Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

小泉チルドレン=ヒットラー・ユーゲント?

2005-09-24 02:59:39 | 現代国学:政体(政府)・国体・皇統・伝統
独裁者と名高い小泉純一郎氏が総裁を務める自民党が選挙で圧勝した。語弊はあるだろうが「独裁政治」という政治体制自体に何ら問題はない。王政は民主政ではなく、独裁制であるが、時には「哲人皇帝」の様な徳の高い為政者を輩出する場合もある。「独裁政治」が問題となるのは「恐怖政治」や「圧制政治」の場合である。「法治主義」と「市民の政治的自由」を否定するような独裁政治が一般的だから問題なのである。今回の小泉氏はど . . . 本文を読む

”「リーダーシップ」は「言いだしっぺ」の言い換え”論

2005-09-24 00:00:17 | 危機管理:国際人道保健支援・災害救急
国際保健のボランティアでの出来事。ここはとても楽しい会合である。毎年行っているこの国際保健団体のいわゆる「オープンハウス」作りを手伝っている。この団体では国際保健の専門家を派遣するのでもなく、ODA政府開発援助のように資金提供をするのでもない。どちらでもないところがミソである。開発途上国や国際保健の普及の必要なアジアの国々から行政担当者・保健従事者・医療従事者を招聘して国際保健・公衆衛生・開発など . . . 本文を読む

感覚を研ぎ澄ます事

2005-09-20 23:34:00 | 人間行動学:精神医学・心理学・行動科学
精神科医の中井久夫先生の本にあった話だったと思う。精神障害の患者を目の前にして、相手の振る舞い・感じ方に察しがついたとしても、それに対して断定的な表現をしては成らない・・・とあったように思う。例えば(相手はこう思っているに違いない。)などと、相手の心情に対して医師が確信を持って予想がつく場合でも、「あなたはこう思っているに違いない。」などと言わない事が肝要だというのである。医師の予想が当っていた場 . . . 本文を読む

Noblesse oblige=責任ある立場の者は相応の責務を果たさねばならない

2005-09-18 00:15:24 | 人間発達論:言語・外国語・高等教育
戦後60年。日本から「エリート教育」は姿を消した。敗戦と同時に当然ではあるが、軍事的な教育はまず公教育の一環としては姿を消した。陸軍や海軍の上級士官・将校の学校である。そして幅広くエリート層を育成していた旧制高等学校は新制大学の教養学部に改編され、そして学部を持たない教養部に、最終的に一般教育課程(科目)となり、消滅した。現代高等教育においては「くさび形」教育などと称して早くから専門課程を教授する . . . 本文を読む

9・11自爆(テロ)解散による日本のツインタワー崩壊

2005-09-12 23:26:20 | 地球社会:国際政治経済金融
9・11に参議院・衆議院のツインタワーで象徴される日本の民主主義は転換期を迎えたのではないかと思う。二大政党制と言われていたが、この現代日本の政治的ツインタワー体制もあっさりと瓦解した。衆議院における自民党・公明党の連立与党による3分の2の議席獲得は、もしかすると改憲への道を開いたのかも知れない。合法的政権奪取・合法的改憲・合法的体制変革・・・合法的ならば何をしてもよいのだろうか?法が法律となる為 . . . 本文を読む

<世界方程式の解き方>

2005-09-11 00:00:00 | 地球社会:国際政治経済金融
<世界方程式の解き方> ①製薬会社=石油化学資本=[国際金融資本家]=保険会社=クレジットカード会社 ②国際協調主義者(国務省)=ネオコン(国防総省)=グローバリスト ③グローバリスト=国際金融資本家(国際金融マフィア)=間大西洋エリート集団  (間大西洋エリート集団:日米欧三極委員会含む)  →愛・地球博/環境主義/地球温暖化提唱/世界連邦構想/世界標準の導入 <総合的演出:世界的恐怖政治へ . . . 本文を読む

「構造なき聖域改革」に想う

2005-09-07 01:00:51 | 現代国学:政体(政府)・国体・皇統・伝統
いよいよ選挙が近くなってきた。「郵政民営化法案」をめぐるこの選挙であるが、小泉首相の言う「聖域なき構造改革」に対して、私は以前から「構造なき聖域改革」と呼んで来た。日本国民の総資産はまさに聖なる宝物ではないのか。そして外資系のハゲタカファンドの爪が及ばない金融界の「聖域」が郵便貯金だったのではないか。これを諸外国のハゲタカファンドの前にさらした後はどうすると言うのであろうか?私たち国民も政治家に利 . . . 本文を読む

YOU SAY NO !! 郵政民営化

2005-09-07 00:31:57 | 地球社会:国際政治経済金融
「郵政民営化法案否決」である。ひとまずは胸をなでおろす。本問題では「官と民」問題ばかりがクローズアップされて、本題から国民の視点はそらされ続けていた、つまり巧妙な情報操作がマスコミによってされていた事が気になる。本質をここで述べてみよう。郵政事業が民営化したら、郵便貯金の資金が金利の高いアメリカに流れると予測されている。つまり日本のものより金利の少し高いアメリカ国債を買えという事だ。おそらくマスコ . . . 本文を読む

Blood is thicker than Water Ⅱ オドロキ血液学

2005-09-06 23:32:40 | 基礎生命医科学:基礎医学・生物科学
以前「サラサラ血液は怖い」という記事を書いた。もう一つここで気になっている事がある。それは「血液サラサラ」を示すときに見せられる映像である。だいたいいつも細い管を血球成分が通過しなくなるという状態を見せられると思う。あれについて思うところがある。血球成分、特にここでは赤血球が、毛細血管を通過する際には実はそのかたちを変えながら動いている事に留意されたい。血流の流れが毛細血管内で悪くなるのは、赤血球 . . . 本文を読む

脳波判読と人相・手相観

2005-09-06 22:04:35 | 人間行動学:精神医学・心理学・行動科学
精神医学の授業で脳波学を講ずる。基礎及び臨床脳波という事で、脳波の生理学的基礎と脳波計測時の留意点などを述べた。一通り教えた直後に、台風警報で学校は緊急閉校に。学生は皆下校と相成った。帰り際、街中を通る際に気になった看板があった。「印相・手相観ます。」ここで考え事を始めた。印相も手相も一種のパターン認識である。特定のパターンに特定の人格やら人生の傾向とがもしも対応しているのだとすれば、印相やら人相 . . . 本文を読む

21世紀ファシズムの枢軸/警察国家アメリカと追随する日本

2005-09-02 00:30:16 | 地球社会:国際政治経済金融
自由の国アメリカ。祖国日本と同様にわが愛すべき第二の故郷でもある。だがしかし本当に「自由の国」なのだろうか。抑圧する自由、差別する自由もそこには存在している。そしてそれを「表現の自由」として保護する現実もある。「自由」とは簡単に言うが、これは政治的自由だけではないらしい。個人として発言する権利を与えられるのは確かに政治的自由であるが、それが時として誹謗中傷にも使われうるという事実を私たちは見据えな . . . 本文を読む