OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

父の13回忌法要

2005年12月11日 | 母のこと
父が亡くなってから、来年の1月でもう12年になる。
つまり13回忌を迎えるので、少し早いけれど13回忌の法事をしようということになった。

秋頃に計画した時は、母の身体の状態もまだまだで、「決死隊」を作って出発くらいの気持ちだったが、母の身体もすっかり良くなって、危なげない遠出になった。

10時少し前、OT園を出発。(介護タクシーを1日借り切った。)
11時、お寺に到着。

お寺には、階段があって、どうやって母と車椅子を昇らせられるだろうと思案していたが、介護タクシーの運転手さんはヘルパーとしての資格も持っておられ、難なく車椅子に乗せたまま階段を上がる方法を伝授・実行してくれた。
お坊さんのお経とお説教はいつもの通り。
特にお説教は、20年来「テープを回しときゃいいんだよ!」と長男が怒るくらいの同じ内容。
もう少し、個人を想うとか、集まった家族をねぎらうとかの人間的な言葉は出ないのだろうか。
浄土真宗も親鸞の教えも本来は好きなのだが、あのお坊さんのせいですっかり嫌気が差してしまう。
お墓は、お寺の裏手、すり鉢状の坂ノ下にあるので、母は本堂横からそっとお参りを済ませた。

その後、赤坂プリンスホテルの中華料理やさんで会食。
ホテルならば、バリアフリーで車椅子でも困らないだろうと選んだ。
しかし、予約した部屋は車椅子対応になっていない(コンシェルジュにすぐ部屋を替えてもらった)、また、プリンスホテルの新館には車椅子用のお手洗いがないといったお寒い状況だった。
(トイレに行くために、新館から山水館に移動するのは長い上り坂で、車椅子を押さなければならず、娘と二人がかりで移動させるほどの重労働だった。)

法事に来てくれたのは、すべて母の方の親戚(父は一人っ子で、父方の親戚とはもう付き合いがない)で、母のことを心配してくれている人達ばかり。
母の兄弟・従兄弟や弟・私の家族と一緒においしいものを食べ、ちょっぴりお酒も飲むのだから、母のはしゃぎようはたいへんなもの。
それでも、最初と最後の挨拶はしっかりこなした。
「今日は、主人の何回目かの法要にお集まり頂きまして…」
何度も「13回忌」と教えたのだが、それだけはどうしても覚えられなかったようだ。

帰りのタクシーの中も、それなりに、平和に陽気に過ごした。
「あなたに送ってもらうんじゃあ遠回りで悪いわね、Y彦さん(弟)の車で帰れば良かったわ~」
「私の帰るところはどこなの?」
といったようなヒヤリとするやりとりもあったのだが、夫と孫娘が同乗していたので遠慮もあったのだろう、まあOT園に帰ることをすんなりと納得してくれた。

とにかく疲れたけれど、母の楽しそうな笑顔が印象的。
多少疲れても、お金がかかっても、それだけの価値はあったと素直に思える一日だった。





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