ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

2/28のランニング

2006-02-28 22:47:38 | ジョギング
今日で2月も終わり。
今月は少しずつではあるが距離を伸ばして走ることができてきた。
膝の調子もまだ完全とは言えないし、歳のせいか踵などにも痛みが出ることがあるが十分にケアをしながら走っていきたい。
膝の痛みを抑えるために少し筋力強化をしなくてはと思っているころ。

今日の距離:3キロ
タイム:16分38秒
体重:61.8kg 体脂肪:15.1%
2月の走行距離:86キロ
累計走行距離:123キロ

トリノ・オリンピック閉幕する

2006-02-28 22:36:08 | スポーツ
曇り。

トリノ・オリンピックが閉幕した。
早起きしてジョギングの合間にせわしくテレビ観戦したが、
まだ夜も明けきらぬ河川敷を走りながら、さっきまで見ていたすばらしいアスリートたちの活躍を思い出しては大いに勇気付けられた。
競技の最初から最後までを完全に観戦したものについては雑感をレヴューに書き残したが、それ以外の競技についても、断片的ながら観戦した。
例えば、優勝候補のカナダを相手にすばらしいショットを見せて魅了してくれたカーリング女子や、
ガンを克服して米国代表としてカムバックしたフィギア・スケートペアの井上怜奈、
男子回転でメダルにわずか0.03秒届かなかった、皆川賢太郎などなど・・・。
一方でジャンプやノルディック複合、ボブスレー、アイスホッケーなど時間の関係で見逃した競技も多かった。どだい全部見るのは無理な話なのだが・・・。
したがって、体重制限に引っかかって失格となった原田雅彦のことにも言及しなかった。
個人的には原田ひとりの責任とばかりもいえないと思うのだが。

結局今回日本のメダルは荒川静香のひとつに終わってしまったが、新種目を中心に結構楽しめたし、たくさんの感動も味わえた。
オリンピックはやはり参加することに意義があるのであって、メダルという結果ばかりにこだわっていては、オリンピックの本質を見まがうのではないか。
JOCや各競技団体の首脳にとってはそういうわけにはいかないのだろうし、視聴率や部数欲しさのマスコミもまた然りだろうが、
国民が求めているのが本当にメダルの数なのか、といったところについては今一度総括したほうが良いのではないか。
荒川は帰国すればマスコミにもみくちゃにされるだろう。特にテレビのばかさ加減にはうんざりだし、そういったところに巻き込まれる荒川も気の毒としかいいようがない。

日本選手団の団長は「国民の皆様に謝罪したい」などとのたまっているが、それこそ全力を尽くした選手に対する冒涜ではないか。
謝罪なんかされなくても、十分に感動は味わえたし楽しかったのだ。少なくとも私にとってはそれだけで十分だ。
カーリング女子やスノーボードクロスの藤森由香をはじめ、多くの4位に終わった選手たちへの熱いまなざしを見ても結果だけがすべてとは言い切れまい。
もちろんオリンピックに出るからには世界と伍していけるだけの実力がなければ、ゲームの成立という観点からはつまらないだろう。
そういう意味で参加選手をスリム化するのは分かる。
それでもなお思うのは、メダリストは結局4位以下のメダルを取れない多くのアスリートなしにはありえないということである。
参加して全力を尽くした選手たちにはメダルと同等の敬意を持って迎えてあげたいと思う。
やはり、オリンピックは参加してこそ意義があるのだから。

2/27のランニング

2006-02-27 21:24:21 | ジョギング
曇り。

朝もだいぶ寒さが和らいで辛くない。
子供と3人で走る。
オリンピックも今日で終わり。
すばらしいアスリートたちの勇気を力にがんばっていこう!

今日の距離:3キロ
タイム:17分22秒
体重:62.1kg 体脂肪:15.4%

Jリーグプレシーズンマッチ FC東京VSヴァンフォーレ甲府(調布・味の素スタジアム)2-0

2006-02-26 21:18:01 | サッカー
雨。

FC東京2-1ヴァンフォーレ甲府(味の素スタジアム)

春は名のみの冷たい雨が降る中、味スタに出かけた。東京と甲府とのプレシーズンマッチ。
ワールドカップ・イヤーのJリーグも開幕まであと1週間となった。いよいよ球春だ。

東京は今年、クラブ史上初の外国人監督ガーロ氏をブラジルから招いた。
38歳のJ最年少の青年監督。ついに監督まで年下になってしまったのはちょっとショック(笑)・・・。

原博実前監督と同様、ガーロ監督の目指すサッカーも攻撃サッカーである。
しかし、原監督の目指したサッカーがしっかりとした守備から奪ったボールを早く前線に送るという、カウンター・サッカーだったのに対し、
ガーロ監督はその堅守をベースにまた違ったサッカーを構築しようとしている。
それは一言で言うなら「ポゼッション・サッカー」。
最終ラインからしっかりとつないでサイドから中、中からサイドと展開しながらラインを押し上げていくサッカー。

