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Jリーグプレシーズンマッチ FC東京VSヴァンフォーレ甲府(調布・味の素スタジアム)2-0

2006-02-26 21:18:01 | サッカー
雨。

FC東京2-1ヴァンフォーレ甲府(味の素スタジアム)

春は名のみの冷たい雨が降る中、味スタに出かけた。東京と甲府とのプレシーズンマッチ。
ワールドカップ・イヤーのJリーグも開幕まであと1週間となった。いよいよ球春だ。

東京は今年、クラブ史上初の外国人監督ガーロ氏をブラジルから招いた。
38歳のJ最年少の青年監督。ついに監督まで年下になってしまったのはちょっとショック(笑)・・・。

原博実前監督と同様、ガーロ監督の目指すサッカーも攻撃サッカーである。
しかし、原監督の目指したサッカーがしっかりとした守備から奪ったボールを早く前線に送るという、カウンター・サッカーだったのに対し、
ガーロ監督はその堅守をベースにまた違ったサッカーを構築しようとしている。
それは一言で言うなら「ポゼッション・サッカー」。
最終ラインからしっかりとつないでサイドから中、中からサイドと展開しながらラインを押し上げていくサッカー。

今日のプレシーズンマッチでガーロ監督の目指すサッカーがベールを脱いだわけだが、それはある程度浸透していたように思う。
東京のサッカーの最大の特徴はサイドアタックだが、ガーロのサッカーもそれを踏襲しようとしている。
そのためのオプションとして左サイドバックに鈴木規郎を起用した。
加地の抜けた後に新加入の大型新人徳永を配した右サイドバックとともに、攻撃の基点となる。
去年まではサイドからクロスを上げて崩すパターンを完全に読まれて苦戦していたが、
今年は中盤でつなぎながらスペースがあれば果敢にサイドを使う。
右サイドがだめなら中へ、あるいは左サイド大きく展開する、といった具合に攻撃のパターンにバリエーションが出てきた。
ポゼッションに注力しながらボールを大きく動かすというのが特徴か。
したがって正確なロング・キックで大きく展開できる宮沢が重用されそうだ。

試合は前半はスコアレスで折り返し、後半早々にルカースが左サイド奥に持ち込んで上げたクロスを、
ササが狙いすましてゴール右隅にシュートを放ち先制。

一方、ディフェンス陣は怪我で出場を見送ったGK土肥、CBのジャーン、代表に招集されている茂庭に代わって、
GKに遠藤、CBに前田、増嶋が起用された。
この3人、まずまず無難にこなしていたと思うが、寄せられた時のボールの処理に詰めの甘さがあったり、
処理にワンテンポ遅れてボールの出しどころがなくなってしまったり。
3人とももうワンランク上のプレーを目指さないとまだまだレギュラーは厳しいかな。
倉貫に同点にされた場面はそうしたプレーの甘さを付かれたと言えよう。

果敢に攻めてPKをもらい2-1として、試合には勝利したがポゼッションを気にして逆に簡単なパスミスをしたり、
ロング・フィードでうまく裏を狙われたりと、出来としてはまだ7割程度か。
これからある程度は実戦で精度を高めていくということになるのだろう。
いましばらく、ガーロ監督目指すサッカーの熟成を待ちたいところだ。

さあ、来週からJリーグが始まる。今年はどんなドラマが待ち受けているか、わくわくする。


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