということで本作は古くからの気のおけない仲間たちと制作されている。
1曲目の「Make Love Not War」から、ビートとメロディーのシャワーの杉真理らしさ全開。
おなじみピカデリー・サーカスの面々や竹内まりや、伊藤銀次、村田和人といったゲストとのコラボレーションも楽しい。

杉真理の音楽に出会ってから25年ぐらいは経っていると思うが、そのテイストはほとんどぶれていないと思う。
そんな変わらない彼の音楽の本質は「優しさ」と「勇気」ではないか。
包み込んでくれるような優しさを持って背中を後押ししてくれる。
そして「明日も頑張ろうよ」という勇気を与えてくれるのが彼の音楽だ。
それも理屈っぽく声高に呼びかけるというスタイルではなくて前向きでポップなメロディと強いビートで
カラッとした世界へと一気に連れて行ってくれるのだ。

50'sロカビリー調の「シャローナに片想い」や堂島孝平のヴォーカルをフィーチャーした
「Good News」といったまさしくゴキゲンなナンバーが変わらない魅力だ。
盟友竹内まりやが書いた昔からの仲間たちの賛歌「僕らの日々」や「Chapel in the sun」は
これまでの人生を振り返りつつ、これからをポジティブに捉えたこのアルバムの性格をよく現した曲だ。

伊藤銀次とボサノヴァタッチでちょっとおどけた感じの「マイルドでいこう」や
村田和人とアコースティックのツインギターでファンタスティックなハーモニーを奏でる
「君にしてあげられること」などは意欲的でヴァラエティに富んでいる。
そして白眉は「Lennon=McCartney」。杉真理の変わらないビートルズへのオマージュ。この人は本当に永遠のマージービート少年だ。

久しぶりのアルバムだが、決して奇を衒っているわけではない。それだけに懐かしい場所に帰ってきたようなほっとするアルバムだと思う。

2/23のランニング

2008-02-23 23:51:07 | ジョギング
今日の東京はぐっと気温が上がって春の陽気。
陽気につられて大勢の人が河原に出て思い思いに体を動かしている。
本格的に暖かくなってくればもう少し動けるのではないかと思う。

今日も1時間のウォーキングのあとにジョギングをやった。
膝の調子はだいぶ良くなってきて痛みがだいぶ軽くなってきた。
こういうときはかえって無理をしやすいので慎重にいこう。

今日は初めて2キロに挑戦。春一番で風が強かったが、前半は追い風で
スピードに乗ってしまいそうなところをぐっと自重する一方、
後半は向かい風でどうしても遅くなるのでかえって好都合だった。
前半が6分20秒。後半が6分40秒で終えた。

足の具合をよく見極めながら慎重に距離を伸ばしていきたい。

Burt Bacharachコンサート

2008-02-21 00:28:41 | 音楽
随分と久しぶりに相模大野の駅に降り立った。
グリーンホール相模大野には以前にも何度かコンサートに出かけたことがある。
一番最近ではもう3,4年前になると思うが矢野顕子のライブに行った覚えがある。
そういえば相模大野の駅も随分ときれいになっている。

今夜ここで行われるのはバート・バカラックの11年ぶりの来日公演。
御歳80歳。前回を見逃した私としてはまさに奇跡といっていい。
バカラックをこの目で見ることができるとは・・・。
しかも東京国際フォーラムで2公演、あとは大阪フェスティバルホールで1公演なのでなんで残りのひとつが相模大野?
という感じだが、都心からも少し遠いので穴場だったのか、11列目のど真ん中というすばらしい席が取れた。

東京ニューシティ管弦楽団を従えてのオーケストラ公演は本当に涙なしには見られなかった。
1曲目「What The World Needs Is love」の出だしでもう鳥肌が立った。
思えば、Jackie DeShanonの歌でこの曲を初めて聴いたのがバカラックとの出会いだったと思う。
あれから25年以上の時を経て目の前にいるのは、稀代の作曲家バカラックその人である。そのことが信じられない思いだ。

