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曇り。
ここのところポール・オースターの作品を年に1冊は読んでいるような気がする。
確か去年の今頃も彼の作品を読んでいたと思う。
今やアメリカで最も売れている作家の一人ではないか。
そんな当代随一の作家がこれまでいろんなところに書き残してきたエッセイを集めたのがこの作品。
目玉となる作品は、とにかく作家として芽が出る以前に食うや食わずの生活をしながら、
翻訳や評論を手がけて生きることに汲々としていた時代のことを、ユーモアを交えて書いた「その日暮らし(Hand to Mouth)」か。
一文の金もなくなって困り果てているときに、ふと少年時代に考案したトランプによる野球ゲームのことを思い出し、
商品化すべく東奔西走するところなどは、切実なだけに笑えてしまう。
結局のところどんなに苦しくても貧乏でも報われなくても、ポジティブ・シンキングでそれをマイナスに捉えないというのは、
やはりひとつの才能であって、そこのところで踏ん張れるかどうかというのが大成する人に共通の才能じゃないかと思ったり。
ポール・オースターという作家が非常に近く感じられるエッセイ集だった。
9.11のことも書いているというので期待していたが、文章も短く思ったよりも凡庸な文章だったのがちょっと残念だった。
ここのところポール・オースターの作品を年に1冊は読んでいるような気がする。
確か去年の今頃も彼の作品を読んでいたと思う。
今やアメリカで最も売れている作家の一人ではないか。
そんな当代随一の作家がこれまでいろんなところに書き残してきたエッセイを集めたのがこの作品。
目玉となる作品は、とにかく作家として芽が出る以前に食うや食わずの生活をしながら、
翻訳や評論を手がけて生きることに汲々としていた時代のことを、ユーモアを交えて書いた「その日暮らし(Hand to Mouth)」か。
一文の金もなくなって困り果てているときに、ふと少年時代に考案したトランプによる野球ゲームのことを思い出し、
商品化すべく東奔西走するところなどは、切実なだけに笑えてしまう。
結局のところどんなに苦しくても貧乏でも報われなくても、ポジティブ・シンキングでそれをマイナスに捉えないというのは、
やはりひとつの才能であって、そこのところで踏ん張れるかどうかというのが大成する人に共通の才能じゃないかと思ったり。
ポール・オースターという作家が非常に近く感じられるエッセイ集だった。
9.11のことも書いているというので期待していたが、文章も短く思ったよりも凡庸な文章だったのがちょっと残念だった。
出版社は新潮社です。大きな本屋さんならたいてい置いてあると思いますよ。