楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

“環島”ばぁちゃん

2020年01月20日 | 日記

風呂でラジオを聴く。特別の防水仕様でなくとも普通の電池式携帯ラジオにレジ袋を被せると何ら問題が無い。

土曜日のNHK18:00の「地球ラジオ」は楽しい。自転車やバイクで世界を旅している人や海外に住んでいる日本人の声の便りが届く。

先日は台湾に住んでいる日本人男性からだった。

高雄に住んでいる80才の女性がバイクで島を一周したという話だった。所謂、“環島ファンダオ”だ。距離にして930Km。要した日数は13日間で費用は日本円で68,000円。

知人、友人宅に泊まって経費を抑え、浮いたお金は各地のお寺にお賽銭で投じてきたという。鑿跡の残る岩石トンネルと深い谷が連なる花蓮ではついつい3泊したそうだ。

自転車旅をしていていつも思うのだけれど、日本人の年配女性で自転車、バイクで旅をしている人に会ったことが無い。台湾には気持ちの若い女性がいるものだと感心した。刺激になった。

2年前の4月に環島したことがある。東海岸の花蓮付近の一部道路は落石の危険もあるため列車を利用したが30℃前後の亜熱帯地域の800Kmの旅を手振り身振りで楽しむことが出来た。

風呂から出て、その時のノートを見た。所要日数は20日間、航空運賃は新千歳から台北(桃園空港)の片道がLCCで13,000円程度。(自転車は無料)

宿泊はBooking Comでツーリストホテルを検索して2,000円前後の格安宿に泊まっている。食事は屋台で済ますという〝自転車定番旅〟だった。台湾の人の優しさに助けられたことを暫し思い出した。

1月の選挙で蔡英文台湾総統が再任された。投票率が前回の66.3%から74.9%に大幅にアップし、史上初の800万票を超える得票となった。

自転車旅をしていて、「中国はいやだ。日本人は好きだけど。」という声をよく聞いた。国情の本当のところは分からない。しかし、投票率が伸びたのは一人一人の関心の高さと強い意志の現れであり羨ましいことだ。穏やかな国で会って欲しい。