Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

現代アメリカの諸問題は、南北統一前の「南部州」(Confederates)に集約している?

2005-07-30 02:27:49 | 人間発達論:言語・外国語・高等教育
アメリカ合衆国について私達はどれだけ知っているであろうか?これは私の友人が送ってきたメールである。アメリカの諸問題が実に南北戦争前の南部州(Confederates)にほとんどすべて集結しているという。そして北部州(Federals)はアメリカのイイトコどりだと言うのである。ハーバード大学やエール大学などのアイビーリーグ、カルテックやMITなど先端理工系大学・マイクロソフト・自由の女神・きれいなビ . . . 本文を読む

お笑い医学小史

2005-07-28 01:33:40 | 統合医学(補完・代替医学)
医学の歴史を短く見てみよう。”先生、耳が痛いんです。” 紀元前2000年:「さあ、この樹木の根っこを食べなさい。」 紀元前1000年:「そのような草葉よりも、まず祈りなさい。」  西暦1850年:「祈りは迷信です。この飲み薬を服みなさい。」  西暦1940年:「その飲み薬はガマの油です。この丸薬を服みなさい。」  西暦1985年:「その丸薬は無効です。この抗生物質を服みなさい。」  西暦2000年 . . . 本文を読む

日本国民の税金のゆくえ  ~イラク戦費や日本の財政赤字はいくら?~

2005-07-26 01:03:53 | 地球社会:国際政治経済金融
ここに挙げてあるイラク戦費やリアルタイム財政赤字カウンターを見ながら考えてみよう。無駄な税金の使い方は、日本国の財政赤字を減らしはしない。郵政民営化によって出来た巨大バンクのお金は、金利の高いアメリカ国債へと変わり、結果としてイラク戦費に化ける。これからは「TAX・PAYER」としての意識を高めていかないと強欲な官僚や政治家に税金を騙し取られるだけだ。いっそ「国民年金」などという名前をやめて、「振 . . . 本文を読む

エイブラハム・リンカーンとジョン・F・ケネディの奇妙な共通点  ~偶然・シンクロニシティー・必然~

2005-07-25 18:26:06 | 地球社会:国際政治経済金融
リンカーンは1846年に議員に選出され、ケネディーは1946年に議員に選出された。リンカーンは1860年に大統領に就任し、ケネディーは1960年に大統領に就任した。二人は特に市民の権利に関心があり、二人ともホワイトハウスでの在職中に、それぞれの妻は子を失っている。二人とも金曜日に撃たれ、暗殺されており、その時に"二人とも"頭部を銃撃されている。ここから始まる奇妙な事実の羅列はいかなる「運命」や「必 . . . 本文を読む

反乱軍からのメール  ~世界の井川りかこ~

2005-07-24 00:32:03 | エッセイ
アフリカにある「象牙海岸」の反乱軍(Rebels)のリーダーの副官的人物の息子、ジョセフ・ダンと名乗る人物からメールを頂いた。「象牙海岸」と聞いてすぐに「あっ、あの国か。」と判るのは、おそらく身近ではこのブログを読んでいる社会科の地理に"異常に"強い友人のS氏と精神科医の熊木先生ぐらいのものであろう。(笑)それくらいフツーの日本人とは縁遠い国からメールが来たのである。さて、森はなぜこのメールを受け . . . 本文を読む

Bush, like his father, is now... mine.

2005-07-21 14:46:00 | 地球社会:国際政治経済金融
タイトルは映画スターウォーズシリーズでの帝国皇帝のルーク・スカイウォーカーに対する言葉からである。己の父親がルークの最大の敵、ダース・ヴェイダーであると判明した後に、黒幕である皇帝に招聘され邪悪な教義への入門を強要される。ルークの父親がかつて誘惑に負けて悪の道を究めんとしたように、まさにルークも善と悪(誘惑)の葛藤のギリギリの所で、皇帝に試されるのである。己が信じてきた善はまさに滅びようとし、悪は . . . 本文を読む

個人情報保護法とハンコ文化・ヒトゲノム

2005-07-20 03:06:15 | エッセイ
日本に帰国してまもなく銀行口座を開こうとして某巨大銀行に立ち寄った。この銀行は中部地区の到る所にATMがあると聞いたので、その利便性を考慮して口座開設に踏み切ったのである。手には残ったアメリカドル紙幣、店員がすぐに妙に丁寧な応対でこう言った。「お客様申し訳ありません、当銀行では外貨は扱っておりません。」すぐに近場の小さな銀行でドル・円の変換を行ったが、妙な気分になった。(巨大銀行でドルを取り扱わず . . . 本文を読む

「電車男」が国際的な"やらせ"である可能性有り

2005-07-19 01:00:02 | 総合芸術論:音楽・演劇・笑い
現在話題の「電車男」であるが、1話を試しに見てみた。意外と面白いので驚いたのだが、本当を言うと「タイガー&ドラゴン」で"めぐみ"役で出演していた女優の伊東美咲が気になった(笑)ので見てみたかったのである。流石に女優魂を感じさせる演技で、「タイガー&ドラゴン」での茶目っ気たっぷりの若々しい娘役とは程遠い、落ち着いた清楚な令嬢という役柄だった。さてこの「電車男」であるが、どうも国際的な謀略ではないかと . . . 本文を読む

○モリ倶楽部  マイアヒー!

