ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

武相マラソン

2007-04-30 09:24:10 | ジョギング
久しぶりのレース出場。
町田市営陸上競技場をスタートして多摩丘陵を走り競技場に帰ってくるという15岐路のマラソン大会。

アップタウンが連続し、平坦なところのほうが少ないという距離以上に過酷なレース。
コースの一部は走ったこともあるし、周辺の地理には詳しいので走る前からコース図を見て、これはきついなあ、と苦笑いしたほどである。

組み立てが難しいコースではあるけど、今までの練習の成果が発揮できるか、楽しみでもあった。

終盤まで上り坂があるので、前半は極力抑え気味に。
当然だが上り坂はあごを引いて腕をよく振って、キックしてからの引き上げを小気味よく。
下り坂は上体を少し反らしてブレーキをかけながら。
坂では登りも下りも自重しながら、少ない平地では少しペースを上げるというレースを思い描いて走る。

長くて急な坂の連続に、序盤から苦しそうな人が多い。
しかし、私は練習の成果か比較的順調に前半をこなす。
中間地点まではあっという間という感じだった。
残り5キロで余力があれば思い切って前に出ようと思っていたが、
プランどおりに残り3キロあたりでピッチを上げることが出来た。
上り坂でペースを上げた最後の2キロはきつかったが、コースの割にはいつになくいいレースが出来た。

数日前からのカーボローディングもうまくいったのか、途中でスタミナ切れということもなかった。
結果的には5分/kmを切るレースが出来た。

しかし、あれだけの規模のレースにしてはチップもないのが意外。順位は係りの方が一人ひとり手渡し。
手作り感のあるレースだった。
残念だったのは距離表示が5キロごとにしかなかったため、ペース配分が難しかったことだ。

やはりレースはいい。他のランナーたちの頑張りが自分の頑張りを促してくれるから、練習では出ない力が発揮できる。
天気もよく自然の中を走れてきつかったが楽しいレースだった。

今日の距離:15キロ

タイム:1時間14分38秒

ラップ(5キロごとの平均)
( 1)5:18
( 2)5:18
( 3)5:18
( 4)5:17
( 5)5:17
( 6)4:59
( 7)4:58
( 8)4:58
( 9)4:58
(10)4:58
(11)4:40
(12)4:40
(13)4:40
(14)4:40
(15)4:40



4/28のランニング

2007-04-28 23:16:07 | ジョギング
明日のレースに備えて、今日は軽めの調整を行った。
5キロをジョギング。途中500メートルほどを4分/kmのペースで走った。
明日は15キロのレース。暑くならなければいいのだが・・・。

今日の距離:5キロ

イングランド・イングランド/ジュリアン・バーンズ

2007-04-28 13:32:47 | 
この本を読んでいる最中に、東京ディズニーリゾートに出かけた。
浦安のホテルに泊まってディズニー・シーとディズニー・ランドを訪れた。
アーリーアメリカンを意識した建物や施設の多くは古色蒼然と見せるためにあらゆる工夫をしている。
古くみせるためにわざわざペンキがはがれているように見せかけたり、
錆びているようにみせたり、埃が積もって見えるように演出している。
凝った造りに感心したりするが、これが本当に古くなったらどうするのだろうかと余計な心配をしたりする。

こうした努力があるから我々はゲートをくぐった途端に非日常のノスタルジーに浸れるのである。
ディズニーランドの描く世界はありそうで実はどこにもない世界である。
そのありそうでない非日常を味わうために我々は決して安くない入場料を払ってこのユートピアに入国するのだ。
エンターテイメントに徹したディズニーの哲学はいかにもアメリカ的ではある。

では、同じようなことをイギリス人がやったらどうなるか?
それこそマニアックにカルトに偏執狂的にアイロニカルに現実社会を模倣するのではないか。
イギリス人が作るテーマパークはきっとそういう形で徹底されるのであろう・・・。
そんな物語が本作だ。

ロンドン塔、二階建てバス、マンチェスター・ユナイテッド、紅茶、ウェストミンスター寺院、
ロビン・フッド、ガーデニング、生温かいビール、シェイクスピア、洗濯嫌い、ハロッズ・・・・
大富豪がワイト島をイングランドのレプリカにしてしまおうというプロジェクト。
偽物が本物を凌駕するという、究極のテーマパーク。
偽物だってそっちの方に価値を見出すことが出来れば本物以上に本物になる。
アメリカ人が張りぼてで楽しませるのならイギリス人は徹底して本物にしてしまおうではないか。
そんなアンチテーゼも見え隠れする。

