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J1第10節 大宮アルディージャ対FC東京対(さいたま・NACK5スタジアム大宮)0-3

2008-05-04 19:56:51 | サッカー
全面改装したNACK5大宮スタジアムを初めて訪れた。すばらしく見やすいサッカー専用スタジアムだ。
ジェフのフクアリなどもそうだが、最近キャパ的にも申し分のないすばらしいスタジアムがたくさんできてきてうらやましい限りだ。
大宮のサポーターの皆さんには誇れるスタジアムをいつまでも大切に愛し続けて欲しいと思う。

ゴールデンウィーク5連戦の3試合目。前節は内容はともかく結果を出した東京。過密日程の中でも着実に勝ち点を積み上げることが大事になってくる。
対する大宮も前節はアウェイでガンバを相手に終盤ロスタイム逆転劇を演じるなど強豪を相手にしぶといサッカーを続けている。
連戦の疲れも考慮すればアウェイで勝ち点1でも持ち帰れれば御の字といったところではないか。

大宮は中盤でしっかり繋いでビルドアップしていくというサッカーが浸透しているチームで、そういう意味では東京の目指すところと似ている。
そこにがっぷり組むようだと難しいと考えたのか、この試合での東京は相手の浅いディフェンスラインの裏に向けて長めのボールを蹴ってくる戦術に出た。
その作戦がまんまと功を奏した。最終ラインの藤山が前線に向けて蹴りだしたロングフィードがどこまで正確性を期したものかは、
どうも怪しい感じがしなくもないが、そのボールがまんまと梶山の頭に合ってしまうから、好調なチームというのはこういうものなのか。
前日に父親となったばかりの梶山の強運なのかもしれない。
中2日で疲れがあると思われていた大宮も前半はしっかりとポゼッションしており、むしろ主導権を握っていたのは大宮の方だっただけに、
東京としてはしてやったりの先取点だった。

大宮の誤算は追加点にあった。32分。今度は塩田の蹴ったGKが相手の裏に落ちてカボレがそれを難なくゴールに沈めた。
ラインコントロールの失敗で前半で2失点を喫したことで大宮はゲームプランが大きく狂ってしまった。
ポゼッションでもシュート数で東京を上回り、東京よりも1日少ない中2日のコンディションとしては、前半の出来は決して悪くなかった。
デニス・マルケスにボールが入ると素早く攻め込んできて、東京のDF陣もかなり慌てていた。
そういう意味では東京にとっては2-0というスコアは申し分のない形だ。

2点差というのはサッカーでは怖い点差とはよく言うが、大宮が1点を返すと一気に状況は混沌とするだろうと思っていた。
今の大宮はそれほど手ごわい相手だ。後半も再三東京のゴール前を脅かすが、フィニッシュの精度がいまひとつ低い。
東京はこのところ定番の栗澤に代えて大竹を投入。赤嶺を下げて怪我明けの近藤を試運転する。
城福監督としては2点先行で余裕の采配だ。大宮も森田を投入するなど必死の追い上げをみせる。

カボレに代わった平山はチャンスをなかなかものに出来なかったが、
74分、ドリブルで何とかペナルティ・エリアまでボールを持ち込み、それを走りこんできた長友が沈めて勝負は決した。

東京としては3点とも意図せざる形での得点だったが、それでも連戦を考えて効率よく点を取って無失点と、粘り強い守備としたたかさも身についてきた。
このような形で好調の大宮から勝ち点3をもぎ取ったのは嬉しい誤算だ。

連休連戦も残り2試合はホームということで、これはかなりのアドバンテージだ。
今が胸突き八丁。ここを乗り切れれば夏に向けてムーヴィング・サッカーの確立を目指してもう一段高い戦いを目指すことが出来る。








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