Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

スプーンかナイフか? ~食糧事情と国防力の法則~

2008-04-29 16:00:51 | 応用生命医科学:栄養・食糧農業・環境生理
法則と言う程のものでもないが、友人らを納得させられたので、ひとまずは仮説として提示しておきたいと思う。国際政治上・歴史上の覇権争いの中で、どうも食事のうまい国は戦争が弱いのでは無いかと思うのだ。食事のうまい国と食事のまずい国が戦った時には、食事のうまい国が負ける公算が高いと思うのである。

食事のうまい国々と言えばフランス・イタリア・中国等が挙げられる。チャイニーズとイタリアンを嫌いな人は少ない。アメリカには種々の人種や国民が滞在していたが、この二つは誰に勧めても問題が無いことが多い。

英仏の戦いではイギリスが強いし、現在の覇権国家はあのアメリカである。世界大戦中にもイタリアは補給の打電にまずオリーブ油やパスタを頼んでしまう国である。弾丸は二の次、これでは世界中に愛される訳だ。(笑)

アメリカ合衆国やカナダの建国においてもフランスはいま一つである。外人部隊でも独房でもワインは欠かさないと言うから、食へのこだわりは相当なものである。無論ミネラルウォーターが手に入る現在となってもこの措置なのであるから、食と酒は大切なのだろう。

代わりにレーションではオランダのものがまずいと聞いている。サマーワで日本国自衛隊を守ったオランダ軍はさぞかし強いのではないかと思ってしまう。

第二次大戦中の日本軍は物資補給の問題を除けばそれこそ破竹の大進撃だったと周辺諸国も自国内からも聞こえてくるが、それでも「またも負けたか第八連隊」である。大阪食いだおれ、やっぱり戦争は弱かったのだ。

こう考えていくと、亡国の戦略としては相手をグルメ国家にしてしまうのが百年の大計ではなかろうか。おっと、日本のマスゴミもせっせとグルメ番組を作っておりますな。

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