この物語は一方でこのプロジェクトにブレーンとして関わった、マーサという一人の女性の生き方を側面で描いている。
プロローグとエピローグとも言える一部と三部は、
プロジェクトを構築していく痛快な二部とは趣を大きく変えて、マーサの内省に迫っている。
この物語が風刺小説とだけは言えない深さを持っているとすればそれは、
マーサの人生が語られている一部と三部があるからであろう。

そして「イングランド・イングランド」と名づけられたレプリカの繁栄に反比例するかのように凋落の一途をたどる
かつての大英帝国の姿に筆者は何かの思いを込めようとしたのか。
「オールド・イングランド」の行く道は筆者の現代文明に対する批判と言えなくもない。
物質文明の行き着く先はオールド・イングランドなのかも知れない。
でもそれは決して不幸な結末とは言えないのではないか。
あくまでも箱庭的なディズニーランドだって現実社会の上にしか存在しないのだ。

Shades Of Blue + Family Reunion/Lou Rawls

2007-04-26 22:01:40 | 音楽
例によってフィラデルフィア・インターナショナル・シリーズ。
今回はLou Rawls。昨年の1月に72才で亡くなった。

シカゴの出身で元々はゴスペル・シンガーとして出発したが、
R&Bからジャズまでを歌いこなすアメリカを代表する黒人ポピュラー・シンガーと言ってよいと思う。
グラミー賞も受賞している。

PIRと契約したのは75年のことで彼のキャリアの中でも脂の乗り切った時期をPIRで過ごし、数枚のアルバムを残している。
『Shades Of Blue』は80年のリリースで、『Family Reunion』は87年の作品。

『Shades Of Blue』はどちらかというとブルースっぽい作品が多い。PIRの中にあっては珍しい作風だと思う。
あるいは彼自身のルーツに迫ったのかもしれない。

『Family Reunion』は一転、華やかでコンテンポラリーなサウンドに滑らかなLouの声が溶け込む、PIR然とした作品。
時代がの音がするけれども、こちらの方が作品的にはLou Rawlsのキャラクターには合っているような気がする。






10ドルだって大金だ/ジャック・リッチー

2007-04-25 21:46:50 | 
軽妙で洒脱。そしてインテリジェンスを感じさせてくれるジャック・リッチーの短編集。
カヴァー・アートを和田誠氏が担当しているところにも、この本の制作に携わった人たちの遊び心が感じられる。

ジャック・リッチーの短編の多くはかつて「ヒッチコック・マガジン」や「エアッリー・クインズ・ミステリー・マガジン」などに数多く掲載されてきた。
つまりそれだけ多くの好事家の目に晒されてきたということであり、ただ軽いだけではないしっかりとした幹がある。
それがミステリー短編とはかくあるべしというインテリジェンスではないかと思う。

とくにうまいなあ、と思ったのが「可能性の問題」。
「第五の墓」もそうだが殺人の動機と物理的な可能性についてあれこれと推理を進めていく過程が楽しい。
「キッド・カーデュラ」のブラックな結末も秀逸だし、
「妻を殺さば」は彼の短編にしては珍しくウェットでドラマがある。

どこから読んでもさらりと読めてしかも感心する。そして面白い。
本書はミステリーを読むことの魅力が十分に備わっている。

4/24のランニング

2007-04-24 22:19:20 | ジョギング
20キロ走った後で2日間休んだので筋肉痛も和らぎ、右アキレス腱もしっかりアイシングしてほぼ痛みも収まった。
距離を重ねることで一段と足の筋肉がしなやかになっていくような気がする。
駅での階段の上りが随分と楽だ。

週末のレースに向けて今週は軽めの調整。
今朝もゆっくりとジョギングで3キロ。
ゆっくりと調整して週末に備えたい。

今日の距離:3キロ

J1第7節 FC東京対横浜FC(調布・味の素スタジアム)1-0

2007-04-24 22:12:58 | サッカー
今はとにかく勝つことが良薬。
7節目にしてようやくホームでの今シーズン初白星。
前回のグダグダの新潟戦も見てはいたが、とても書く気になれず・・・。
しかしテレビ観戦となった、ナビスコホームの磐田戦、続く大分とのアウェイ戦と徐々にではあるけれどもチームの状態は上向いてきた。
急造DFラインも不安定だし、トップも必ずしもまだ噛み合っていないなかで全員守備、全員攻撃で何とか凌いでいているという印象だ。

