熊本秀樹の木更津暮らし・団塊世代生き残り戦略

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想定外

2011年07月14日 | 団塊世代にせまりくる危機

資料を調べていたら、数年前の月刊誌にこんな記事があった。
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定年退職後に初めて株式投資を始める時の注意として、
①最初はできるだけリスクが少ない(値動きが安定している)銘柄を選ぶ。
②配当が良く景気の変動に影響されない銘柄。
推奨銘柄として東京電力などの電力株が上がっていた。

ちょうど団塊世代が退職する時期にあたるが、当時は低金利のなか、
少しでも有利に退職金を運用したいと考えた人が多かったのだろう。

しかし、リスクの少ないはずの東京電力の株価は一時1/10程度にまで下がった。
運用どころか投資したお金が無くなってしまったといってもいいだろう。
想定外だとあきらめられるものではない。

個人向け国債についても、安全な運用先として紹介してあった。
国債に想定外がないことを祈るばかりである。

退職金の運用を考えている人に、私は今、基本は普通預金だと答えている。
普通預金の利子は100万円を1年預けて180円である。
しかし、デフレが続く今、実質的には物価が安くなる分普通預金の100万円は
1年後101万円の価値があるかもしれない。利息が1万円というわけだ。

ただ、いつまでもデフレが続くわけではない。
国内だけでなく、世界の政治経済の流れは注意しておきたい。

何事も想定内ではない。想定外の事態も考えておかなければなるまい。