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楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

北国にも春の兆し

2022年04月22日 | 農作業ヘルパーの記

《2022.4.20》

 

今日(4/21)、道南の松前町にある松前城のソメイシノの開花が発表された。

平年より6日早く、去年より5日遅いという。

仕事で道南の江差町に暮らしていた時に、森町の桜公園とともに時々出掛けたものだった。

札幌の円山公園の開花予想は23~24日頃とか。

北国にもようやく桜が辿り着いた。

 

朝の自転車散歩の河川敷で、ついつい「サクラ折るバカ」をしてしまった。

ヤマザクラだけれど花の色は自然に咲く時と違ってやはり薄くなるものだ。

 

我が家の「ハナミズキ」はどうか・・・。サクラの後の楽しみだが、昨年、思いきって剪定して貰ったので期待はしていないが。

 

桜の便りとともに、今年もJAの農作業支援事業が始まった。

取り敢えず20日-22日の3日間、家庭菜園向きの苗づくりを行っている農業法人に出掛けることにした。

 

専従の人が30~40人近くいる大きな農場で、2019年に一度だけ行ったことがある。

シソやトマトの苗のポット移植をしているが、種類がとても多い。3月にハウス内で播種し、小さな形に育ったものを大きめのポットに移し替える作業だ。

ハウス内のベルトコンベアの傍で立ったり座ったり、土を運んだり、二日目が終わって、筋肉痛の鎧を着ているようだ。笑

年々、体力が落ちてくるのを実感する。自転車旅を続けられるよう、今年もガンバルぞ-っ。

 

ベルトコンベアーと苗ポット(シソ)

《別種類のシソ》

 

《トマトの苗もこんなに小さい》

 

 

これらの苗が連休の頃に店頭に並んで春が本格化する。


新米の季節

2021年10月16日 | 農作業ヘルパーの記

スーパーに「新米」の並ぶ季節になった。

コロナ禍によって外食需要も減って価格は値下がり傾向、在庫も増えているようだ。

 

《2021.5   T農場》

 

田植えの時期に農作業の手伝いで行ったTさんから今年も「ゆめぴりか」の玄米を1俵買った。夫婦二人だと1年間で少し余る。本当にコメを食べなくなった。若かりし頃の半分だ。

量が減った。パンを食べるようになった。蕎麦など粉物を食べるようになった。

 

「新米」の定義はややこしい。廃止された食糧管理法の米穀年度では「収獲時期」(11月1日から1年間に収獲されたもの)、JAS法では「精白や袋詰めの時期」(収穫した年の12月31日までに精白や袋詰めされたもの)で定義している。

なので収獲した年の年末までに精白又は袋詰めされていないものは米穀年度では新米でもJAS法では新米とならない。

北海道では10月に収穫して11月には精米されるので食い違いが生じることは無いけれど、現役の頃に飲み会のネタになったりした。

スーパーの米袋表示を見ると〝新米の頃〟を想い出す。

 

今日、Tさんの新米を5Kgほど摺ってきた。

清々しい気分になる。

世の中もそうあって欲しい。こちらの“1票”も大切に使わなくては。

 

2021.10.16

 

 

 


2021農作業支援 -畑で思うこと-

2021年09月08日 | 農作業ヘルパーの記

恵庭の農業は都市近郊型で水田、畑作物、野菜を組み合わせた30~50ヘクタールの中規模経営農家が多い。十勝、網走地方の半分程度か。

今は馬鈴薯、南瓜、キャベツ、ブロッコリーの収獲が真っ最中だ。

JAに登録している作業支援人材が不足していて、引っ張りだこ状態だが始めて3年目の慣れない仕事は結構キツくて週2~3日程度のペースに抑えている。

 

農家に行くといろいろな人に出会い身体と心も刺激を受ける。それが楽しみにもなっている。

最近はコロナ禍で休業、出勤調整を余儀なくされている現役の人達が多くなったように感じる。

 

