熊本秀樹の木更津暮らし・団塊世代生き残り戦略

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資産運用は使途別に分けるな

2006年03月01日 | 団塊世代のお金、資産
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老後の資金計画を立てるときに、みなさんは何にどれだけのお金がかかるのかを考えると思います。
これから必要になる資金を目的に応じて把握しておくことは大事です。
しかし、その使い道によって、それぞれ別の金融商品に分割して預けておくのは、資金運用の効率を悪くする恐れがあります。
老後資金の主な使い道には、
①生きている限り必要な生活費
②豊かな老後を楽しむ旅行や趣味のお金
③高齢になったときの病気や介護に備えるお金
④家族が楽しく交流するため、子供や孫へ援助するお金
⑤親戚や近所の付き合いに必要な冠婚葬祭などの交際費
などです。

老後の生活費はいつでも引き出せる銀行の普通預金に。
趣味のお金は最悪、なくても生活には困らないので外貨預金や株式投資へ。
病気になった時は生命保険の特約保険に。
介護にかかるお金は、先のことなので個人向け国債で。
子供の住宅資金や孫の入学祝などは郵便局の定額預金に。
予備のお金は純金投資に。
などと、細切れに運用することがいいのでしょうか。

運用資金を細かく分けると資金効率が低下します。
まず、手数料が割高です。
それぞれ別の口座でお金を管理するのも大変でしょう。
私のように整理の不得意な人は、通帳をどこに置いたか忘れてしまうこともあるでしょう。

銀行、証券会社をそれぞれ一つに絞って、お金を集中させるほうがいいと思います。
ペイオフを気にして、1000万円づつ別の銀行に分散するよりも、自分の一番信頼できる金融機関に、まとめてお金を預けるほうが、資産の信用度も増し、何かと便利なことが多くなるはずです。

今後の政治や経済の動き、金利や為替の変化に応じて、資金全体を自分に合った必要最小限の金融商品でバランスよく運用するほうがいいのではないでしょうか。