今朝のラグビーワールドカップ決勝トーナメント。
アイルランドはラスト6分、ニュージーランドの22メートルライン付近からの35次攻撃を重ねたが、ニュージーランドの鉄壁の守りでノーサイドとなった。
その差4点。
アイルランドの逆転劇はならなかった。
81分が経過していた。
部屋の外の明るさに気がついてカーテンを開けた。
決勝戦に匹敵するのではないかと言われるのも頷ける息詰まる好ゲームだった。
攻め込まれてきて、ゴールラインを背にしたディフェンスラインは通常より浅く敷いて早めのタックルで攻撃の芽を摘もうとするため、接触するタックルラインがゲインラインを越えることが殆どだ。
力に差があるとディフェンスラインは簡単に破られて大量得点を許してしまうが、互角になると相手陣の22メートルライン付近からはなかなかトライが取れない。
そのことを見事に示したようなゲームだった。
通しで35次の攻撃練習はしないと思う。
双方ともそれだけの体力を持ち合わせているのは驚異的である。
体格の向上もあるが、科学的なトレーニング理論の成果だろう。
決勝トーナメントの8チームに差は無い。
準決勝進出は南半球のアルゼンチンとニュージーランドの2チームが先ず決まった。
反対の塊には北半球のイングランドとフランスがいる。
南北ラグビーの対決も興味深い。
ラグビーの伝統である〝申し合い、果たし合い〟の経験が勝負を左右するかもしれない。
イギリスはかつてニュージーランドのオールブラックスの遠征の時に敗れ、その後協会を挙げて対策を練った歴史がある。
因縁が深い決勝戦になるのではと期待している。