楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

メダル報道より世界の報道

2021年07月15日 | 日記

IOCのバッハ会長が14日午後、官邸で菅首相と会談した。ニュースで、コロナ感染拡大の懸念にバッハ会長はどう述べたかを伝える部分がまちまちだ。

 

「日本の国民にリスクを持ち込むことは〝絶対に無い〟と述べた」(ネット)

「リスクを持ち込むことは〝無い〟と述べた」(ロイター)

「リスクを持ち込まないよう〝努める〟と述べた」(NHK)

の3通りがあった。

 

「バッハさん、そこまで言って大丈夫」と気を回したのは3番目のNHKだった。

1番目はネット上、2番目は外電のロイターだった。

 

これから新型コロナウイルスの感染の急拡大とオリンピック運営の杜撰な対応について、日々報道が氾濫し、混乱も予想される。

組織委員会も政府も秘密主義に徹するようなので憶測が憶測を呼び、なおのことである。

 

国内メディアのメダル報道より、世界各国が独自の取材と観点で東京オリンピックをどのように伝えるか、興味深い。

注意深くしていないとお祭り報道に覆い隠されてしまう。

 

 


2021農作業支援 -加工用大根- 

2021年07月14日 | 農作業ヘルパーの記

JAの農作業支援で加工用大根の収穫に行ってきた。

春大根、夏大根、秋大根に加えてコンビニおでんや刺身のつま用の加工向け大根だ。

 

 

とにかく太くて大きいので重たい。

畑ら抜いて葉を落としてメーカーに直接出荷される。Y農場は茨城県に送っているとのことだった。

 

通常食べるサイズは捨てられるのだから妙なものだ。勿体ないから貰ってきた。

 

 

休憩の時に収穫機械を見ていたら大学の友人のM君が思い出された。

元の職場の研究員をしていた時に試験場を訪ねたことがあった。丁度、「大根収穫機」の開発をしている時で、机の上の農機の模型を手にして、機械を開発する時は、まずは形をイメージするのだと語っていた。

機械メーカーよって製品化されたものと手にしていた模型は良く似ていたように思う。

 

二つのベルトに葉の部分が挟まれて車輌の上部に上がってきて葉の付けが切断され、ベルトコンベアに落ちる。後は人力で金属コンテナに積み込む。

作業機械が方向転換したり、コンテナ交換の時以外は次々にやって来る大根に目が回る。

 

昔は手で抜いていた時代。大根の作付け面積は奥さんの了解がないと出来ないと農家のオヤジさんに聞いたことがあった。

M君らの開発した大根収穫機は大活躍していた。

 

《だいこんの花》


肥満のオニヤンマ君

2021年07月13日 | 日記

 

自転車旅や農作業支援のことを書いている当方のブログ記事を読んで、大阪在住の大学時代の友人が細い虎ロープと透明アクリル板を送ってきた。

 

蚊やブヨの撃退にオニヤンマのフィギアが効果があり、自分も庭の草むしりの時に帽子のツバにぶら下げて確認しているから作ってみたらとのこと。

 

amzonでも「オニヤンマ君」として、1,000円程度で販売されているが折角だから制作してみた。

 

 

amazonの製品写真にアクリル板を重ねて縁取り。おっぽが太い!

 

 

目玉は家にあった手芸用のビーズを付けて貰った。

羽が小さかったので芋虫のようにずんぐりむっくりだ。

これでは飛べない(笑)

 

 

蚊が天敵のオニヤンマとして認識するかどうか疑わしいが取り敢えず、この夏どこかへ自転車旅した時に試してみる楽しみが出来た。

 

それにしてもオニヤンマ、周りで見なくなった。

 

 


サドルの交換

2021年07月11日 | 円 -bicycle-

 

自転車旅に使っているMTBのサドルがボロになってきた。

外してロードレーサーに付けた。少し気が引けた。

 

 

昔し、草レースで乗っていたロードレーサーのSan malcoを旅自転車に付けた。少し気恥ずかしい。

どうしてなのかは分からない。

 

ずっとMTBのボロサドルを新しいものに替えよう替えようと思いながら今日まで来た。

しかし、いまさら買うまでもない。

 

古いロードレーサーに安住することになったサドルと物置で使われずにいて再び一緒に走ることになったサドル。

考えてみればそれぞれに良い交換になった。

 

コロナウイルスとオリンピックの喧騒を避けて、どこか静かな海沿いを走りたい気分になった。

旅自転車のSan malcoが颯爽としている。

 

 

 


