ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

SKAT.20

2021年10月12日 | 本を読んだで

第58回宣伝会議賞実行委員会編          宣伝会議

 昨年の宣伝会議賞に応募して1次審査通過以上の作品が掲載してある。小生も応募したが結果は秘密。一つの課題に実に多くの人が多くの作品を応募している。一人の人間が考えることに限界があるのがよく判る。小生も、とりあえず全課題を考えたが、なるほど、そういう切り口、考え方があったのかと勉強になるなあ。
 グランプリは商工組合中央金庫の
 なかなか見どころのある悩みをお持ちですね。
と、いうコピーであったが、小生の選ぶグランプリは次の作品だ。1次審査にすら通ってなかったようだが、審査員の福部明浩さんが紹介していた作品。新ビオフェルミンの課題に応募されたラジオCM。
女の子「ママ、お腹痛い」
ママ「お腹痛いの?痛いの痛いの、飛んで・・・」
女の子「やめてママ、飛んでった先の人がかわいそう」
NA「お腹が痛くなったら、新ビオフェルミン」
 福部さんは、これがグランプリだとおっしゃっていたが、小生も同感だ。
 新型コロナまん延による感染症のこわさをやさしく底流に流しつつ、登場人物の優しさ、そこに商品である新ビオフェルミンを印象づける。実に見事な広告になっている。