もともとハンサムで粋な伊達男という感じだったが、その佇まいは80歳を迎えてなお健在である。
とにかくかっこいい。同じ男としてこんな歳の取り方をしたいものだと思う。
さすがに歩き方が少しぎこちないし、ピアノのタッチもそこはかとない。
それでもリズム感覚も衰えていないし、ピアノを弾きながら中腰になってオーケストラを指揮したりと、音楽家としての衰えはほとんど感じさせない。
名曲「Close To You」ではあまりの美しさに思わず涙がこぼれそうになった。掛け値なしの感動とはこのことだ。
美しくて切ない。
「The Look Of Love」で自らのヴォーカルを披露。ちょっと苦しそうな感じがしたが、枯れた味わいがまたいい。

ゲストシンガー、オランダの女性歌手Trainchaによる伸びやかな歌声や、自身が手がけた映画音楽メドレーを披露したりと趣向を凝らしており、
メロディメイカー振りを大いに堪能して盛り上がった。
途中、「昔こんな日本の歌を作ったこともあるんだよ」と「Me Japanese Boy I Love You」を一節歌ったり・・・。

アンコールで再び「What The World Needs Now is love」。
最後は「Rain Drops Keep Fallin On My Head」を会場中で歌って最後は盛大な拍手とスタンディングオベイション。
年齢を感じさせないプロのパフォーマンス。あっという間の至福の2時間だった。
東京ニューシティ管弦楽団もさりげないながらもバンドとの息がよく合っていたと思う。

バカラックという人はロックという箱庭のようなフィールドから聴き始めた私のようなキャリアの人間にとっては分水嶺のような人である。
バカラックという高い山に登ってみるとその先にはジャズ、ボサノヴァ、イージーリスニング・・・音楽の大海が広がっている。
バカラックという人はそこから先に行くかどうかを試されるような音楽家だということだと思う。
こんな天才と同じ時代を生きて、わずかの時間でも同じ空間にいられたことを幸せに思う。

Setlist

An Evening With Burt Bacharach and The Tokyo Newcity Orchestra
2008.2.20 Green Hall Sagami-Ohno

Singer:Donna Taylor,John Pagano Josie James
Bass:David Coy Woodwinds:Dennis Wilson
Keyboards:Rob Shrock Drums:David Crigger Trumpet/Flugelhorn:Tom Ehlen
Guest Vocalist:Traincha
and Tokyo Newcity Orchestra

1.What The World Needs Now is love
 
(1963~1968 Medley)
2.Don't Make Me Over
3.Walk On By
4.This Guy's ln Love With you
5.I Say A Little Prayer
6.Trains and Boats and Planes 
7.Wishin’& Hopin’
8.(There's)Always Something There To Remind Me

(1962~1970 Medley)
9.One Less Bell To Answer 
10.I'll Never Fall In Love Again
11.Only Love Can Break A Heart 
12.Do You Know The Way To San Jose

13.Anyone Who Had A Heart
14.Heart Light 15.God Give Me Strength
15.God Give Me Strength

(Beginning Medley)
16.Magic Moments 
17.Story of My Life
18.The Blob 
19.Tower Of Strength

20.Go Ask Shakespeare 
21.ln Our Time
22.(They Long To Be)Close To You
23.For The Children

(featuring Traincha)
24.Falling Out of Love
25.Who'll Speak For Love

(Sound Track Medley)
26.The Look of Love 
27.Arthur's Theme
28.What's New Pussy Cat 
29.The World ls A Circle
30.April fools 
31.Rain Drops Keep Fallin On My Head
32.The Man Who Shot Liberty Velance 
33.Making Love
34.Wives&Lovers 
35.Alfie
36.A House ls Not A Home

37.That's What Friends Are For

(encore)
38.Any Day Now
39.What The World Needs Now is love
40.Rain Drops Keep Fallin On My Head  

2/19のランニング

2008-02-19 06:24:27 | ジョギング
怪我をして以来初めての早朝ランニング。
30分のウォーキングのあと1キロのジョグ。6分10秒で走る。まだまだ寒いが夜明けの頃を歩くのはすがすがしい。
1キロとはいえ、太腿が張ってまだ走るのは半分程度のコンディション。ただ膝にはあまり違和感を感じていないので悪くはない。
ストレッチを十分に。今はそちらの方が大事。

火車/宮部みゆき

2008-02-18 06:06:43 | 
長時間の移動用にはなるべく分厚くて読み疲れないミステリーがいい。
東野圭吾に続いて宮部みゆきの「火車」を読む。
実はこれだけのベストセラー作家なのに今まで読んだことがなかった。
あまりの売れ筋には手を出さないというへそ曲がりなだけで、あまり他意はないのだ。

