楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

森功氏のインタビュー

2024年05月21日 | 日記
「(誰が裏金のシステムを作ったのか)聞かれていない。」「いや、私は聞いた。」
森喜朗元首相と岸田文雄現首相のどちらが本当のことを言っているのか。

大宅壮一賞のノンフィクション作家・森功氏の240分のインタビューと訪米前のアリバイ作りの岸田首相の電話取材では真偽のほどが分かる。


昨日(5/20)の衆院予算委員会で岸田首相は野田佳彦議員の質問に「再度、森元首相に聞くことはしない。」と答弁した。野田議員は参考人招致を要求したが理事会で認められることは無いのでこちらも形式的である。

このまま〝裏金事件〟の真相が究明されないまま、最後は自公が政権保持の妥協をして穴だらけの政治資金規正法の改正案が衆院を通過するだろう。
またもやその場その場の不誠実な政治が繰り返えされる。


森功氏が、文芸春秋6月号に寄稿した森喜朗元首相とのロングインタビューについて、5月17日のTBSラジオ番組に出演して50分に亘ってその経緯、内容について語っていた。

森喜朗氏の発言内容は既に報道されているとおりだったが、森功氏は「安倍派5人衆は(裏金事件の経緯を)必ず知っている。しかし、(政倫審では)逃げられている。」と言い切った。

そして、「不可解なのは安倍さんが正義の味方のようになっているが、何故止めようとしたのか政倫審で誰も突っ込んでいない。論点として完全に抜け落ちている。」とも。
あの元NHK岩田明子氏のレポートで突然沸いてきたような話で、本当かいなという感じはあった。


野党、立憲民主党は衆参の政倫審開催を要求しているが、幹部が「知らない、知らない。」で通してきて、今更誰も出席するわけがなく形骸化している。

「安部元首相は亡くなったが、安倍氏が一人で決めたわけではなく、周りの人は経緯を知っているはず。
少なくとも事務総長には相談しているはずだし、復活した時には会計責任者は誰かの指示を受けているわけで、そこを聞いていない。」との森功氏の指摘は重要だ。


「森喜朗氏を参考人で呼ぶなら呼べばいいのだが、野党は本気で追及する材料集めをしていないので、ちゃんと解明できるかどうか疑問だ。」との見通しを示されて妙に納得した。


久しぶりに聴いた。