2005-07-17 23:10:50 | 総合芸術論:音楽・演劇・笑い
皆さんは、お気に入りの洋楽の歌詞が原語とは違った風に聞こえる事がないでしょうか?きょうはそんな典型例をご紹介させていただきます。マイアヒー!として知られるモルドヴァのグループOZONEの歌が「こう聞こえるぞ。」というのをお知らせしたい次第。ちなみにラジオによるとこの歌は日本では東京より名古屋を中心に流行ったという。確かにグループ名、名古屋市内の地名・大曽根(おおぞね)をローマ字表記したような感があ . . . 本文を読む

救える命と救われない命、そして社会情勢のなかの「救命」

2005-07-17 19:45:18 | 危機管理:国際人道保健支援・災害救急
あるアジアの地域では致命的な心筋のけいれん「心室細動A-fib」(或いは心房細動V-fib)への対応として、愛・地球博でも各所に設置されている除細動器(AED)の設置やら市民への心肺蘇生法(CPR)のトレーニング施行などの努力にもかかわらず、心停止した患者さんの蘇生率が一向に上がらないと言う。それはなぜか?さらに同地域では現場の医師と救命担当の行政としての消防本部と合同で、人命救助プログラム制定の . . . 本文を読む

認定療法戦士(笑)達への挽歌

2005-07-16 04:46:31 | 臨床医学
タイトルに出てくる登場人物たちは本当は「認定療法士」達であるが、かつてパラメディカルと呼ばれ、現在コメディカルと呼ばれている領域で活躍する療法士達の奮闘を讃える意味で、敢えて認定療法「戦士」達と呼ばせて頂きたい。あるコメディカル臨床家が私に言う。「カイロや柔整の先生方もコメディカルは医師の下だとか、西洋医学至上主義という考えの方が多く見受けられる。また整形外科医の先生方には現代医学に限界を感じコメ . . . 本文を読む

「宗教間対立」は誰が起こしているのか? 私達日本人はテロリストの仲間入りをしてはいないか?

2005-07-10 18:55:17 | 地球社会:国際政治経済金融
愛・地球博/市民パビリオン[瀬戸会場]で2005年7月8日に吼えてみた。「宗教間対立を煽る報道は一切やめるべきです。」私の声がグローバリストの緒方貞子女史(日米欧三極委員会所属)に届いたかどうか。「世界青年宗教者平和会議」とあって"私の叫び声"は、英米の主要メディアによって悪とみなされ、そう描かれたムスリム達の声であり、国連など国際機関によって絶滅種コレクションに入れられてしまった世界先住民達(ネ . . . 本文を読む

He's━━━━(゜∀゜)━━━━there!!!

2005-07-09 22:29:15 | 総合芸術論:音楽・演劇・笑い
スターウォーズ・エピソードⅢがいよいよ日本で上映という記念すべき日なのだが、(待ちくたびれた!) 昨日の愛・地球博関連のイベントにinvolveしたお陰で疲労困憊である。代わりに、という訳ではないのだが「スパイダーマン2」を観た。これがアメリカ版の「電車男」であると言う事に気が付いたのでブログしようと思い立った。メガネをかけてオタッキーな主人公のピーター・パーカーは物理学専攻で優秀なのだが宿題はや . . . 本文を読む

古き人類学者の夢と基礎医学者の道具と神秘家の内観   ~脳とfMRIと自我の位置~

2005-07-08 03:00:58 | 基礎生命医科学:基礎医学・生物科学
アメリカ合衆国は西海岸にある、カリフォルニア大学サンディエゴ校には「認知科学科」がある。友人はそこの博士課程に在籍して博士号取得をめざしている自称ハードコアな唯物論者であるが、彼女は精神とか魂とかというものは信じないという。さて私は「魂」の存在なるものを信じている人間であるが、このように思想・信条の全く異なる二人の人間が同じ「脳」という器官を巡って対等に議論できるというのは紛争の絶えないこの世界に . . . 本文を読む

僕の精神医学総論

2005-07-07 03:40:44 | 人間行動学:精神医学・心理学・行動科学
僕はいま精神医学総論を学生に教えている。総論というのは、膨大な知識も要するために教えるのが難しいがしかしとても面白い領域で、個人的にはあらゆる学問において一番好きな部分だ。各論で実用的な事柄を学習するのは勿論好きだが、それよりも俯瞰図を見てから細部を攻略するというのが性に合っている。内容は以下の通りである。世界でここだけでしか教えない精神医学総論だ。僕が学生だったら聴きたいような内容を敢えてピック . . . 本文を読む