Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

環境ファシズムとフードファディズム ~掌握・操作され易き人心~

2008-06-05 16:36:02 | 応用生命医科学:栄養・食糧農業・環境生理
原油価格の高騰によって航空燃料費や船舶の燃料費等が上昇し、ガソリンや軽油等の価格も高騰している。これにより国内の各種サービスも軒並みダメージを受けている。トラックから一般車両までの燃料費も馬鹿にならないと言う訳だ。しかし考えてみれば日本車それ自体の燃費は平均的に高い。この事を考えると、無駄にガスを食うような車両を日本国全体で走らせていた場合の燃料費は国全体で相当なものであったに違いない。今でこそ値段が張るが、ハイブリッド車両が普及すれば、以前のビデオやDVDのように比較的安価で誰もが燃費のうんと良い車両を使う事が出来るようになるだろう。燃料化学の研究者の方々にも頑張って頂きたいが、同時に内燃機関や機械工学の研究者や製造業の方々もぜひ頑張って頂きたいと思う。

石油価格高騰によってバイオ燃料へとうまく誘導されている感が否めない。現在盛んに喧伝される環境ファシズムによってエコ燃料が強調されるが、これにより食料自給が難しくなってきている事もあるのだろう。食糧自給の困難さから遺伝子組み換え作物へと誘導されないように気をつけねばなるまい。環境ファシズムとてCO2削減と温暖化との関連にはおそらく決定的な根拠がないだろうし、CO2を余りに削減すれば今度は植物生態がどうなるのか私には気になる。植物はCO2を必要としているではないか。CO2を削減するよりも、大気中の工業排気ガスによる汚染物質を削減する方が植物とそこに住む動物や私たち人間にとって大いに大切ではないか。

CO2一元論はどこかフードファディズムと似ている。ビタミンCが万病を治すとか抗酸化物質が長寿の元であるとか、一元論は人心を捉え易い。一元論でなくても、二元論でも良い。単純明快な言説は人々を常に惑わせてきたのである。「円高差益還元」「バブル崩壊」「消費税反対」「住専問題」「耐震強度偽造」「郵政民営化」何でもよい、キーワードを一つ挙げて唱え続ければ世論がそちらに動くのである。支配者層諸君は齷齪とする我々市民を見て高笑いしているのであろうか?

CO2が激減したとして植物が枯れ始めたと仮定しよう。生態系のバランスとして草食動物が、そして肉食動物が減っていくであろう。動物から出てくる肥料も減り、植物系統はますます減るやも知れない。地球の全球レベルでの寒冷化が実際には進行していると聞いているが、そうすると石油や燃料製品がますます必需品となる。温暖化が進行すれば熱帯病等が流行り製薬関連企業は儲かる。寒冷化では暖房用燃料を扱う石油化学工業が儲かる。これは現在も価格を高騰させて儲けている。バイオ燃料に起因した食糧危機では食糧マフィアが儲かる。ロスチャイルド資本系のユニリーバ、ネスカフェ、ダノン・・・色々とある。暑くても寒くても国際金融資本は常に潤っているのかも知れない。

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