Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

スプーンかナイフか? ~食糧事情と国防力の法則~

2008-04-29 16:00:51 | 応用生命医科学:栄養・食糧農業・環境生理
法則と言う程のものでもないが、友人らを納得させられたので、ひとまずは仮説として提示しておきたいと思う。国際政治上・歴史上の覇権争いの中で、どうも食事のうまい国は戦争が弱いのでは無いかと思うのだ。食事のうまい国と食事のまずい国が戦った時には、食事のうまい国が負ける公算が高いと思うのである。 食事のうまい国々と言えばフランス・イタリア・中国等が挙げられる。チャイニーズとイタリアンを嫌いな人は少ない。 . . . 本文を読む

Olympic, The Power Politics

2008-04-25 06:07:08 | 地球社会:国際政治経済金融
「オリンピック」と「政治」と言うキーワードを入れると種々の記事にお目見えする。オリンピックは政治的であるべきではないとか、それは幻想であるとか、二分された意見がネット上を錯綜する。筆者はと言えば理想的には政治と無縁でスポーツ競技を見てみたい、それも世界規模で・・・と思うが、政治的でないオリンピックがいまだかつて存在したのかと言えば甚だ疑問でもある。 例えば政治的理由でオリンピックをボイコットする . . . 本文を読む

筋緊張の生理学

2008-04-23 09:53:00 | 基礎生命医科学:基礎医学・生物科学
人間は肩が凝る。もっと詳しく言えば異文化間精神医学を援用して、日本人に肩こりが多いと言うべきなのかも知れない。肩こりや緊張性頭痛にあって、筋肉の強張りが中核症状となる。筋肉の強張りとは持続性の筋緊張であろう。では緊張とはなにか? 筋緊張はそもそも心理的緊張が起こす現象であって、精神的緊張の身体的表現型であろう。ここで肩こりの影響を受けやすい肩甲挙筋や僧帽筋といった筋肉は骨格筋であって平滑筋でない . . . 本文を読む

かにぱんの神学

2008-04-22 04:49:22 | 哲学・形而上学:宗教・超心理・神秘学
「人は“かにパン”のみにて生くるにあらず。」こう主は言われなかったが、しかしパンのみで人は生かされていないことは確かである。パンだけが人を生かす訳ではないと語っていると、横にいた滞米歴の長いインドの友人が「オレはミルクも欲しいな。」と述べたことが印象的だった。 目に見える物質的な食糧・栄養源の象徴としてのパン、この俗世間をも象徴しうるパンが人の生命・人生の根源では無い事は、先進国の乾いた魂を持つ . . . 本文を読む

M.D.-Ph.D.の学生

2008-04-12 04:11:36 | 臨床医学
アメリカ時代にひょんな事からある大学の研究室のジャーナルクラブに混ぜてもらった事がある。意識研究を行うラボで、M.D.-Ph.D.プログラムの医学生、認知科学科の学生、心理学科の学生、北欧からの研究員による混成部隊であったように思う。最新鋭の脳波計が2つあるシールドルームの中で動いていた。また認知科学科や心理学科の人間の為のMRIセンターがあり、施設内では轟音を立てながら動いていた。並べられたMR . . . 本文を読む