ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

スノーボードと滑降を見る

2006-02-12 22:19:46 | スポーツ
スノーボード男子ハーフパイプの予選と男子の滑降を見る。
それにしてもテレビを通して見るアルプスの空の藍に近い青がとても眩しい。
このまま天気に恵まれて競技が続くことを望みます。

ハーフパイプでは結局日本選手4人は決勝に進めず。それにしても、ハーフパイプという競技はまだまだ発展途上の印象を受けた。
とにかく失敗する選手が続出したのである。
この競技についてはとにかくまったくの門外漢であるが、そもそも採点の基準がどこにあるのかがよく分からない。
採点を見ても審判によってかなり点に開きが出ることも多く、
点を伸ばすために無理に難度の高い技を繰り出す選手が多いのではないかと思った。
それによって失敗する選手を多く出しているのではないかと。
そういう意味でこの競技はまだ発展途上のような印象を受けたのである。

ダウンヒルはオーストリアのバルセホーファーがいいすべりを見せてトップに立ったが、
最後から2番目に出てきたフランスのデネリアがすばらしく美しい滑りによって0.72秒の差をつけて劇的な逆転優勝を飾った。

ダウンヒルは120キロを超えるようなスピードで滑っていくので、一瞬の判断の迷いやミスが致命的となる。
とにかく単純に速ければいいというのではなくて、いかにコース取りを的確にできるか、
ジャンプをコンパクトにまとめるかによってタイムロスを少なくし、さらに緩斜面でスピードに乗ることでタイムを稼ぐ。
そしてそのコンビネーションをうまく処理できた選手のみが上位に残っていけるのだ。

新しい競技と伝統的な競技を見たが、競技としての成熟度の違いによって私にとってはダウンヒルの方が興奮できた。
そこには競技を決する基準の明確さがあるのではないかという気がする。

2/12のランニング

2006-02-12 19:43:02 | ジョギング
晴れ。昨日の春のような陽気から一転、今日は寒くて風も強い。

今日は初のLSD1時間にトライする。
なるべくゆっくりゆっくり自重しているつもりが体が温まってくるとついついスピードを上げてしまう。

踵も太もももかなり張りがあるけれど、少しずつ負荷を高めていきたい。
当面は10キロを目標に。

今日の距離:9キロ
タイム:60分00秒
体重:63.3kg 体脂肪:18.3%

女子モーグル決勝を見る

2006-02-12 15:35:02 | スポーツ
スキー女子モーグルの決勝を見る。
予選から見ていたが、決勝は真夜中ということでさすがに見れなかったので、朝の中継録画を見る。
結果を知らずに見たのでライブで見るのと同じ興奮が味わえた。

漆黒の闇に照らされる真っ白な一本の道。スタートラインの向こうには丸い月がぽっかりと浮かんでいる。なんと美しい光景だろう。
テレビでさえ美しいと思ったのだから現地で見られた人は本当に幸運でしょうね。

冬の競技は曲芸のようなものが多い。このモーグルもそうだし、スノーボードやフィギア・スケートなどもとりあえずは誰でもがすぐにできるといった類の競技ではない。
それゆえにウィンター・スポーツの多くはやることはもちろん見ることも難しい。

モーグルは3つのパートの総合的な技とスピードを審査する競技である。
まず滑降のタイム、次にこぶを滑降するときの姿勢やスピードなどの技術を競う「ターン」、
そして2箇所に設けられた踏み切り台からジャンプして空中での演技を競う「エア」である。

ターンを着実にきれいにこなそうとするとスピードが遅くなる。
そしてエアであるが、これも最近縦回転を伴った難易度の高い技ができるようにルールが改正されたが、回転系の大技は当然失敗のリスクが高くなる。
しかし大技は成功すればその分採点も高くなる。
スピードと演技の質を破綻しないように維持し続けるということがこの競技の本質的な面白さであろう。

