ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

足ながおじさん

2021年10月04日 | 映画みたで

監督 ジーン・ネグレスコ
出演 フレッド・アステア、レスリー・キャロン

 ミュージカルである。たしかタモリだったかな。ミュージカルが大嫌いだといったのは。普通にしゃべって芝居をすればいいモノを、とつぜん踊って歌い出す。違和感が大いにあるというわけ。小生もタモリ氏に賛成のところもあるが、「サウンド・オブ・ミュージック」のように良くできたミュージカルは好きだ。また、タモリのいうミュージカルの違和感を逆手に取った「ダンスウィズミー」のような佳作もある。
 いずれにしてもミュージカル映画は出演する役者の芸に負うところが大きい。「サウンド・オブ・ミュージック」はジュリー・アンドリュースの芸達者があったればこそだ。
 ミュージカルは歌と踊りを見せる映画。かといて、ずうっと、ただただ歌と踊りをひたすら見せるだけで退屈なだけ。どういうストーリーに歌と踊りをからませるかが大切。この映画の場合、有名な「足ながおじさん」のストーリーだ。
 貧しい孤児の女の子を大富豪が、自らの正体をあかさず支援する話だ。とうぜん、この大富豪と女の子が歌って踊るわけだから、この二人の芸がこの映画の生命。大富豪はハリウッド全盛期時代きっての芸達者フレッド・アステア。アステアの芸を満喫した。女の子役のレスリー・キャロン。この人の踊りがすごくうまい。(小生の昔のガールフレンドにバレリーナがいるからバレーはよく見た/見せられた)それもそのはずキャロンは女優になる前はバレリーナだった。
 フレッド・アステアとレスリー・キャロン。芸達者二人の芸を満喫した映画であった。