Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

世界の医学ニュース [時々、追加。]

2005-05-29 01:05:46 | 臨床医学
#3 代替医学がアメリカの医科大学の授業に取り入れられるようになってきた ----------------------------------------------------------------------- 鍼灸治療やハーブ等のいわゆる代替医学が伝統的な医学校のカリキュラムに取り入れられている。最近ではペンシルベニア大学に代替医療のコースが設立された。詳しくはSchools Openi . . . 本文を読む

「先生、クローン技術のヒトへの応用についてどう思いますか?」(学生の質問に回答)

2005-05-29 00:58:23 | 基礎生命医科学:基礎医学・生物科学
専門学校生からこんな質問が来た。[引用始]> ところで少し話しは変わりますが、森先生は[クローン技術]を人に使うのはどう思います? 「森の見解:クローン技術は部分的には使用が認められる場合もあると思う。」 たとえば腎機能やら肺機能の一部を失って、肉親も無い場合などに、どうしても臓器を移植したい気持ちに駆られることがあるかと思うのです。こうした場合に、自己の細胞・組織の一部から、細胞のサイクルを初 . . . 本文を読む

プロフェッサーと呼ばないで

2005-05-28 04:07:46 | 人間発達論:言語・外国語・高等教育
本物への道は厳しいようです。ここに挙げる「岡嶋先生4訓」というのは、解剖学者の岡嶋先生という方による医学研究・教育に携わる者への教訓・戒めですが、内容は自明でありながら非常に厳しいものです。さてこの岡嶋先生ですが献身的に解剖学に専念し、若くして逝かれたようです。おそらく「岡嶋先生4訓」を実践されたのでしょう、その業績を見ても、数あるうちのたった一つでも非常に優れた業績だと思うのですが、それがいくつ . . . 本文を読む

タイガー&ドラゴン。

2005-05-28 03:32:16 | エッセイ
ほんとうはこのブログのタイトルを「ファイの龍」にでもしようかと考えていた。でもよく考えておこがましいので止めた。理由は簡単であるのだが、せっかくの事だ、もったいぶって順を追ってオハナシにしてしまおう。もともとこのブログは精神科医であり中公新書の好著「精神科医になる」の著者でもある熊木徹夫先生のブログに触発されて始めたのだ。実名でブログで発言することについてのお話があり、その危険性や面白さなどについ . . . 本文を読む

Blood is thicker than Water ホントは怖いサラサラ血液学

2005-05-27 12:23:17 | 基礎生命医科学:基礎医学・生物科学
サラサラ血液が流行っているという。ある芸能人がTVで堂々と「血液をサラサラにする為に、これを飲んでいます。」と何か健康ドリンクを指し示しながら語っていた。何でも彼は飲酒を好むそうで、健康に気を使って生活をしていると自信ありげだ。他の芸能人も同調するように彼を感心そうに見ている。こうしてサラサラ血液健康法を実践する人を、集団で持ち上げる雰囲気の後で、すかさず「血液をサラサラにする食べ物紹介」と来た。 . . . 本文を読む

「3ヶ国語だがや。」 英語は定着しているか? ~地下鉄の駅名案内放送より~

2005-05-27 02:41:04 | 人間発達論:言語・外国語・高等教育
名古屋市の地下を縦横に走る市営地下鉄の話だ。某駅に着くと日本語放送の後に英語・韓国語・中国語、そしておそらくはスペイン語か何かであろう言語で案内放送が入る。これは総ての駅で行われている訳ではない。主要な駅でのみ行われるサービスであるらしい。その他の駅では日本語に加えて英語の放送が入る場合もある。 ここで日・英・韓・中・そして私の理解できないもう一つの言語の5ヶ国語放送が入る駅に着き、各言語での案内 . . . 本文を読む

象徴:表象と実体  ~キリスト教聖体礼儀と向精神薬の服薬~

2005-05-26 21:27:06 | 人間行動学:精神医学・心理学・行動科学
心の病とは厄介なものだ。羅患する本人がもがき苦しむという厄介さもあるだろうし、それに職業上付き合わざるを得ない精神科医の持つ厄介さもある。また周囲でそれをサポートする人間も別の厄介さを抱え込んでいることと思う。厄介さと称したが、それは良い悪いと言って簡単に片付けられる問題でもない。そこから学ぶこともあるだろうし、遠ざけたいという想いもある。現実とは常にこの両者が相互に包含関係を成していると思う。さ . . . 本文を読む

予定調和のアメリカン・ドリーム

2005-05-26 01:43:29 | 地球社会:国際政治経済金融
「落ち」が見える話は面白くないかも知れない。いや、そうではないという方々もいるだろう。「水戸黄門」「吉本新喜劇」「古畑任三郎」はたまた「スターウォーズ・エピソードⅢ」(2005当時最新作)とて、第一作目からフォローしている大ファンにとってはある意味文字通り時代を超えた、落ちの見える偉大なるマンネリズムかも知れない。私はというとこれらの「落ちの見えた話」が実は好きだ。 助さんの印籠、古畑警部とスポッ . . . 本文を読む

PBL(問題解決学習法)

2005-05-25 05:15:11 | 臨床医学
PBL流行らしい。どこも彼処もPBLを医学教育に導入しようとしている。かく言う私もPBLのスタイルを取り入れた授業に形式上は参加している。そして最初だけ試しにこれを指示されたようにやってみた。指示されたとは指定された様に問題を学生に提示し、議論を展開させるというものだ。私はこれを一回で止めてしまった。理由は以下の通りである。 PBLを開発・導入し、また成功を収めたのは米国の大学課程である。例えば . . . 本文を読む

国際救助隊

2005-05-25 01:48:49 | 危機管理:国際人道保健支援・災害救急
IRC(International Rescue Committee)からのメールマガジンが届いた。日本語に直訳すれば国際救助委員会となる。人道的支援の団体などに参加してアメリカで「国際救助隊」とも呼ばれた私にとっては、興味深い団体の一つである。 ウェブサイトを概観してみて思うのは、日本でこうして深夜にブログなど書き込んでいられるということが、世界の国々の中では本当に稀な事だと思う。世界の隅々で . . . 本文を読む

ブログ事始め

2005-05-24 22:26:45 | エッセイ
徒然なるままに、をとこもをんなもすなるブログなるものをしてみんとて、ここするのである。 普段カタカナ表記の専門用語や英語ばかり散りばめて言葉を紡いでいる気がするのだが、こうして魂の奥底に沈潜する深い想いを味わい深く表現する際に出てきたのが古来からの大和言葉というのは非常に面白い。 何気なく言葉を紡ぐというのがエッセイの役割であろうが、左脳ばかり使い少し情緒的な言葉遣いが足りないと思う私も、ここ . . . 本文を読む

Lord's Prayer

2005-05-24 22:02:00 | Profile & Disclaimer
Our Father, Who art in heaven, Hallowed be Thy Name. Thy Kingdom come. Thy Will be done, on earth as it is in Heaven. Give us this day our daily bread. And forgive us our trespasses, as we forgive those who trespass against us. And lead us not into temptation, but deliver us from evil. Amen. . . . 本文を読む