もういい加減に今の内閣記者会見は止めて欲しい

2021年07月09日 | 日記

「緊急事態宣言」の“集団免疫”が出来てしまったのではいか。そんな8日の菅首相記者会見だった。

 

報道は観客をどうするかに目先が奪われている。本来はオリンピック云々は横に置いて、「緊急事態宣言」の下でオリンピックを開催することになった菅首相の大失態の責任を問うべきではないのか。

 

シレッと「異例の開催になった」の発言には世の中がどれだけ異常なオリンピックで振り回され苦労しているか、この人は何も感じていないのではないか、と呆れた。

 

昨日(7/8)の記者会見ではいつものとおり質疑は噛み合わずNHKTV中継は終了。

幹事社質問から自由質問に移っても管首相は下のカンペに目を落とすような馴れ合いの記者会見はいい加減止めて欲しい。

 

この先、コロナ感染が拡大した場合の責任の取り方を問うた記者がいたが、管首相は答えていなかった。役人は答弁出来ない領域だ。

菅首相には自分の言葉を持って欲しい。

 

「一問のみ。さら問いはダメ」なら、もっと記者同士がリレーして質問を突き詰めることをやって欲しいものだ。ヒナ型の首相記者会見は時間の無駄。

 

 

 

 

 

 


深夜休業の情報システム

2021年07月08日 | 日記

 

自転車旅で北海道から東北へ行く時はフェリーを利用してきた。苫小牧から八戸、仙台、秋田航路がある。

 

鉄道で輪行する場合はどうなるか調べてみた。津軽海峡は2016年3月26日に北海道新幹線が開業して在来線が無くなったので北海道新幹線に乗らなければ通過出来ない。

 

JR北海道のHpで検索してみたら一番近い東北は竜飛崎の「津軽今別駅」だ。

「運行状況」から「空席照会」を検索してみた。

何と次のようなメッセージが出た。

 

このシステム、深夜は動いていない。

「管理人さん」、睡眠中なのかしら。

 

地方ローカル線の廃止が進む北海道。北海道と本州を結ぶ動脈幹線は在来線から新幹線に張り替えされたけれど利用者から何かと遊離しているところが共通している。

 

 

 

 


オリンピックが教えるもの

2021年07月06日 | 日記

「公明党とで過半数を取ると都民の皆様にお約束しましたが・・・」NHKTVニュースだっただろうか、管首相の敗戦の弁の枕詞にエッと驚いた。

街頭で無責任な決まり文句の「お約束します!」と喋ったにしても歩きながら聞いていた管首相を支持していない都民には「あなたに頼んだ覚えはない」話だ。

この人は言語能力が欠如しているだけでなく、まったくもって傲慢、不遜、直列思考回路の持ち主である。

やはりこの国のリーダー達は自分たちの側に立つ人々だけが相手であって「あの人達には負けたくない」と幼稚に指さして宣う人種なのだとつくづく思う。

 

その「前」首相はオリンピック開催に反対している人は「反日」なのだと言う。そもそも自国民に「反日」という言葉を使う神経が分からない。“エッ”を通り超して恐ろしさを感じる。

今、オリンピックか、という疑問を国民が持つことさえ許さないという国家主義の体質が顕わになってきた。

民主主義も行政組織も破壊されてゆくのは当たり前である。オリンピックのゴタゴタがこの国がガタガタの危険水域に入っていることを教えてくれている。

やがて熱狂放送で覆い隠されるだろう。民主主義を取り戻すのは総選挙しかない。政権の「お約束します」は中の人に向けての単方向の言葉である。

 

 

 

 

 

 

 


お四国病 

2021年07月05日 | 円 -bicycle-

 

初めて北村温泉キャンプ場へ1泊ツーリングした。気温が高い割に風が心地よかった。

大豆だろうか、一人で除草している女性が見えた。農作業は根気がいりキツイ。この時期の田んぼの色は緑の絨毯だ。

 

「札幌からお越しの方はご遠慮願います」の看板があるだけで、受け付けは無し。無料。温泉は600円。

 

テントの間隔は個々人のマナーで取られており、ゴミはきちんと持ち帰りされていた。フリーサイトの極みである。

 

出掛ける前日にふと思いついて昔の職場の同僚のOさんにメールすると岩見沢からカブでやって来た。

徒歩で3回に分け、そしてカブで1回、四国遍路をしている旅人だ。

 

その時の自然風景とお寺の写真を所属する倶楽部の展覧会で観たことがあった。今はペンタックスのサイズの小さな白黒フィルムで野草などを撮っている。

本人の風貌もそうだが、牧水、山頭火、放哉の寂寥感が写し込まれているように感じた。

 

