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J1第9節 FC東京対大分トリニータ(調布・味の素スタジアム)1-0

2008-05-02 23:57:58 | サッカー
けが人や連戦の疲れでパフォーマンスが落ちて不恰好でも、何とか凌いで勝ち点を積み上げる。
優勝争いをするチームは、シーズン中の苦しい時期をこういう形で乗りきっていることが多い。
苦しみながらも勝つということが選手のモチベーションの維持につながるし、後々重要な局面で、苦しんでもぎ取った勝ち点が効いてくることにもなる。
東京は今までパフォーマンスはともかく粘って勝ち点をもぎ取ったというゲームが少ない。
フィジカル的なコンディションがそのままメンタル面に作用して自らずるずると脱落していくパターンが多かった。
かつて優勝を経験した鹿島や磐田の粘り強い戦いぶりをうらやましく思ったものだ。

さて、この大分との一戦はまさにそういった苦しい戦いとなった。
前節清水戦から中2日。ゴールデンウィーク連戦の2試合目。けが人も多く、清水戦では波に乗り切れずにセットプレーで与えた1点に泣いた。
連戦で勝ち点を積み上げていくためにも、また勢いをそがれないためにも連敗は避けなければならない。
大分は前節好調の横浜FMをホームで下しており、こちらも前線にけが人続出ながら調子は上向いている。

大分は典型的なアウェイの戦い方で入った。引いて守って奪ったら速攻のカウンターという狙いだろう。
一方の東京は、連戦の疲労をある程度考慮しながら、縦への長いパスも織り交ぜていた。
東京は久しぶりに茂庭が復帰して佐原とコンビを組む。ここにきて佐原がCBの軸として安定してきた感がある。
ボランチには金沢を起用して攻守のアクセントとし、栗澤にカボレの近くで汗をかいてもらうという狙いだ。

試合が動いたのは14分。栗澤の蹴ったCKを佐原が落とし、フリーで待ち受けていた赤嶺がダイレクトで放ったシュートがゴール隅に鋭く突き刺さる。
このところ目覚めたような赤嶺の一発で東京が先制した。

しかしここから、両者ともに低調な試合運びとなる。
どちらかに次の1点が入っていれば試合展開は大きく違ったものになったであろうが
先制された大分がなかなか前線にボールを入れてこないことに東京は助けられた。
カボレが巧みなボール捌きでゴール前に突進するのが何度か見られた程度で、どうにも省エネなサッカーで退屈なゲームだった。

どういう形であれ、きっちりと勝ち点3を積み上げたことは評価できる。連戦が続くがそろそろけが人の一人でも復帰して欲しいものだ。
次節の大宮は今までとは様子が違う。心してかからなければ痛い目にあう。


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