《ネット検索から借用 オオジシギ》
今年の春から朝の自転車散歩の河川敷で望遠レンズを構えて野鳥を待っている人に出会う。
オオジシギという渡り鳥がいるらしい。早朝5時頃から来ているという。1時間も早い。
カメラに保存されている写真を見せてもらった。
嘴が長く褐色の地味な鳥だ。
今朝(5/11)はカメラマン氏の指さす方向に飛ぶ姿を見た。
かなり高いところを上下に動きながら飛んでいる。羽を広げて10Cmほどという。
家に戻ってネット検索して、これだっ!と直ぐに分かった。
4月頃にオーストラリアから北海道に渡ってきて繁殖し、ヒナが育った10月頃に越冬地のオーストラリアへ帰る“準絶滅種”という。
その移動距離は何と9,000Kmにも及ぶ。小さな身体のどこにそんなエネルギーがあるのだろうかと思う。
いつも一緒に自転車散歩をしているAさんとぶらぶら自転車を漕ぎながら「アサギマダラ」という喋の話しになった。
春、南西諸島で生まれて初夏には本州に渡り秋に再び南西諸島に戻る。
その距離2,000Km。発見した愛好家が翅(ハネ)へマーキングし、国境を越えた情報ネットワークにより、台湾、北海道、サハリンでも目撃されるようになった。
こちらも10Cmほどの大きさ。ひらひらと津軽海峡を風に乗って飛ぶ姿がNHKのドキュメンタリーで放映されたことがあった。
なぜ海を渡るのか、なぜそんな長距離を渡り切れるのか、その生態は明らかになっていないことも多いようだ。分かったつもりでも自然は謎だらけだ。
オオジシギもアサギマダラも生まれてからその目的地を知らずに、まだ見ぬ世界へ命がけの旅をするのは冒険ロマンかもしれないと勝手なことを考える。
自転車旅なぞ近くのコンビニにサンダルで行くようなもので可愛いのだと思いながら朝のポタリングから家に戻った。