3年ぶりで飲んだ。

『お四国病』とういものを聞いた。

四国遍路をしていると「帰れなくなる」らしい。実際、何人かのそういう人に出会ったという。

お遍路を重ねるほど重症化する〝病〟のようだ。心地良いからなのだろうけれどそれは何なのだろう。

 

歩いていると何も考えなくなるという。

自転車旅でも気がついたら何も考えていないことがある。

それが心地良さか。知らないうちに『お四国病』にかかっていた。

 

ヒトの脳は常に他人のことを考えているから大きくなったらしい。そこから解放されるのは居心地が良いに決まっている。心のフリーサイトかも。

 

「捨て去り、忘れ去りしながら歩く修行の路」

 

 

帰路、久し振りに“もつ蕎麦”を味わった。どのような技を使うのだろう、鳥もつの臭みが全くない。ガラの出汁の効いた田舎打ちはいつも旨い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『 私の自転車旅物語 2016』-九州の旅- ②開聞岳山麓で暴風雨

2021年07月03日 | 『私の自転車旅物語』

 

2016年4月3日にトカラ列島から鹿児島に戻った。その日は3月31日にも泊まったライダーハウス「リトル・アジア」に泊まった。

近くの居酒屋のお勧めはとろとろの牛すじ煮込みだった。〝安着祝い〟をして、翌日から2週間かけて九州を北上した。

 

《2016.4.4》

指宿の国道沿いの海岸に砂湯があった。昔、ホテルで入ったことはあったが野趣に富んだ原点を知った。見学だけにして進んだ。

指宿はユースホステルに泊まった。夕食で観光案内中の個人タクシーの運転手さんと一緒になった。お客さんは立派なホテルとか。

ツァー商品ではない観光地案内をしているとかで、自分で企画し、募集し、満足して貰うのは大変らしい。

 

《2016.4.5》

菜の花畑の中も南国風。北海道はやっと雪が消えた頃。

 

開聞岳が近づいてきた。前夜のタクシー運転手さんに教えて貰った『たまて箱温泉』に寄った。近くの「山川製塩工場跡地」から水蒸気が吹き上がっていた。

 

《薩摩半島南端から見た開聞岳》

 

薩摩半島の南端の長崎鼻は浦島太郎伝説発祥の地。そこから畑の中を30分ほど走ったところに「たまて箱温泉」があった。

掛け流しのプールのような広々とした露天風呂からの目線が海面と重なり、まるで海に浸かっているような開放的な感覚になった。

遠く大隅半島と開聞岳の眺めを独り占めした。

旅行サイトの日帰り温泉の部で人気らしい。 500円。(アクセス;JR指宿枕崎線 指宿駅下車 バスで20分)

 

JR九州指宿枕崎線の西大山駅(にしおおやまえき)は、鹿児島県最南端及びJR日本最南端の駅。

ホームの鏡で乗車ながら入線する車輌と開聞岳を見ることが出来るのはなかなかのアイディアだ。

 

ひと休みして、3Km先の開聞岳山麓キャンプ場に向かう。その夜に予報が出ていた台風のような暴風雨に見舞われた。 (つづく)

 

 


『 私の自転車旅物語 2016』-九州の旅- ①トカラ列島から鹿児島へ

2021年07月01日 | 『私の自転車旅物語』

2016年4月3日 

 

 

昼のフェリーでトカラ列島・中之島から鹿児島へ向かった。到着予定は18:40。“トカラ富士”(御岳973m)が見送ってくれた。

 

出発時、ちょっとしたハプニングがあった。フェリーの出港予定時刻は11:15。ギリギリで乗り場に着くと、船の姿は無い。

しまったぁ、乗り遅れた!

次の船は2日後だ。

 

こりゃキャンプでもして、トカラヤギの生息地巡りとトカラ富士と呼ばれる御岳登山でもするかと気を取り直して民宿へ向かった。

途中、工事関係者から「ああ、フェリーは12:05到着予定との放送がかかっていたよ。いつもそうみたいだよ。」

良かったあぁ~。前夜、宿のおばさんに「医者の巡回が月1回あるかどうかというのも心配ですね。」と聞いたら、「何も心配でないさ。こんなものと思っているから。」

温泉で会った島のお年寄りは皆さん元気だった。達観と居直りにも似た強さは小学校制度が本土に遅れること50年だったという忘れられがちだった歴史と無関係ではないように思えた。

のんびり生きることもまた大切であることを目にした。

 

 

鹿児島港に近づくと開聞岳が見えてきた。数日後には麓でキャンプする予定だった。台風並みの強い低気圧が接近していた。

(つづく)