Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

「それでも神は存在する・・・。」 ~異端な審問所~

2006-01-28 03:42:44 | 哲学・形而上学:宗教・超心理・神秘学
異端審問所と言えば、中世ヨーロッパにおいて東西分裂、いわゆる"大シスマ"によって五大教会から分裂し、根本教義を変更して成立したローマ・カトリック教会の有名な審判所である。かのガリレオが「それでも地球は回る」と言ったかどうか、これを確かめる場合に人はどうするだろうか?法的に決定する??これをなんとガリレオならぬ、イエス=キリストの存在に当てはめて行なってしまった人がいる。イタリアの話だ。 Alja . . . 本文を読む

「ヒューザー・フレンドリー・システム」をインストールしたメディアの”想定外”の強さ

2006-01-27 01:52:07 | 地球社会:国際政治経済金融
ライブドア事件が発生した。タイミングが良過ぎる。ヒューザー社長の小嶋氏を国会で追及し、真相究明か?と言う所で「ここで臨時ニュースです。」与党の自民党・公明党の連立政権にとっては、自分達を金銭的に支援してくれた小嶋社長と、先の選挙で軽はずみに支援してしまった堀江・元ライブドア社長の問題とどっちが汚点だったのだろうか?国会でのヒューザー小嶋氏の追及と、日本郵政会社の設立の話題がすっかり消え、メディアは . . . 本文を読む

個人情報で破壊される社会

2006-01-25 01:06:34 | 現代国学:政体(政府)・国体・皇統・伝統
「個人情報」の保護は良い事だ。誰もがそう思う。しかしながら「個人情報」を定義し、これについて考察する人々は少ない。この事が意外にも社会に悪影響を及ぼしていると思うのは私だけだろうか?ここに「個人情報」の示唆する「匿名性」について考えてみたい。「共同体の破壊」を「個人情報」の保護は助長していないか?日本社会を分断するこの怪物は、日本社会の社会的抑圧を取り去り、個人主義者には暮らし易くしたのみならず、 . . . 本文を読む

テーマはニッポン。

2006-01-23 01:22:52 | 人間発達論:言語・外国語・高等教育
週末は本当に変な状態であった。内輪の精神病理の会合にご招待を頂いて出席したのだが、その日の夜は出会ったロシア人と英語で喧々諤々の議論をした。金曜日・土曜日・日曜日・・・と外国人との対話の方が多いような気がする。別段大学の外国語センターやら国際情報センター等と言う類の場所に行った訳ではない。 金曜日:アフリカはマリ共和国の人間二人に出会う。以前車中でテープで覚えたフランス語の挨拶集が奏功し、何とか . . . 本文を読む

映画「Being John Malkovich」の精神観 ①

2006-01-18 02:22:48 | 哲学・形而上学:宗教・超心理・神秘学
「Being John Malkovich」がBSで放送されていた。パペット使いのシュワルツ博士と動物フリークの妻は、汚い動物に囲まれた部屋で貧乏生活を送っている。やがてレスター博士の会社に就職したシュワルツは、ビルの7と1/2階という低い階で、持ち前の異常なファイル整理の才能を生かした仕事を見つける。そこでは名優「John Malkovich」の頭脳の内部につながった穴を発見する。ここには実に哲 . . . 本文を読む

もう終わりにしたい、トリートメント・ジャーニー ~高齢者の多剤服用~

2006-01-10 21:00:30 | 臨床医学
高齢者の多剤服用に関するガイドライン「Beers Criteria」についての論文を読みながら高齢者の気持ちを思う。「もう終わりにしたい、トリートメント(治療)・ジャーニー」・・・私が女優のダイアン・クルーガーだったら、きっとそう言うだろう(笑)。度重なる薬剤の服用を勧められる。服まなければ"コンプライアンスが悪い"とのレッテルを貼られ兼ねない。 余命の察しはついている。家系を考えると死因の察し . . . 本文を読む

魂の父性と母性  ~細木&江原~

2006-01-10 00:15:00 | 人間行動学:精神医学・心理学・行動科学
巷のTVで精神世界の話題が流行っている。細木何某先生と江原何某先生はその筆頭である。一方は陽明学を主体とした占い師であるし、もう一方は神道の流れを汲んだ霊能者である。前者は、著名な陽明学者で日本の歴代首相のご意見番であった安岡正篤師に師事していたらしい。断定的で歯切れの良いものの言い方と、社会常識を徹底して喝破するのが売りのようである。占いによって諸問題の根源と解決法を提示していく。後者は、物腰柔 . . . 本文を読む

現代医学にホメオパシー医学を垣間見る

2006-01-05 17:29:21 | 統合医学(補完・代替医学)
ホメオパシー医学とは、言わば「毒を盛って毒を制す」治療技法体系と言える。ある疾患を起こしうる物質なり毒素なりのpathogenがハッキリしている場合に、これをごく微量用いて治療をするのである。このホメオパシーのやり方は薬理学の思考法と真っ向から対立している部分があり、現代の分子医学とはなじめないように見える。しかし果たしてそうだろうか?現代医学のなかにもホメオパシー的な治療技法が存在するのではない . . . 本文を読む

<アスクレピウスの杖(1)>「脳で考えること、気で感じること」

2006-01-03 00:42:10 | 統合医学(補完・代替医学)
ひょんなことから自分もいつかは自分も出合う死に対して、常に不安を感ずると共に、頻繁に体に不調を感じるようになる男性。不調の度に、それが重大な病気だと勝手に思い込むようにまでなるだけでなく、その考えから抜け出せなくなってしまう。具体的な症状の発現部位として皮膚消化器系や、睡眠・記憶力・意欲の減退などがある。これに対して熊木徹夫先生のMLにおいて私が述べたコメントは、<アスクレピウスの杖>という一コー . . . 本文を読む

A Happy New Year 2006

2006-01-01 00:49:20 | お知らせ
2006年、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。沢山の方々のお陰で旧年中は本BLOGのアクセス数が急増し、有難い気持ちと驚きで一杯であります。今後ともくれぐれも宜しくお願い申し上げます。簡単ではありますが、これをもって新年のご挨拶と代えさせていただきます。  森 一仁 . . . 本文を読む