Aさんは60代半ば。馬鈴薯畑で機械収穫からこぼれた小薯(放置しておくと翌年に芽を出す)拾いをしていると携帯からメロディーがしょっちゅう流れてくる。

聞いてみると、個人でコンピューターシステム管理の会社を経営していたが、大手企業に太刀打ち出来ず15年前に廃業。

今はライブハウスを経営しているが緊急事態宣言で店は休業にし、農作業や人材派遣会社の仕事で生活を繋いでいるという。

携帯から流れるメロディーは寝る間も惜しみ細切れの睡眠を取るための目覚ましセットだった。

「仕事があれば昼でも夜でも365日働く」とAさんは言う。

 

Bさんは観光バスの運転手。仕事が殆ど無く、会社は政府からの支援金を受けるために出勤調整をしている。給料は7割程度に減り、夏のボーナスも無かったという。

休みの日は家でぶらぶらしていても気まずく農作業に来たという。「いつ元の状態に戻れるのか・・・」と半ば諦めながらため息をつく。

 

畑でコロナ禍の中での生活実態の一端を他にも見聞きする。

規制の網掛け地域をモノサシを変えながら決めて、人の集まりを防ぐ対策をモグラ叩きの如く延々と続けることに疑問を感じる。

医療、衛生を所管する役所のマンパワーも絶対的に不足し、手が回っていない印象だ。

 

〝ウイズコロナ〟を言うなら、それは対症療法の段階は卒業し、これからは「無症状者を発見」し、「隔離」し、「医療」により社会に戻るという循環システムを持った社会を創り上げることではないか。

今までの対策費も積み上げれば膨大な額になっているはず。各政党に根本対策に財政資金を集中させる考えがあるのかどうか、総選挙の中でよく見たい。

 

 

 


2021農作業支援 -キャベツ収穫は真っ最中-

2021年08月23日 | 農作業ヘルパーの記
2021.8.20
 
 
キャベツ、キャベツ。
 
 
生食用は流通で傷つかないように外葉を残し、
 
 
加工用は工場で直ぐに刻めるように外葉のみならず青綠色の葉も剥ぐ。
 
 
どちらにしても重い!
 
 
今週もやるかぁ。
 
 
 
 
さて、このキャベツはどちらか。
 
正解は加工用。
 
お好み焼きや惣菜の材料になる。
 
 
 
 

久し振りの農作業

2021年08月17日 | 農作業ヘルパーの記

自転車旅に半月出ていて、今週はNさん宅で1ヵ月振りに農作業だ。

一昨年、農作業支援を始めた年に道に迷って電話したことがあった。

途中まで向かえに来てくれたことを話すと「1年前のこともよう覚えておらん」と真っ黒い顔を綻ばせた。

 

昨日は加工用キャベツの収獲と箱詰めだった。今日も続きだ。

自転車とは身体の使い方が違ってあちこち痛い。笑

 

加工用キャベツは惣菜用、お好み焼きなどの業務用とのことだ。今年は一部に葉の先が枯れる病気が出たとのことで、球体の中が筋状に茶色く変色したものがある。

工場では機械で刻まれるので異物混入にならないよう包丁で除去しながらの作業になる。

“消費者”の目が光っている。

 

暫くぶりに会った人もいた。こちらが竜飛崎から日本海沿岸を走っている時に、猛暑の中、馬鈴薯の収穫などをしていたそうで農作業は自然のタイムスケジュールで待ったなしで進む。

 

明日は休み。予報も雨だ。

 

 


2021農作業支援 -加工用大根- 

2021年07月14日 | 農作業ヘルパーの記

JAの農作業支援で加工用大根の収穫に行ってきた。

春大根、夏大根、秋大根に加えてコンビニおでんや刺身のつま用の加工向け大根だ。

 

 