この前に読んだ東野圭吾が情緒的だっただけに、この作品は非常に硬いなあ、と思った。
非常にまじめというか、正統派ミステリーという感じだ。
宮部みゆきという人はこういう作家だったのか、と。
それは題材としてクレジット破産という社会問題を扱っているからだと思われる。
非常に真摯な取材に基づいて執筆されており、気骨な書き振りである。

ただ、全体的に少し淡白な感じがした。
休職中の刑事を失踪女性の幼馴染の若者が手伝うという、状況設定にも少し無理があるような気がする。
何かそこにはストーリの完璧さを求めて人物設定が難しくなった感じがしなくもない。
本間刑事と息子との関係もユーモラスに描こうとしているが、中途半端さが残る。
本間刑事の人物像もいまひとつあいまいさが残っていて、キャラクターが浮き立ってこない。

当代のベストセラー作家だけにちょっと肩透かしな感じがしたので他の作品も読んでみようと思う。

2/17のランニング

2008-02-17 22:49:49 | ジョギング
昨日に引き続いて1時間のウォーキング。
昨日の疲れからか太腿に張りが出ている。膝も心なしか痛い。
天気はいいが風が強く体感温度の低いなかを早足で歩く。
30分を過ぎたところで太腿がかなり硬直している感じがする。
今日は最後に昨日より距離を伸ばして1.5キロのジョギングを入れてみる。
追い風に助けられた部分もあるが、8分26秒で走りきった。6分を切るペースで走ったことには満足だ。
今日は東京マラソンが行われた。うらやましいなあと思いながらテレビで見た。
スズキムネオ氏がサブフォーだそうである。
かなりあせるなあ・・・。

2/16のランニング

2008-02-16 16:20:38 | ジョギング
週末を東京で過ごすのは実に1ヶ月ぶり。
したがって週末のウォーキングもほぼ1ヶ月ぶりということになる。
ストレッチでしっかりと体をほぐしてから、1時間のウォーキング。
この1ヶ月あまり足の具合は良くもなく悪くもなく、体感的にはほとんど変化がない。
ウォーキングは終盤多少の疲れが出てきたものの、難なく終えて最後に1キロのラン。

歩いた後で大腿に張りが出ていたけど、1ヶ月前よりはしっかり走れたような気がする。
もちろんこれ以上距離を伸ばしてどうなるかは未知数だが、6分3秒というタイムは心肺機能の後退を考えてもそう悪くはないと思う。

明日もトライしてみようと思う。

宮崎にて

2008-02-10 21:17:24 | Weblog
一週おいて再び宮崎に帰ってきた。
高校時代以来20数年ぶりに市内を自転車で走る。
大淀川を久しぶりに自転車で渡ると、懐かしさが込み上げて来る。貧乏だけど贅沢だったあの頃。
高校時代、自転車でいつも一緒に帰っていた、初めてのステディな彼女のことを思い出して、年甲斐もなく甘美な思い出に浸る。
信号で出会い頭に自転車同士で接触しそうになる。
「ごめんなさい」どちらからともなく謝る。
顔を上げるといつかどこかで見たような懐かしい顔が…。
「あれ、もしかして…」、それは高校時代の彼女だった…。
ということなどある筈もない。風の噂ではもう大きな子どもさんもいるらしい。
そう、お互いきっと会わない方がいいのだ。
思い出は甘美なままとっておいたほうがいい。

足の具合

2008-02-08 06:01:35 | ジョギング
ここのところ週末も東京にいないことが多いので、ウォーキングもままならない。
毎日ストレッチをやってはいるものの、少しでもサボると太腿に張りが出てきてしまう。
膝の具合もあまり進展がなく、どのぐらいまで回復したのか正直自分でもよく分からない。
今週末も宮崎で過ごすのでおそらく走る時間がないと思う。
雪が降ったり寒かったりで怪我明けの体にはあまりいいコンディションとは言えないので、
もう少し暖かくなってきてから本格的に始動するのがやっぱり得策だとは思うがどうにも体がなまっていけない。
スポーツのあとの健康的なというよりも重層的な疲れが澱のように堆積しているような感じである。
春が待ち遠しい。