今日のプレシーズンマッチでガーロ監督の目指すサッカーがベールを脱いだわけだが、それはある程度浸透していたように思う。
東京のサッカーの最大の特徴はサイドアタックだが、ガーロのサッカーもそれを踏襲しようとしている。
そのためのオプションとして左サイドバックに鈴木規郎を起用した。
加地の抜けた後に新加入の大型新人徳永を配した右サイドバックとともに、攻撃の基点となる。
去年まではサイドからクロスを上げて崩すパターンを完全に読まれて苦戦していたが、
今年は中盤でつなぎながらスペースがあれば果敢にサイドを使う。
右サイドがだめなら中へ、あるいは左サイド大きく展開する、といった具合に攻撃のパターンにバリエーションが出てきた。
ポゼッションに注力しながらボールを大きく動かすというのが特徴か。
したがって正確なロング・キックで大きく展開できる宮沢が重用されそうだ。

試合は前半はスコアレスで折り返し、後半早々にルカースが左サイド奥に持ち込んで上げたクロスを、
ササが狙いすましてゴール右隅にシュートを放ち先制。

一方、ディフェンス陣は怪我で出場を見送ったGK土肥、CBのジャーン、代表に招集されている茂庭に代わって、
GKに遠藤、CBに前田、増嶋が起用された。
この3人、まずまず無難にこなしていたと思うが、寄せられた時のボールの処理に詰めの甘さがあったり、
処理にワンテンポ遅れてボールの出しどころがなくなってしまったり。
3人とももうワンランク上のプレーを目指さないとまだまだレギュラーは厳しいかな。
倉貫に同点にされた場面はそうしたプレーの甘さを付かれたと言えよう。

果敢に攻めてPKをもらい2-1として、試合には勝利したがポゼッションを気にして逆に簡単なパスミスをしたり、
ロング・フィードでうまく裏を狙われたりと、出来としてはまだ7割程度か。
これからある程度は実戦で精度を高めていくということになるのだろう。
いましばらく、ガーロ監督目指すサッカーの熟成を待ちたいところだ。

さあ、来週からJリーグが始まる。今年はどんなドラマが待ち受けているか、わくわくする。

2/25のランニング

2006-02-25 23:37:36 | ジョギング
晴れ。

今週は飲み会やらオリンピックやらで練習をさぼりがち。
といういことで今日は1時間のLSDを実行。
コンディションはさほど悪くなかったが、やはり終盤で膝が痛くなる。
そして今日は右の足首が痛くなる。
初めての場所だけにちょっと不安。

今日の距離:10キロ
タイム:1時間02分03秒

フィギアスケート女子フリープログラムを見る

2006-02-25 00:59:09 | スポーツ
曇り。

日の丸が初めてしかも真ん中に上がった。
オリンピックの表彰でかつて何度も耳にした君が代がこんなに誇らしげに聞こえてきたことはない。
このオリンピックで勝ちきれない日本にようやくメダルが、それも金メダルがもたらされたことで、
私の中のナショナリズムが刺激されたということはあるのだろうがそれだけではなく、荒川静香の金メダルは本当に私たちを元気付けてくれたと思う。
なにか誇らしげな気持ちになったというか、同朋にこんなすばらしいアスリートがいたのかという尊敬の思い。

ショートプログラムで僅差の3位。上にいるイリーナ・スルツカヤもサーシャ・コーエンも実力をそのまま発揮すればこの順位は動かないのではないか。
ショートプログラムが終わった段階で私は漠然とそう思っていた。

フィギア・スケートというのはあらゆる競技の中でもとりわけ集中力とか精神力といったメンタルが占める割合の大きな競技だと思う。
例えば、野球やサッカーだったらチーム・スポーツということがある。
個人が失敗しても誰かがカヴァーできればいいし、或いは9回とか90分の間で挽回のチャンスもある。
それから対戦相手という常に向き合う対象がある。
長い試合の中では研ぎ澄まされた緊張というのが常に持続しているというわけでもないだろう。

でも、フィギアはたった数分間という凝縮された時間に注目を一身に浴びて
一度でも失敗したらもう終わりという緊張感の中で演技をしなければいけない。
たった一人で。誰かと面と向かって競うわけでもない。
しかも採点競技であるから、審判や会場の観客をも味方につける必要がある。
見えない相手にたった一人で向き合うという過酷さがある。

あの大舞台で最高の力を出せるには技術やその日のコンディションもさることながら雰囲気に動じない精神力も必要で、
それらすべてをぴたっと一箇所に持ってくるというその難しさにおいては
フィギア・スケートというのは最も厳しい競技かもしれない。