とにかく太くて大きいので重たい。

畑ら抜いて葉を落としてメーカーに直接出荷される。Y農場は茨城県に送っているとのことだった。

 

通常食べるサイズは捨てられるのだから妙なものだ。勿体ないから貰ってきた。

 

 

休憩の時に収穫機械を見ていたら大学の友人のM君が思い出された。

元の職場の研究員をしていた時に試験場を訪ねたことがあった。丁度、「大根収穫機」の開発をしている時で、机の上の農機の模型を手にして、機械を開発する時は、まずは形をイメージするのだと語っていた。

機械メーカーよって製品化されたものと手にしていた模型は良く似ていたように思う。

 

二つのベルトに葉の部分が挟まれて車輌の上部に上がってきて葉の付けが切断され、ベルトコンベアに落ちる。後は人力で金属コンテナに積み込む。

作業機械が方向転換したり、コンテナ交換の時以外は次々にやって来る大根に目が回る。

 

昔は手で抜いていた時代。大根の作付け面積は奥さんの了解がないと出来ないと農家のオヤジさんに聞いたことがあった。

M君らの開発した大根収穫機は大活躍していた。

 

《だいこんの花》


2021農作業支援 -春大根- 

2021年06月26日 | 農作業ヘルパーの記

《奥のコンテナから取り出してコンベアに乗せると、葉の切断、洗浄、サイズ選別まで自動。ダボール詰めは女性陣が行い別のコンベアに乗せると手前のベルトベルト梱包機に至る》

 

夏大根と漬物用秋大根があるのは知っていたが北海道にも春大根というものがあることは知らなかった。

4月初めからトンネル栽培をして3ヵ月で出荷される。その年の気象にも留意して品種を選ぶのは経営主の腕の見せ所らしい。

JAから連絡があって今週は3日間、8:30から午前中だけの洗浄作業に行ってきた。5月の田植え以来だ。

選別作業をするパートの女性陣が減って、半日操業になっている。

 

作業ハウスに行くと早朝に機械で掘った丸々の大根が10個のコンテナに入って積まれている。半日の処理量だ。

3人で洗浄機のコンベアに乗せる。葉っぱは畑で大体カットされているがダンボール詰めのために更に切り揃えられ洗浄ドラムへと運ばれる。

スーパーで売られている大根の葉っぱが殆ど無いのはこのためだ。ミニトマトやメロンのようにヘタやツルを付けなければならない果菜類もある。

「消費者が・・・」とよく聞くが消費者はどこに居るのだろうか。ただでさえ減少している労働力がそのための作業に割かれる。日本の農産物の規格には「消費者が・・・」という意味の無い拘りがある。

 

などと考えながら単調な作業は続く。

今回のO農場は昨年の秋大根の作業で行っていた。息子さん二人のうち、長男は園芸の〝武者修行〟に出ているとか。

次男も農業を継ぐ決意をし、両親の指導を受けて我々と一緒に働いている。将来、仲良く兄弟で農場を営めればいいなと思う。

 

帰りに大根を貰って味噌漬けを作って貰った。

来週も続く。

 

 

 

 


2021農作業支援 -また来春- 

2021年05月27日 | 農作業ヘルパーの記

T農場の田植えが終わって二日間の育苗ハウスの後片付けも終わった。

普段何気なしに見ていた農村地帯のビニールハウス。

屋根を抑えていたゴムロープと骨材とのグリップ材を順次外しながらビニールを手繰ってハウスの横に縦に伸ばすと20m前後の長さになる。

それを4人掛かりで二つ折りにし、四つ折りにし、八つ折りにし、最後に十文字に縛ってフロントローダーで格納庫へ運び込んだ。結構重い。2シーズン使えるという。

側面の立ち上がり部分の帯状の細長いビニールはウェイトとして連結している長い鉄棒とともに取り除く。するとハウスは骨組みだけとなる。

鉄棒はつなぎ目が錆び付いてなかなか抜けなく苦労した。組み立ては逆の順序となり大変なことだ。

 

