かずさFM 83.4メガヘルツ
「熊本秀樹の生活まる得情報」
放送時間 毎週月曜日9時40分~ 再放送19時40分~
「かずさFM」はインターネットでもお聞きください。
毎週金曜日12時~14時の「ランチタイムガーデン」もどうぞ。
*
NO181単身で生活するために(要旨)
*
1.単身者の割合
①日本全体では約1,500万人が単身世帯。
全人口の11.3%。全世帯の29.5%。
標準世帯(夫婦と子供)は29.9%で、単身世帯はほぼ同程度。
②50代、60代男性の単身者は25%近くになる。
1985年から05年の20年間で、20代の単身世帯数はほとんど変化していないが、
50代と60代の男性単身世帯は4~5倍、80歳以は男女ともに5~7倍に増加。
③若年層や中年層の未婚者
30~50代の男性、20代と30代の女性の未婚者の割合が大きく増加。
④50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合を「生涯未婚率」と呼ぶ。
男性の生涯未婚率は1920年から85年まで1~3%台で推移したが、90年には5.6%、
05年は16%、30年には29%
05年の女性未婚者は23%と推計されている。
*
2.単身世帯はなぜ増えたか
①単身世帯は男女共に50代以上の年齢で増加している。
②特に長寿化の影響によって80歳以上の女性の増加が多い。
③女性の経済力が向上し、結婚しなくとも生活していける女性が増えた。
④社会的インフラが整備され1人暮らしの不自由さが減少した。
料理ができなくてもコンビニに行けば弁当がある。
1人の時間を楽しむためのビデオやゲームも豊富。
健康で働いているうちは1人暮らしに不自由がない。
⑤配偶者と死別した高齢者が子供と同居していない。
配偶者と死別した70歳以上の人で、子供と同居しているのは95年で66%、
05年には55%。わずか10年間で11%も低下している。
*
3.未婚単身者の問題点
①高齢期を迎え、配偶者、子供もいない状況で、老後を家族に頼ることが難しくなる。
未婚化による高齢単身世帯の増加は、男性のほうが深刻になりやすい。
②いざというときに支えてくれる家族がいない。
病気や要介護状態になっても家族の支えがなく手遅れになることもある。
③失業や病気・怪我によって働けなくなれば、単身では貧困に陥るリスクがある。
結婚していれば一方の配偶者が働くこともできる。
④他者との交流がないと社会的に孤立、孤独死の心配がある。
子供が近くに住んでいても交流しない高齢単身者は意外と多い。
*
4.今後の対策
①社会保障制度の拡充
基本的には家族の助け合いが前提になっている。
日本の社会保障制度は、まだ家族の助けを前提にしているが、主要先進国で
社会保障に費やす費用(対GDP比)は米国に次いで低い水準にある。
②地域コミュニティーの強化
高齢者が社会とつながる場をつくる。
地域のNPO、ボランティアの活動を広げる資金や経営ノウハウ、人的ネットワークの構築が必要。
③単身者の備え
生涯単身の覚悟をした人は、現役時代から経済的、人的ネットワークを築いておくことが大事になる。
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NO181単身で生活するために(要旨)
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1.単身者の割合
①日本全体では約1,500万人が単身世帯。
全人口の11.3%。全世帯の29.5%。
標準世帯(夫婦と子供)は29.9%で、単身世帯はほぼ同程度。
②50代、60代男性の単身者は25%近くになる。
1985年から05年の20年間で、20代の単身世帯数はほとんど変化していないが、
50代と60代の男性単身世帯は4~5倍、80歳以は男女ともに5~7倍に増加。
③若年層や中年層の未婚者
30~50代の男性、20代と30代の女性の未婚者の割合が大きく増加。
④50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合を「生涯未婚率」と呼ぶ。
男性の生涯未婚率は1920年から85年まで1~3%台で推移したが、90年には5.6%、
05年は16%、30年には29%
05年の女性未婚者は23%と推計されている。
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2.単身世帯はなぜ増えたか
①単身世帯は男女共に50代以上の年齢で増加している。
②特に長寿化の影響によって80歳以上の女性の増加が多い。
③女性の経済力が向上し、結婚しなくとも生活していける女性が増えた。
④社会的インフラが整備され1人暮らしの不自由さが減少した。
料理ができなくてもコンビニに行けば弁当がある。
1人の時間を楽しむためのビデオやゲームも豊富。
健康で働いているうちは1人暮らしに不自由がない。
⑤配偶者と死別した高齢者が子供と同居していない。
配偶者と死別した70歳以上の人で、子供と同居しているのは95年で66%、
05年には55%。わずか10年間で11%も低下している。
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3.未婚単身者の問題点
①高齢期を迎え、配偶者、子供もいない状況で、老後を家族に頼ることが難しくなる。
未婚化による高齢単身世帯の増加は、男性のほうが深刻になりやすい。
②いざというときに支えてくれる家族がいない。
病気や要介護状態になっても家族の支えがなく手遅れになることもある。
③失業や病気・怪我によって働けなくなれば、単身では貧困に陥るリスクがある。
結婚していれば一方の配偶者が働くこともできる。
④他者との交流がないと社会的に孤立、孤独死の心配がある。
子供が近くに住んでいても交流しない高齢単身者は意外と多い。
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4.今後の対策
①社会保障制度の拡充
基本的には家族の助け合いが前提になっている。
日本の社会保障制度は、まだ家族の助けを前提にしているが、主要先進国で
社会保障に費やす費用(対GDP比)は米国に次いで低い水準にある。
②地域コミュニティーの強化
高齢者が社会とつながる場をつくる。
地域のNPO、ボランティアの活動を広げる資金や経営ノウハウ、人的ネットワークの構築が必要。
③単身者の備え
生涯単身の覚悟をした人は、現役時代から経済的、人的ネットワークを築いておくことが大事になる。