[以前書いた記事だが、愛・地球博のトラックバックセンターに公表する事を決め、敢えて全面に押し出しました。]忘れるといけないのでこれだけ記しておきたい。それは愛・地球博である。ご当地人間としては関わらざるを得ない、あの「バンパク」だ。「自然の叡智」やら「環境の保護」やらお題目は素晴らしい。開催されて2ヶ月ばかりになるかどうか、その間に実に2度も訪れてしまった。色々と見てきたが、どうしても気になること . . . 本文を読む
愛・地球博にパネラーとして出なければならなくなった。この為に丸一日を万博に割かねばならない。当然のことながら日常業務にしわ寄せがやってくる。しわ寄せが来たのは専門学校での講義である。本来なら2時間連続の授業のところ、万博出席の前週と次週に授業を割り振って、それぞれ3時間連続講義として行わねばならなくなった。この結果として、ある日の講義準備をいつもの倍やらねばならなくなり、睡眠時間を削った。さてある . . . 本文を読む
アメリカの医学教育の特色のひとつとして卒後教育プログラム(レジデンシー)があるが、この中で「必須科目」として「教育」というのがある。これは言い換えれば「後輩の指導」ということになる。ここで先輩レジデント(研修医)は、後輩レジデントを指導・教育していくのである。”先輩後輩”というが、日本のように年齢・初等教育における学年を基調としたものではなく、単純に医学教育を受けた年次による。先輩レジデントは後輩 . . . 本文を読む
市民の安全な生活を警察官が守るように、国家の大切な機能として国民の安全を保障するという事がある。国家の安全保障には普通軍事組織である「軍隊」があたる。「軍隊」は自己完結性の高い組織であり、有事の際には現場の判断で反撃できるような態勢がとられるのが普通だ。もちろん現代社会においては「軍隊」は軍人のみならず文民である議会の議員などによって監視される。では日本の国防を担うとされる防衛庁・自衛隊は軍事組織 . . . 本文を読む
犯罪の予防においては「犯罪予備軍の気質」を、優秀な社員や学生の選別ということでは、「有能さの特性」をそれぞれ検査・鑑別する事が肝要に成ってくる。このために人類は叡智を注いで測定法・評価法を構築し続けてきた。前もって優秀な学生が判るとなれば、その特性を持った学生の募集と、学内での育成ということに学校は心血を注ぐであろうし、会社は人事部に多額の投資をして有能社員教育訓練プログラムを作るだろう。入学試験 . . . 本文を読む
日本で言えば上代古典文学に相当するのだろうか、詳しくは知らないのだが、おそらく「古英語」で書かれた本は教養の英文学書の範疇に入らないと思う。シェイクスピアの「ハムレット」や「オセロー」ほど世界を席巻している文学、という訳ではないからだ。文科系・理科系の差別のうるさい日本の方々の為に、今となっては古英語と縁の無さそうな医学・生物学から一例を挙げると、筋膜をFASCIAの代わりに「FAESCIA」とか . . . 本文を読む
・確定申告をしている時。[以下、続く。]
・30代に入ったと気が付いた時。
・新幹線で移動して会合に向かう時。
・晩酌でビールよりワインを楽しむ時。
・携帯電話で打ち合わせをしている時。
・異性を容姿の美醜で選ばなくなった時。
・車で遠距離ドライブして旅行に行った時。
・子供の食べられない食材を食べているとき。
・スケジュール調整をしなければならない時。
・祖国の伝統文化・芸能の魅力が判ってきた時 . . . 本文を読む
よく「3時間待って3分診療」と言われるが、それは日本の医学でもアメリカ医学でも同じだと言う。ではなぜ「3分」しか診察が出来ないのであろうか?ここでマスメディアのように社会正義を振りかざして小児病的な批判を展開するのは例によって簡単であるが、一度くらいは少し時間をかけてその背景を考察すると言う事も大切なのではなかろうか?「3分診察」医療とはさらに何を意味しているのか。これは言い換えれば「少ない時間で . . . 本文を読む
日本はキリスト教国ではないとされているが、それでもキリスト教会が「それなりに」根付いている。神道と仏教を中心に、儒教・道教などを取り入れて世界の中でも独特の精神性・宗教観を形成してきたわが国にあって、近世に入る前後からキリスト教も社会の中に少しずつ入ってきた。これは歴史的にネストリウス派と言われる”キリスト教”の一派が太秦などを中心に日本に既に来ていたという事とは別の話である。
新参者に対する先輩 . . . 本文を読む
幅広い分野におけるジャーナリストで東大教授に就任した立花 隆氏の「ぼくはこんな本を読んできた。」という本がある。だいぶ前に読んだのだが、一読して氏はもともと勉強好きだったのだとわかる。また氏の家庭では古典文学や世界史などの文化的な話題が溢れていたようで、教養ある家庭に育つと自ずから何らかの影響を受けずにはいられない事も判る。
勿論、この本の圧巻は氏の単純に膨大というには少なすぎる、”超膨大な”読 . . . 本文を読む