とりわけオリンピックというのは4年に一度しかないわけで、
4年に一度のたった数分間に自分のもてる最高の力を出し切ってなおかつそれが相手を上回らなくては頂点に立つことが出来ない。

スポットライトを浴びた華やかな演技の裏には、そのわずか数分を最高の状態で迎えるためのこの4年間の
(荒川の場合は長野以来だから8年間)並大抵ではない努力や挫折、苦悩があったであろうと思うし、
そのことに思いを致せばやはり自然に「ああ良かったな」と思う。そしてその努力に素直に敬意を表したいと思うのだ。
それは、スルツカヤやコーエンやメダルを取れなかった村主や安藤にも等しく感じるものである。

スポーツの持つ本質的な美しさに酔いしれたひと時であった。

こころからおめでとう、そしてありがとう。

2/23のランニング

2006-02-23 23:05:05 | ジョギング
曇り。

今年走り始めたころに比べるとずいぶんと日の出が早くなってきた。
気温も上がってきて、春の気配をしっかりと感じることができる。
体もすぐに温まるし、やっぱり春はいいなあ、と思う。

今日の距離:3キロ
タイム:17分02秒
体重:62.3kg 体脂肪:15.9%

上野鈴本演芸場で落語を見る

2006-02-22 23:15:15 | Weblog
初めて寄席に行く。東京に住んでずいぶんと経つが寄席には行ったことがなかった。
もともと落語に対する造詣もないし、伝統芸能というものに対する気後れみたいなものもあって、寄席は敷居が高いところだと思っていた。
ただ、ずっと行ってみたいと思っていたのだ。
今回、「寄席は楽しいよ」という友人に連れられて初めて出かけることにした。
場所は上野鈴本演芸場。

寄席というのはもっと張り詰めた空気が漂っているのかと思ったが、決してそんなことはなかった。
席でお弁当を食べたり、ビールを飲んだりするのは自由。
腕を組んで聞き入っている常連がいるかと思えば、
会社のレクレーションで来たと思しきグループがいたり、と思い思いにのんびりと夜のひとときを楽しんでいる。
なんだ、こんなことならもっと早くくればよかった。

落語を六席。マジック、紙切りに曲独楽、三味線漫談と楽しんだ。
一口に落語といっても、長さはそれぞれで枕もあったりなかったり。
とりわけ古典落語に疎い私などにとっては、枕によってゆっくりとその噺家の世界へといざなってくれるのがうれしい。

中にはどうしても噺が硬くて客が乗っていないな、という噺家もいれば
ぐいぐいと無骨に押してくるタイプの噺家もいる。なるほど落語は寄席で聞いてみるものだ。

今日のトリは柳家小三治師匠の弟子で柳家はん治師匠の「鯛」という噺。
これは桂三枝の創作落語だそうで「第60回芸術祭演芸部門新人賞」を受賞したのだそう。
帰ってから調べてみると、この「鯛」は師得意の演目のようです。

4月には三枝が鈴本演芸場で初めてトリを務めるそうで、これは初めての快挙なのだとか。
是非行ってみたいものだけど、今からチケット取れるかな?

いずれにせよ、新しい世界に飛び込んだ新鮮なひとときだった。

2/22のランニング

2006-02-22 22:27:32 | ジョギング
晴れ。

月曜日は休養して、昨日は朝寝坊して3日ぶりに走る。
日曜日の疲れはほとんど取れた。
フィギア・スケートの合間に走ったので、早く見たくてついついペースが速くなる。

今日の距離:3キロ
タイム:16分30秒
体重:62.3kg 体脂肪:15.1%

トゥルー・ストーリーズ/ポール・オースター

2006-02-21 21:59:13 | 
曇り。

ここのところポール・オースターの作品を年に1冊は読んでいるような気がする。
確か去年の今頃も彼の作品を読んでいたと思う。
今やアメリカで最も売れている作家の一人ではないか。

そんな当代随一の作家がこれまでいろんなところに書き残してきたエッセイを集めたのがこの作品。

目玉となる作品は、とにかく作家として芽が出る以前に食うや食わずの生活をしながら、
翻訳や評論を手がけて生きることに汲々としていた時代のことを、ユーモアを交えて書いた「その日暮らし(Hand to Mouth)」か。
一文の金もなくなって困り果てているときに、ふと少年時代に考案したトランプによる野球ゲームのことを思い出し、
商品化すべく東奔西走するところなどは、切実なだけに笑えてしまう。

結局のところどんなに苦しくても貧乏でも報われなくても、ポジティブ・シンキングでそれをマイナスに捉えないというのは、
やはりひとつの才能であって、そこのところで踏ん張れるかどうかというのが大成する人に共通の才能じゃないかと思ったり。
ポール・オースターという作家が非常に近く感じられるエッセイ集だった。

9.11のことも書いているというので期待していたが、文章も短く思ったよりも凡庸な文章だったのがちょっと残念だった。