田植えは主に苗を運ぶだけれど出来たコメに愛着が湧く。昨年から玄米60Kgを分けて貰っている。適宜、コイン精米機で摺って食べていると農作業の大変さ、一緒に働いた人のことを思い出す。

 

T農場はこれから緑肥作物の作付けが始まり、6月~7月は大豆の除草が続き、8月に入ると秋蒔き小麦、9月にコメの収穫期を迎える。

Tさんは田植え以外は家族で農作業をこなすので我々〝支援隊〟は災害の無い出来秋を願いつつ「また来春!」ということで別れたが、この後も何処かの畑で再会したい人達だった。

 

夕方、日が傾き掛けた頃、息子さんは来年に向けて空になったハウスの土をトラクターで耕していた。

 

 

2021.5.19    12 棟のハウスは一面緑

 

2021.5.26 苗は全て搬出され、天井ビニールが取り外されたハウス

 

2021.5.26  また来年  祈豊作

 

 


2021農作業支援 -田植えが終わった- 

2021年05月26日 | 農作業ヘルパーの記

朝から快晴、気持ちがいい。気温は20℃を超えそうだ。

T農場の田植え作業は17日から始まり、丁度1週間で終わった。3日間手伝った。

 

昨日から苗を作ったハウスの整理作業が始まった。散水パイプ、地面に敷く網ネット、屋根や側面のビニール被覆の撤去など、細々とした部品、ビニールロープの取り外しをしながら進める。

間口5mくらいで奥行きが15mほどもあるだろうか、1棟で1.5ヘクタール分の苗が作られる。全部で12棟のハウスは鉄の骨組みだけを残して来年を迎える。

建てて片付けての毎年の同じ作業の繰り返しであり、農家の人の粘り強さを感じる。

 

恵庭の農業はコメ、麦、大豆、ビート、馬鈴薯、野菜の輪作なので農作業はバライティーに富んでいる。

機械化がは進んでも大豆、馬鈴薯、野菜の除草、収穫は手作業に頼らざるを得ない。専従者のいる法人経営でもこれらの作業は外部労働力を織り込んだ作付けになっている。

休憩の時に個人経営の農家の人と話しをしていると、農作業支援に来てくれる人がいなくなると経営は続けられないという声を聞く。

A.I、GPSによる精密農業が進歩しても野菜、果菜類の収穫は人海戦術しかないだろう。人口減少、高齢化は農業の現場にジワジワ影響を及ぼしている。

霞が関で何かジョイント政策は考えられているのだろうか。

コロナ、オリンピックで地道な政治、行政がどこかへ飛んで行っているような昨今だ。

 

《2020.5.21  のハナミズキ》 今年も同じように咲いている

 

 

 

 

 

 


今年も田植えが始まった

2021年05月20日 | 農作業ヘルパーの記

T農場の田植えが18日から始まった。

去年と同じスタートだ。自然のサイクルは大きく変わっていない。

JAから連絡があって取り敢えず17日、昨日(5/19)と今日は手伝いだ。

 

コロナ禍の影響でコメの消費量が減っているらしい。昨年は約20ヘクタールの作付けだったが、今年は18ヘクタールだそうだ。

苗床のビニールハウス12棟からポットで15センチほどに育った新緑の苗を運び出し、8条植えの移植機で次々に植えてゆく。

応援4人のうち陸、空の自衛隊OBさんが2人いた。

差し障りの無い程度に昔の職場の話しをしながら作業が進む。

 

いつも精巧に出来た田植機に感心する。

二日間で4割程度が終わった。

 

昨日は薄曇りで風が強かった。

今日は晴の予想、気温も20℃を超えそうだ。ハウスの中の作業は真夏の暑さになる。

 

《ポット苗マットを搬出するために地面から剥がす 2021.5.17》

 

《2021.5.19