楕円と円 By I.SATO

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2021農作業支援 -畑で思うこと-

2021年09月08日 | 農作業ヘルパーの記

恵庭の農業は都市近郊型で水田、畑作物、野菜を組み合わせた30~50ヘクタールの中規模経営農家が多い。十勝、網走地方の半分程度か。

今は馬鈴薯、南瓜、キャベツ、ブロッコリーの収獲が真っ最中だ。

JAに登録している作業支援人材が不足していて、引っ張りだこ状態だが始めて3年目の慣れない仕事は結構キツくて週2~3日程度のペースに抑えている。

 

農家に行くといろいろな人に出会い身体と心も刺激を受ける。それが楽しみにもなっている。

最近はコロナ禍で休業、出勤調整を余儀なくされている現役の人達が多くなったように感じる。

 

Aさんは60代半ば。馬鈴薯畑で機械収穫からこぼれた小薯(放置しておくと翌年に芽を出す)拾いをしていると携帯からメロディーがしょっちゅう流れてくる。

聞いてみると、個人でコンピューターシステム管理の会社を経営していたが、大手企業に太刀打ち出来ず15年前に廃業。

今はライブハウスを経営しているが緊急事態宣言で店は休業にし、農作業や人材派遣会社の仕事で生活を繋いでいるという。

携帯から流れるメロディーは寝る間も惜しみ細切れの睡眠を取るための目覚ましセットだった。

「仕事があれば昼でも夜でも365日働く」とAさんは言う。

 

Bさんは観光バスの運転手。仕事が殆ど無く、会社は政府からの支援金を受けるために出勤調整をしている。給料は7割程度に減り、夏のボーナスも無かったという。

休みの日は家でぶらぶらしていても気まずく農作業に来たという。「いつ元の状態に戻れるのか・・・」と半ば諦めながらため息をつく。

 

畑でコロナ禍の中での生活実態の一端を他にも見聞きする。

規制の網掛け地域をモノサシを変えながら決めて、人の集まりを防ぐ対策をモグラ叩きの如く延々と続けることに疑問を感じる。

医療、衛生を所管する役所のマンパワーも絶対的に不足し、手が回っていない印象だ。

 

〝ウイズコロナ〟を言うなら、それは対症療法の段階は卒業し、これからは「無症状者を発見」し、「隔離」し、「医療」により社会に戻るという循環システムを持った社会を創り上げることではないか。

今までの対策費も積み上げれば膨大な額になっているはず。各政党に根本対策に財政資金を集中させる考えがあるのかどうか、総選挙の中でよく見たい。

 

 

 



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