父が1週間ほどのショートステイから戻った。
気の持ちようも、身体の動きも
行く前よりも明らかに衰えていた。
もともと、
足腰が覚束なくなって、
耳が遠くなって、
更には目も見えづらくなっている。
一人で外出はできないけれど、
周りの方々の助けを借りて、
様々な制度を利用して、
私も毎日のように行って、
どうにか一人暮らしを続けている。
例えチンするだけでも食事を考え、
デイサービスなどの準備をして、
今日明日の予定を把握している。
ところが、施設にいると
自ら考えなくても、
いちいち上げ膳据え膳の生活だ。
言われるままに過ごしていれば、
何も考えなくていいし、
自分から動く必要がない。
実に "楽" だ。
電気のスイッチを入れる、
食後の薬を飲む、
後片付けをする、
そんな、基本的な日常動作すらいらない。
帰宅直後は、そんな衰えを目の当たりにした。
身体の安全を優先するか、
気持ちの現状維持を優先するか、
今後の父の介護手段に迷うところだ。