上村愛子は早くから3Dといわれるひねりを入れた縦回転の大技に取り組み、3Dに関して言えば世界の第一人者といわれていた。
そしてその上でターンの美しさを保ちながらスピードを上げていければ、メダルにも手が届いていたに違いない。
実際、決勝での見事なエアが評価され、彼女は一時メダル圏内につけていた。
しかし、彼女の後から演技した選手たちの多くがタイムで彼女を上回った。
そして的確なターンとスピード、確実なエアを演じた選手たちが結局はメダルを手にしたのだ。
モーグルの採点基準はターンのウエイトが高い。
つまり基本的なターンの技術とスピードを確立することは大きなアドバンテージになるのである。

モーグルのことをよくは知らない私でも、
おそらく上村にはなにがあっても破綻しないターンをもうひとつの武器としてブラッシュアップすることが課題として残ったということが分かった。
世界と伍していけるだけの滑降のスピードとターンの技術。

5位入賞は立派な記録だが、彼女が表彰台に立つために今一歩足りなかったものが4年後に彼女を向かわせるのではないか。
なぜかきっと彼女はまだ納得していないような気がするのである。

国際親善試合 アメリカ対日本(サンフランシスコ)3-2

2006-02-12 13:38:43 | サッカー
夕べ、アメリカ戦のことを書いていたのだが、どうも酔っ払っていて、書きながらうつらうつらしていた。
それでも何とか書き上げて投稿しようとしたところで、寝ぼけてキー操作を誤ってすべてがパーになってしまった。
というわけで書き直し。

アメリカとの試合を見るのは初めてのような気がする。
アメリカはサッカー不毛の地といわれて久しかったが、ワールドカップをやったことによって徐々に力をつけてきて、
現在のFIFAのランキングは7位としっかり強豪国になってきた。欧州でプレーする選手も多いと聞く。

フットボールを自分たちのいいように作り変えたり、自国のチャンピオンを決めるだけの大会をワールド・シリーズと言ってしまうような、
あのアメリカにおいて、ヨーロッパがルーツのサッカーがそれなりの地位を固めつつあるというのはちょっとした驚きである。

それでも試合はサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地、つまり野球場で行われた。
大都市サンフランシスコにさえそれなりの観客を入れられるサッカー・スタジアムがないのである。
アメリカにもサッカーリーグがあるというが、いったいどんなところで試合をしているのだろう?

試合は序盤こそ日本がいい形を作ったが徐々にアメリカが主導権を握り始め、ポゼッションでも日本を上回り始める。
アメリカは決して個人技の華麗な選手がいるというわけではないが、
早いプレッシングとボール奪ってから人数をかけて前線へすばやく持っていく戦術理解がきちんと浸透している。
今年すでにこれが3試合目だそうで、初戦のしかも国内組だけの日本とはチーム事情が違うが、
日本は自分たちのサッカーがほとんどできなかった。
前半は途中から防戦一方で、ワントップの久保にボールが納まる瞬間はほとんど訪れず、2-0で折り返す。

日本は後半開始から巻と佐藤寿人を入れて3-5-2に戻した。
しかし開始早々にセットプレーから追加点を奪われて3-0。流れの悪さが断ち切れない。
このままアメリカの良さだけが出る形で終わるのかと思って見ていたが、
15分に右サイドに展開し加地からの絶妙のクロスに巻がヘッドで合わせて一矢を報いる。
巻にとってのAマッチ初ゴールだそうである。ようやくエンジンがかかり始めたのか。

20分過ぎからアメリカの運動量が落ち始め、日本もチャンスをつかめるようになって来る。
ようやくロスタイムに中澤のゴールで3-2と追いすがるが、どうもエンジンがかかるのが遅すぎる。
戦況を見ながらどこで巻き返しに転ずるのか、そのあたりの戦い方もまだまだという気がする。
パスミスも多いし、安易にボールを奪われすぎる。
本大会ではああしたミスが致命的になる可能性もあるわけで、しっかり立て直していかなければいけないだろう。
そういう意味ではこの時期にこういう痛い目にあっておくのも悪くない。