五輪組が遠征から戻ったばかりで、彼らをベンチからはずした上で臨む横浜FC戦。
前節から中盤のバランサーとしていぶし銀の働きを見せた浅利、
伊野波の抜けた穴をストッパーとして獅子奮迅の働きをする今野と、前節無失点の守備陣に加えて
ワンチョペをリーグ戦初のスタメンとして起用した4-4-2の布陣で臨む。

立ち上がりは横浜FCが果敢に前に出てきて面食らってしまう。
カズがキーパーと1対1になるなど決定的なシーンもあってばたついていたが
序盤で失点していたら、流れは大きく横浜FCに傾いていたに違いない。
今はとにかく先制点を取られないこと。
最下位と苦しんでいる横浜FCもそうだが、東京も含めとかく勝ちきれていない下位チームは
先制されると「またか」となって精神的なビハインドとなる。
だからこの試合では先制点が必要だった。しかし前半は得点の気配のないまま終了。

後半開始早々、浅利の送ったクロスボールをワンチョペがゴール前に落とし
これを飛び込んできた今野が絶妙な胸トラップから左足でゴールに突き刺した。
これで、精神的に落ち着きを取り戻した東京が後半をしっかりと抑えた。

横浜FCは久保を怪我で欠くなど前線でタメが作れず攻撃が単調だった。
ロングボールが多く、見ていて恐いという感じがしなかった。
このあたりチームの苦しい台所事情が伺える。

東京も追加点が奪えず、攻めあぐねていた感は否めない。
上位チーム相手だとこうはいかないだろう。
ワンチョペがだいぶ良くなってきたとは言え、今ひとつ連携に難がある。
ディフェンスがしっかりと抑えているだけに、前線の選手たちとりわけ石川などは奮起が必要か。
茂庭が戻ってくるという明るい材料も、使い方を間違えると難しくなる。
次節の神戸戦で指揮官がどういう選手起用をするのか興味深いところだ。

カズのコーナーキック

4/21のランニング

2007-04-22 12:20:23 | ジョギング
昨日の10キロに続き満を持して20キロに挑戦。
今シーズン初めて走る距離だ。息子を伴走に従えてスタートする。
調子は良くもなく悪くもなくと言ったところか。
ただ前日の筋肉痛で太腿が痛く、それがこたえた。
風が強くてしかも舞うので、ペースが乱れタイムも乱高下した。
残り3キロでペースが上がったのは収穫だったが、終盤右アキレス腱に痛みが出てしまい、不安が残った。
来週は15キロのレースに出るのでそれまでに一度でも20キロを走っておきたかったので、完走できて良かった。
故障箇所を治して来週に備えたい。

今日の距離:20キロ
タイム:1時間42分46秒

ラップ
( 1)5:24
( 2)5:34
( 3)5:19
( 4)5:10
( 5)5:18
( 6)5:20
( 7)5:08
( 8)5:13
( 9)5:25
(10)5:03
(11)5:00
(12)4:56
(13)5:22
(14)5:09
(15)5:03
(16)4:58
(17)4:50
(18)4:58
(19)4:45
(20)4:38

Aventure/大貫妙子

2007-04-21 05:57:57 | 音楽
このたび新譜も出た大貫妙子。
そっちも気になるところだが旧譜をもうしばらくフォロー。

この『Aventure』あたりまでがあまり聴いていない作品でこれ以降の『Cliche』からは比較的よく聴いていたと思う。

巷でヨーロッパ三部作などともてはやされていたのは、「全く違う」と本人がライナーノートに記しているとおり、
ヨーロッパテイストというよりもポップでラテン系の曲なども結構あって、
内容的にはいまひとつまとまりを欠いているという気がしないでもない。

もちろん、「愛の行方」のようなアンニュイな作品もあって、今につながる雰囲気は伺える。
坂本龍一の参加によってやはり、当時のYMOのテイストが垣間見られるところも特徴的。
「la mer,le ciel」はアルバム中最も秀逸な作品だと思う。ボッサ調は結構彼女に合っているような気がする。

何となくきっかけがつかめそうな予感のするアルバムで、今にして思うと今後の彼女につながるような作品だという感じだ。